「RTX 3080 Ti」について、PCゲーマーの目線でレビューしていきます。
「RTX 3080 Ti」の性能やベンチマークスコア、価格推移、ゲーム別のフレームレートに加え、おすすめの「RTX 3080 Ti」搭載ゲーミングPCも紹介します。
現在、次世代モデルである「RTX 4000シリーズ」の登場によって、過去作モデルの「RTX 3090」は各BTOショップでは販売終了しています。
ハイエンドゲーミングPCの購入を考えている方は「RTX 4090」や「RTX 4080」が搭載された次世代ゲーミングPCの購入をおすすめします。
記事の最後では有名メーカーが販売する「RTX 3080 Ti」のグラフィックボードを紹介します。
「RTX 3080 Ti」性能・ベンチマーク比較
GPU | 3DMARKスコア | TGP(総消費電力) | 希望小売価格 |
---|---|---|---|
RTX 3090 | 19930 | 350W | 1499ドル |
RTX 3080 Ti | 19573 | 350W | 1199ドル |
RTX 3080 | 17704 | 320W | 699ドル |
RTX 3070 Ti | 14825 | 290W | 599ドル |
RTX 3070 | 13748 | 220W | 499ドル |
RTX 3060 Ti | 11856 | 200W | 399ドル |
RTX 3060 | 8833 | 170W | 329ドル |
RTX 3050 | 6865 | 130W | 249ドル |
GTX 1660 Ti | 6821 | 120W | 279ドル |
GTX 1660 SUPER | 6103 | 125W | 229ドル |
GTX 1660 | 5771 | 120W | 219ドル |
GTX 1650 | 3620 | 75W | 149ドル |
GTX 1050 Ti | 2356 | 75W | 139ドル |
by:GPUCheck
「RTX 3080 Ti」はスペックにこだわりのあるコアなゲーマー向けのハイエンドGPUです。
『Apex Legends』や『Fortnite』といった人気バトロワゲームで240fps以上を出せるので、家庭用ゲーム機より遥かに優れた環境でゲームをプレイできます。
最上位である「RTX 3090」とゲーミング性能がほぼ変わらない、最上位クラスのハイエンドGPUなので、4K、8K環境でのゲームプレイも快適に動作します。
「RTX 3080 Ti」はあまりに高性能な反面、価格が高いので、プレイするゲームによってはオーバースペックになりがちです。
主に要求スペックの低いゲームをプレイする層には、逆にRTX30シリーズのエントリー機種の「RTX 3060」や「GTX1660 SUPER」に需要が流れているようです。
「RTX 3080 Ti」の価格推移
「RTX 3080 Ti」(ASUS)の発売当初から今までの価格推移をまとめました。
「RTX 3080 Ti」は2021年6月8日に発売された、「RTX 3090」と「RTX 3080」の中間の性能を持つグラフィックボードです。
「RTX 3080 Ti」の上には「RTX 3090」しかなく、両者を比べてもゲーミング性能も遜色はありません。中間といいつつ、事実上「第二のRTX 3090」くらいの性能を持っています。
ゲーミング用途としての「RTX 3080 Ti」は4K、8Kのゲーミング環境を実現し、快適にプレイできなゲームはないといっていいでしょう。
2021年に入ってからは世界的なマイニングの流行、半導体不足の影響、RTX30シリーズの在庫切れの影響などが相まってGPU需要が爆発的に増え、「RTX 3080 Ti」も発売直後から品薄が続いています。
「RTX 3080 Ti」レビュー・評価
「RTX 3080 Ti」は2021年6月に発売されたGeForce30シリーズのラインナップの一つです。
「RTX 3080 Ti」は名前の通り「RTX 3080」の上位の位置付けのグラフィックボードです。
Geforceシリーズの各上位版に付けられる「Ti」とはTitaniumの略で、「鉄より硬い、強い」というイメージから来ており、通常版より高性能という意味合いで用いられています。
気になる性能ですが、RTX30シリーズ最上位の「RTX 3090」と比べても遜色のないレベルのパフォーマンスを誇り、多くのゲーマーの要求に応えてくれるでしょう。
当然ながら、他のRTXシリーズ同様に相応の価格設定になっていますので、ライトユーザーにはなかなか手が出せないのがネックです。
「RTX 3080 Ti」搭載ゲーミングPC
「RTX 3080 Ti」を搭載したゲーミングPCを紹介します。
人気PCはほとんどのBTOショップで在庫が切れがちです。
そんな中「ドスパラ」「マウスコンピューター」は在庫が豊富なので、在庫状況と価格を鑑みて、この2つのショップからコストパフォーマンスの良いPCを厳選して掲載します。
「RTX 3080 Ti」搭載最安ゲーミングPC
グラフィック : RTX 3080 Ti
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD/4TB HDD
ベンチマークスコア | 未測定 |
「G-Tune HP-A-3080Ti」は「RTX 3080 Ti」を搭載するゲーミングPCの中で最も安いモデルの一つです。
安いといっても大容量ストレージ・メモリ・最高クラスのGPUを搭載しているので、ゲーミングPCとしても高価な部類になります。
「RTX 3080 Ti」搭載モデルは、スペックに妥協せず、快適な環境を構築したい方におすすめです。
「RTX 3080 Ti」+第12世代Core搭載ゲーミングPC
グラフィック : RTX 4080
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD/4TB HDD
ベンチマークスコア | 未測定 |
「RTX 3080 Ti」にインテルの第12世代CPUを組み合わせて処理能力を向上させたモデルです。
このレベルのスペックになるとゲームに限らず動画編集からゲーム実況配信まで、どんな作業でも快適にこなせます。
「RTX 3080 Ti」+64GBメモリ搭載ゲーミングPC
グラフィック : RTX 3080 Ti
メモリ : 64GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD/4TB HDD
ベンチマークスコア | 未測定 |
64GBものメモリを搭載したこのモデルは「RTX 3080 Ti」搭載ゲーミングPCの中では最高クラスの性能です。
どれほど性能を必要とするゲームでも、4Kプレイであっても、RTX30シリーズ最上位の「RTX 3090」ではなく、本機に搭載されている「RTX 3080 Ti」あれば問題なくこなせます。
そもそも「RTX 3080 Ti」は「RTX 3090」と性能差はほぼないので、限界までスペックを追求するヘビーゲーマーでさえ、「RTX 3090」ではなく「RTX 3080 Ti」を買って満足できるでしょう。
それでも、どうしても「RTX 3090」が欲しいという人は「RTX 3090搭載ゲーミングPC」から好きなモデルを探してみてください。
「RTX 3080 Ti」おすすめグラボ
「RTX 3080 Ti」のおすすめグラボを単体で紹介します。
現状、世界的な半導体不足とマイニング需要の影響でグラフィックボードを正規の値段で手に入れることは困難です。Amazonに在庫があることも稀なので、供給不足が解消されるまではグラボ単体で買うよりはゲーミングPCごと買うことをおすすめします。
ASUS
台湾のハードウェア製造業者「ASUS」のグラフィックボードです。
高耐久に定評があり、コアなゲーマーによるオーバークロックにも耐えうる性能を持っています。
MSI
世界有数のビデオカード製造メーカー「MSI」のグラフィックボードです。
3基のファンのレインボーのイルミネーションがとてもキレイで、ゲーミングPC映えします。
ZOTAC
PC自作ユーザーの支持率が高い「ZOTAC」製のGPUです。
3スロット厚のヒートシンクを採用し、3グループの銅製ヒートパイプで性能を高めた、エアフロー性能が非常に高いモデルです。
こちらの記事にて、当サイトが厳選したおすすめゲーミングPCを紹介しています。ぜひチェックしてください。