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「Ryzen 7 5800X」の比較・レビュー ベンチマークやIntel製CPUとの比較も紹介

Ryzen 7 5800Xアイキャッチ

今回の記事では、AMD Ryzen 5000シリーズの8コア16スレッドモデルである「Ryzen 7 5800X」についてレビューし、他のCPUと比較も踏まえておすすめのPCも紹介します。

以下の項目を踏まえておすすめPCも合わせて紹介するので参考にしてください。

こちらの記事にて、当サイトが厳選したおすすめゲーミングPCを紹介しています。ぜひチェックしてください。

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スクロールできます
おすすめモデルCPUGPUメモリストレージ
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Ryzen 7 5800XRTX 307032GB1TB SSD / 4TB HDD
ZA7R-R37
XA7R-R36
Ryzen 7 5800XRTX 307016GB1TB SSD
ZA7R-R38
XA7R-R36
Ryzen 7 5800XRTX 308016GB1TB SSD 
目次

Ryzen 7 5800Xの基本スペック

Ryzen 7 5700Xの基本スペック
by.AMD
スクロールできます
世代第4世代
アーキテクチャZen3
コア数/スレッド数8コア/16スレッド
定格クロック周波数3.8GHz
最大クロック周波数4.7GHz
ソケット形状AM4
TDP105W
二次キャッシュ4MB
三次キャッシュ32MB
内蔵グラフィックスなし
PassMark CPU Markスコア27844

2020年11月より発売開始されたRyzen 5000シリーズの、「Ryzen 7 3800X」の後継モデルとして2020年11月6日に発売されたZen3アーキテクチャを採用した8コア16スレッドのCPUです。

ほぼ同じスペックで後から販売された「Ryzen 7 5700X」よりも、クロック数とTDPが高いモデルなので、排熱に少し気を使う必要があります。

ソケット形状もAM4と汎用性の高いソケットで、人気のB450やB550マザーボードにもファームウェアのアップデートだけで搭載でき、Ryzen 3000シリーズからの載せ替え候補として人気が高いモデルです。

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AMD Ryzen標準のクーラーは使える?

AMD Ryzen標準のクーラーは使える?
by.Amazon

「Ryzen 7 5800X」には、リテールクーラー(標準の付属クーラー)は付いていませんが、3000シリーズを使用していてリテールクーラーをそのまま流用して使いたいという方もいるかと思います。

結論から言うと「冷却性能が足りません」

「Ryzen 7 5800X」はTDPが105Wと高めの消費電力に加えて動作クロックが高いモデルのため、発熱が大きくなるCPUなのでリテールクーラーだと高負荷時に90℃近くまで上がってしまいます。

最低でもサイドフロー型で120mmのファンを搭載したものか簡易水冷を用意しましょう。筆者の個人的なおすすめは空冷なら「DeepCool AK400」、水冷なら「DeepCool LS720」です。

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サイドフロー型は横に熱を逃がすことにより、効率よくPCケースから温風を吐き出すことが可能なCPUクーラーなので、CPUをピンポイントに冷やすことに関して優秀な性能です。

水冷式CPUクーラーは効率的にCPUからの熱をピンポイントに吸収し、冷却水を複数のファンで一気に冷やすので冷却性能が高くなります。

価格もそこまで高くはないので、高性能CPUの寿命と性能を引き出すためにも、サイドフロー型のCPUファンとセット購入することをおすすめします。

Ryzen 7 5800Xのベンチマーク

ここでは、実際に「Ryzen 7 5800X」の性能をベンチマークを使用して数値化し、どのような用途に優れているのかを解説します。

Ryzen 7 5800XのCPU Markスコア

PassMarkは、重い計算処理や動画処理など、CPUを様々な用途で使用した場合の総合的なスコアを評価しています。

基本的にこの値が高いほどCPUの性能が総合的に高いと思っていいです。

Ryzen 7 5800X CPU Mark
AMD Ryzen 9 5950X
46021
Intel Core i9 12900
36739
AMD Ryzen 9 3900X
31947
Intel Core i7 12700F
31279
AMD Ryzen 7 5800X
27844
AMD Ryzen 7 5700X
26639
AMD Ryzen 7 3700X
22398
AMD Ryzen 5 5600X
21726
Intel Core i5 12400
19384
AMD Ryzen 5 3600X
18091
Intel Core i5 10400
12207

2019年にハイエンドモデルとして発売された12コア24スレッドZen2アーキテクチャの「Ryzen 9 3900X」に迫るスコアが出ていて、Zen3アーキテクチャで向上したシングルコア性能が非常に優秀なのがわかります。

グラフを見てもわかる通り、ミドルスペックCPUの中でも上位に位置しており、ミドルハイクラスのモデルと言えるでしょう。

AMD Ryzen3000シリーズと比べてみてもスコアの差は目に見えて変わっています。「AMD Ryzen 5 5800X」は、3000シリーズから載せ替えて違いがハッキリと実感できるラインのCPUと言えるでしょう。

Ryzen 7 5800XのCinebench R23(マルチコア)スコア

Cinebench(マルチコア)で計測するスコアの主な指標は「マルチコアの性能」です。

マルチコアとは、CPUの頭脳の数のことを指し、マルチコア処理能力とはそれぞれのコアの並列処理能力を指します。

このスコアが高いと、複数のアプリ動作などのマルチタスクに優れます。

Ryzen 7 5800X Cinebench R23
AMD Ryzen 9 5950X
28577
Intel Core i9 12900
26455
Intel Core i7 12700F
21568
AMD Ryzen 9 3900X
18165
AMD Ryzen 7 5800X
15228
AMD Ryzen 7 5700X
13808
Intel Core i5 12400
12455
AMD Ryzen 7 3700X
12355
AMD Ryzen 5 5600X
10988
AMD Ryzen 5 3600X
9704
Intel Core i5 10400
8104

マルチコア処理能力になると、コア数で勝るCPUが一気にスコアを伸ばします。

一昔前のミドルスペックPCで人気だった「AMD Ryzen 5 3600X」や「Intel Core i5 10400」と比べると、約1.5倍以上の性能向上が見られ、価格も同価格帯のため「AMD Ryzen 7 5800X」は新世代のミドルスペックCPUと言っていいでしょう。

旧世代のハイエンドモデルに迫るマルチコア性能の高さなので、動画処理やマルチタスクが高水準な環境で行えるコスパに優れたモデルと言えます。

Ryzen 7 5800XやAMD Ryzenシリーズとの比較

ここでは、「Ryzen 7 5800X」と同じくらいのスペックのCPUや、同時期に発売されたモデルを比較し、どのようなところが優れ、劣っているのかを解説します。

Ryzen 7 5800X vs Ryzen 7 5700X

世代第4世代
アーキテクチャZen3
コア数/スレッド数8コア16スレッド
定格クロック3.8GHz
最大クロック4.7GHz
キャッシュ容量L2:4MB
L3:32MB
TDP105W
CPU Mark27844
Cinebench R2315228
価格(2022年11月現在)約38,000円
Ryzen 7 5800X
世代第4世代
アーキテクチャZen3
コア数/スレッド数8コア16スレッド
定格クロック3.4GHz
最大クロック4.6GHz
キャッシュ容量L2:4MB
L3:32MB
TDP65W
CPU Mark26639
Cinebench R2313808
価格(2022年11月現在)約30,000円
Ryzen 7 5700X

コア数とアーキテクチャもキャッシュ容量も同じモデルなので、性能的にはほぼ同じと思っていいです。

それではどこが違うのかというと、クロック数とTDP(消費電力)とそれに伴う発熱量が変わってきます。

「Ryzen 7 5800X」は「Ryzen 7 5700X」に比べてクロック数が定格で+0.4GHz、最大クロックで+0.1と高周波で動作するCPUとなっており、スコアもそれに比例して上がります。

しかし高周波で動作するということは、消費電力と発熱も比例して上昇するので、CPUファンも冷却性能に優れたものを用意する必要があるので、その分の出費がコスパに影響します。

なるべく安いミドルCPUを求めていて、消費電力や発熱を抑えたいのであれば「Ryzen 7 5700X」を。
ミドルハイエンドCPUを求めるのであれば「Ryzen 7 5800X」という選択になるでしょう。

Ryzen 7 5800X vs Core i7-12700

世代第4世代
アーキテクチャZen3
コア数/スレッド数8コア16スレッド
定格クロック3.8GHz
最大クロック4.7GHz
キャッシュ容量L2:4MB
L3:32MB
TDP105W
CPU Mark27844
Cinebench R2315228
価格(2022年11月現在)約38,000円
Ryzen 7 5800X
世代第12世代
コア数/スレッド数12コア(Pコア8+Eコア4)
20スレッド(Pコア16+Eコア4)
動作周波数(Pコア)2.1GHz/4.8GHz
動作周波数(Eコア)1.6GHz/3.6GHz
キャッシュ容量L2:12MB
L3:25MB
TDP65W
MTP180W
CPU Mark31612
Cinebench R2321568
価格(2022年10月現在)約52,000円
Core i7-12700

AMDに対抗して販売されたintel製CPU「Core i7-12700」とも比較してみました。基本的なコア数やintelのハイブリットコアシステムもあり、性能は「Core i7-12700」が上回ります。

一方「Ryzen 7 5800X」は性能で「Core i7-12700」には劣りますが、ゲームや動画編集を快適に行えるラインのスコアは確保しており、価格が2022年11月時点では約14,000円ほど「Ryzen 7 5800X」の方が安いです。

どちらも高水準な計算処理が行えることに変わりはないので、自身が求める環境によって選ぶ事が重要です。

PCゲームを4Kなどの高画質な環境を維持しつつの動画配信を行うといった、高負荷な作業を安定して行いたいのであれば「Core i7-12700」がおすすめです。

動画配信などは行わずに高負荷なPCゲームを高画質でプレイするのであれば、「Ryzen 7 5800X」で十分にスペックは足ります。

Ryzen 7 5800Xが向いている用途

「Ryzen 7 5800X」は結局どのような用途に向いているのか簡単にまとめるとこうなります。

用途解説評価
インターネット(動画閲覧・ショッピング)YOUTUBE等で動画を観ながらの、ショッピング
ビジネス(Officeソフト・Web会議など)Officeソフトでの資料作りをしながらの、Web会議
ゲーム3Dグラフィックを駆使した流行りのゲーム
動画・画像編集フルHD・4Kでの動画や画像編集
またはゲームの動画配信
3D制作3D CADやBlenderなどを使用した3Dモデリング

上記を踏まえて結論を言うと「どのような処理も高いレベルでこなせるCPU」です。

特にゲーム用途においては「Ryzen 7 5800X」に対してボトルネックにならない「RTX 3080」あたりが、理想的なゲーミングPC用のグラボです。

あらゆるPCゲームを4Kやレイトレーシングで遊べるほどのパワーを発揮できますが、発熱も大きいので冷却デバイスに関しては気を使う必要があります。

3Dモデルを使用した作業や、動画編集もサクサクとこなせるので、ビジネス用途にも万能に対応できるのに価格も約4万円とコスパに優れるモデルと言えます。

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Ryzen 7 5800Xシリーズ搭載おすすめPC

ここでは「Ryzen 7 5800X」を搭載したゲーミングPCを紹介します。

それぞれのモデルに見合ったグラボとCPUを搭載していてバランスがいいので、自身の予算や用途に合わせて選んでみてください。

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Ryzen 7 5800XRTX 307032GB1TB SSD / 4TB HDD
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Ryzen 7 5800XRTX 307016GB1TB SSD
ZA7R-R38
XA7R-R36
Ryzen 7 5800XRTX 308016GB1TB SSD 

大容量メモリ&ストレージが欲しい方は「G-Tune PP-A」がおすすめ

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CPU : インテル Ryzen 7 5800X
グラフィック : RTX 3070
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB SSD / 4TB HDD

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大容量のストレージとメモリが搭載している「Ryzen 7 5800X」搭載モデルのゲーミングPCがほしい方はマウスコンピューターの「G-Tune PP-A」がおすすめです。

メモリは32GBとPCゲームや配信するにはベストな容量が搭載されているため、ゲームの多重起動やブラウザタブ大量に開いても重くなりにくくなります。

また、ストレージ容量はSSDとHDDあわせて合計5TBあるのでゲーム・動画を大量保存する方でも空き容量に困ることは一切ありません。

最初からすべてが揃ってる完璧なスペックを求めている方はぜひチェックしてみてください。

安定したゲーミングPCが欲しいなら「ガレリア ZA7R-R37」がおすすめ

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CPU :Ryzen 7 5800X
グラフィック : RTX 3070
メモリ : 16GB
ストレージ : 1TB M.2 SSD(NVMe)

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約25万円でPCゲームの要求スペックに困らないゲーミングPCを求めている方におすすめなのが、「ガレリア ZA7R-R37」モデルです。

高水準な処理能力を備えた「Ryzen 7 5800X」にボトルネックの少ない「RTX 3070」の組み合わせは、あらゆるPCゲームを最高画質で高fpsを維持することができます。

ストレージも標準で1TBのSSDを搭載しているので、多くのPCゲームをインストールする方にも安心です。

また、「Ryzen 7 5800X」の発熱問題にもしっかり対応しており、CPUファンには水冷式の「DEEPCOOL GAMMAXX L240」を採用し、しっかり冷却しつつ静音性も高くなっています。

ストリーマーの方には「ガレリア ZA7R-R38」がおすすめ

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約28万円で高品質な動画配信や、4Kレイトレーシングでのゲームプレイが可能なスペックを持つハイエンドゲーミングPCです。

先述した「ガレリア ZA7R-R37」とグラボ以外は全く同じ構成ですが、プラス3万円でだいたいのPCゲームを4K+レイトレーシングかつ60fps以上を維持できるスペックを獲得できます。

また、PCゲームをフルHD高画質でプレイしながら動画配信を余裕でこなせるパワーもあるので、ストリーマーとしてデビューしたい方にもおすすめです。

Ryzen 7 5800X比較まとめ

今回の記事では「Ryzen 7 5800X」の性能を解説し、同シリーズを搭載したおすすめPCを紹介しました。

以下おすすめモデルのおさらいと、まとめです。

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Ryzen 7 5800XRTX 307016GB1TB SSD
ZA7R-R38
XA7R-R36
Ryzen 7 5800XRTX 308016GB1TB SSD 
  • 次世代のミドルハイスペックCPUといえる性能
  • AM4ソケットの最上位モデル「Ryzen 9 5950」ほどスペックは必要ない人におすすめ
  • 「Ryzen 7 5700X」に比べて発熱量が高いので、CPUファンはしっかりしたものを選ぶ必要がある
  • 3000シリーズからの移行におすすめ

「Ryzen 7 5800X」の特徴は、8コア16スレッドCPUの中で性能が高く、価格もそこまで高くないのでコスパに優れている所です。

長寿ソケットであるAM4であることもあり、3000シリーズからCPUだけ載せ替えやすいという点も非常に魅力的です。

どうせ載せ替えるならAM4ソケットの最上位モデルである「Ryzen 9 5950」が良いという声も多くありますが、普通にゲームをする程度ならオーバースペックすぎます。

そのため、そこまでハイスペックなCPUを求めていない方にとって「Ryzen 7 5800X」は、まさにミドルスペックの中でも性能が高いCPUとして需要があると言えるでしょう。

超ハイスペックゲーミングPCを組みたいという需要には答えられませんが、中の上くらいのスペックでなるべくコストを抑えたい方にとっては非常に強い味方です。

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