今回は「RTX 3050 Ti Laptop」について、PCゲーマーの目線でレビューしていきます。
「RTX 3050 Ti Laptop」の性能やベンチマークスコア、ゲーム別のフレームレートに加え、おすすめの「RTX 3050 Ti Laptop」搭載ゲーミングPCも紹介するので参考にしてください。
「RTX 3050 Ti Laptop」性能・ベンチマーク比較
GPU | 3DMARKスコア |
---|---|
RTX 3090 | 19930 |
RTX 3080 Ti | 19573 |
RTX 3080 | 17704 |
RTX 3070 Ti | 14825 |
RTX 3070 | 13748 |
RTX 3080 Laptop | 13180 |
RTX 3060 Ti | 11856 |
RTX 3070 Laptop | 10465 |
RTX 2080 Laptop | 10120 |
RTX 3060 | 8833 |
RTX 3060 Laptop | 8120 |
RTX 2080 Max-Q | 7912 |
RTX 3050 | 6865 |
GTX 1660 SUPER | 6103 |
RTX 2060 Laptop | 5830 |
RTX 3050 Ti Laptop | 5212 |
GTX 1660 Ti Max-Q | 4898 |
RTX 3050 Laptop | 4840 |
GTX 1650 | 3620 |
GTX 1650 Ti Max-Q | 3450 |
「RTX 3050 Ti Laptop」はレイトレーシングとDLSS対応のノートPC向けミドルレンジGPUです。
前世代の「GTX 1650 Ti Max-Q」よりも約50%ほど大幅にスペックアップしているので、フルHDであれば遊ぶゲームに困ることは殆ど無いでしょう。
ライバルとなるのは「GTX 1660 Ti Max-Q」となり、単純なベンチマークスコアではほぼ同等ですが「RTX 3050 Laptop」は、DLSSやレイトレーシングが可能という点で一歩リードします。
そのため『Apex Legends』や『VALORANT』といったFPSを、DLSSをONにした設定次第では100fps以上を出せるので、144hzモニター搭載のゲーミングノートPCを活かせます。
レイトレーシングを使用できるGPUですが、レイトレーシング環境の負荷に耐えられるようなスペックではないので、あまり気にしなくても良いでしょう。
「RTX 3050 Ti Laptop」と「RTX 3050」の違いは?
ノートPC用GPU「RTX 3050 Ti Laptop」と、デスクトップ用GPU「RTX 3050」はどのくらい性能が違うのか?と疑問を抱いているユーザーに向けて性能の違いを解説します。
型番 | RTX 3050 Ti Laptop | RTX 3050 |
---|---|---|
GPU | GA107 | GA107 |
メモリ | 4GB | 8GB |
CUDAコア | 2560 | 2560 |
クロック周波数 | 1.035~1.695 GHz | 1.55~1.78GHz |
TDP | 35~80W | 130W |
3Dmarkスコア | 5212 | 6865 |
上記の表を見比べると、CUDAコア・GPUは同じスペックですがメモリ・クロック数・消費電力に差が出ています。
ビデオメモリに関しては4GBと8GBで倍の差があります。
描画のスムーズさに関しては8GBの「RTX 3050」が優れており、4GBの「RTX 3050 Ti Laptop」ではタイトルによってはテクスチャの読み込みにモタつきが出る可能性があります。
しかし「RTX 3050 Ti Laptop」が想定するPCゲームは、4GB以上のVRAMを酷使するような場面はあまりないので、そこまで気にする必要はないでしょう。
クロック数は消費電力に比例して「RTX 3050 Ti Laptop」のほうが低めとなっており、3Dmarkスコアも約25%ほどの差が出ています。
この結果から言えることは「RTX 3050 Ti LaptopはノートPC向けにスペックを抑えたRTX 3050」ということです。
ノートPCに搭載する以上は排熱問題がつきまとうため、デスクトップ向け「RTX 3050」に性能が及ばないのは仕方がありませんが、エントリー向けGPUとしては十分な性能を持っています。
「RTX 3050 Ti Laptop」レビュー・評価
「RTX 3050 Ti Laptop」は、搭載モデルが20万円前後と求めやすい価格かつ、フルHDであまり画質にこだわらないのであれば快適にPCゲームができるGPUです。
エントリークラスのGTXシリーズと比べて、一番大きなメリットがDLSSを使用できるところで、低価格ながらも画質をなるべく落とさずに、ほとんどのゲームタイトルをフルHD平均60fpsで遊べます。
また「RTX 3050 Ti Laptop」は上位モデルのノート向けGPUに比べて消費電力と発熱量が抑えられるため、ゲーミングノートPCにつきまとうファンの音や排熱問題がいくらか緩和されます。
「RTX 3050 Ti Laptop」搭載ノートPCは価格が安く、「RTX 1650」シリーズにスペック不足を感じている方にとってはスペックの向上だけでなく、DLSSによって手軽に大きく環境が変わったと感じられるGPUです。
予算に余裕がある方は1~2万ほどプラスするだけで「RTX 3060 Laptop」搭載モデルなどが視野に入るので、コスパを求めるのであれば「RTX 3060 Laptop」搭載モデルがおすすめです。
「RTX 3050 Ti Laptop」搭載ゲーミングノートPC
ここでは「RTX 3050 Ti Laptop」を搭載したゲーミングノートPCを紹介します。
エントリーモデルGPU搭載ノートPCのため、モニターのリフレッシュレートはどれも60Hzな点に注意してください。
「RTX 3050 Ti Laptop」+14インチノートPC
グラフィック : GeForce RTX 3050 Ti 4GB
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB Gen4 NVMe SSD
サイズ : 14インチ 非光沢WUXGA液晶
重量 : 約1.43kg
バッテリー駆動時間 : 約 6.6 時間
ベンチマークスコア | 5092 |
コンパクトな14インチゲーミングPCに、「Core i7-12700H」と「RTX 3050 Ti Laptop」を組み合わせたモデルです。
ノートPCの利点である「持ち運びやすさ」を14インチというサイズで高水準に実現しており、重量は約1.43kgとかなり軽量です。
搭載パネルは狭額ベゼルのWUXGA液晶(1980×1200)を搭載しており、14インチと小さめのサイズながら縦に広めのパネルなので、デスクトップをフルHD液晶よりも少し広く使えます。
「RTX 3050 Ti Laptop」+Core i7-12700H搭載モデル
グラフィック : RTX 3050 Ti
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
ベンチマークスコア | 4963 |
intel製の第12世代ハイブリットコアCPUと「RTX 3050 Ti Laptop」を組み合わせた、ゲーミングノートPCです。
特に14コア20スレッドのCPUによる処理能力はトップクラスに高く、『原神』を始めとしたスマホ対応のPCゲームなどのタイトルを、動画配信しつつも60fpsを維持が可能です。
エンコード処理やAdobe系のツールもかなり快適に動作するので、クリエイティブな作業も高品質にこなせます!
「RTX 3050 Ti Laptop」+WQHD液晶クリエイターモデル
グラフィック : RTX 3050 Ti
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD
モニター :16インチ
重量 : 985g
バッテリー : 12.5時間
ベンチマークスコア | – |
フルHDよりも約2倍の解像度を誇るWQHD液晶を搭載した、16インチクリエイターノートPCです。
高解像度のWQHDに大きめの16インチパネルは、高画質な映像を大きい画面で楽しめる理想なサイズなので、軽めのゲームを高画質で楽しんだり、WQHD対応動画を視聴することが可能です。
また、メモリ32GBとM,2 SSD1TBを搭載しているため、高解像度の動画編集やイラスト作成をするのに適した環境で作業が可能となっています。
1kg未満の超軽量モデルなので頻繁に持ち運ぶ方にもおすすめのモデルなのでぜひチェックしてみてください。
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