今回は「RTX 3070 Ti Laptop」について、PCゲーマーの目線でレビューしていきます。
「RTX 3070 Ti Laptop」の性能やベンチマークスコア、ゲーム別のフレームレートに加え、おすすめの「RTX 3070 Ti Laptop」搭載ゲーミングPCも紹介するので参考にしてください。
「RTX 3070 Ti Laptop」性能・ベンチマーク比較
GPU | 3DMARKスコア |
---|---|
RTX 3090 | 19930 |
RTX 3080 Ti | 19573 |
RTX 3080 | 17704 |
RTX 3070 Ti | 14825 |
RTX 3070 | 13748 |
RTX 3080 Laptop | 13180 |
RTX 3060 Ti | 11856 |
RTX 3070 Ti Laptop | 11341 |
RTX 3070 Laptop | 10465 |
RTX 2080 Laptop | 10120 |
RTX 3060 | 8833 |
RTX 3060 Laptop | 8120 |
RTX 2080 Max-Q | 7912 |
RTX 3050 | 6865 |
GTX 1660 SUPER | 6103 |
RTX 2060 Laptop | 5830 |
RTX 3050 Ti Laptop | 5212 |
RTX 3050 Laptop | 4912 |
GTX 1650 | 3620 |
「RTX 3070 Ti Laptop」はレイトレーシングとDLSS対応のノートPC向けハイエンドGPUです。
「RTX 3070(notebook)」よりも約30%ほどスペックアップしているので、フルHDだけでなくWQHDや4Kでのゲームプレイも視野に入ってきます。
『Apex Legends』や『VALORANT』といったFPSゲームを144fps以上の高fps環境でプレイできるので、144hzモニター搭載のゲーミングノートPCを存分に活かしながらゲームをプレイできます。
4KでプレイするにはノートPCとは別に、対応のモニターを用意する必要がありますが、画質にこだわる方は4Kモニターもセットで用意することをおすすめします。
本記事で紹介しているモデルの中にはWQHD液晶を搭載しているモデルもあるので、パワフルなGPUを活かした環境でゲームをプレイしたい方は「DAIV 6H」などのクリエイターモデルがおすすめです。
「RTX 3070 Ti Laptop」と「RTX 3070 Ti」の違いは?
ノートPC向けGPU「RTX 3070 Ti Laptop」と、デスクトップ向けGPU「RTX 3070 Ti」はそもそも何が違うのか?と疑問を抱いているユーザーに向けて性能の違いを解説します。
型番 | RTX 3070 Ti Laptop | RTX 3070 (Desktop) |
---|---|---|
GPU | GA104 | GA104 |
メモリ | 8GB | 8GB |
CUDAコア | 5888 | 6144 |
クロック周波数 | 1035~1485MHz | 1575MHz~1770MHz |
TDP | 80~125W | 290W |
3Dmarkスコア | 11341 | 14825 |
上記の表を見比べると、GPU・メモリは同じスペックですがCUDAコア数・消費電力・クロック周波数に差が出ています。
CUDAコアの数は単純にCPUのコア数の違いと一緒で、演算処理能力の差に大きく関わるスペックであり、更に消費電力・クロック周波数にも差が出ているため3Dmarkスコアに約30%の差が出ています。
この結果から言えることは「RTX 3070 Ti LaptopはノートPC向けに発熱や消費電力をできるだけ抑えたRTX 3070 Ti」ということです。
デスクトップGPUの中で「RTX 3070 Ti Laptop」と一番近いスペックは「RTX 3060 Ti」あたりになります。
「RTX 3070 Ti」というモデルの性能を極力落とすことなく、ノートPCに搭載しても支障がないように上手く調整されているので、結果的にコスパがよく扱いやすいGPUに仕上がっています。
「RTX 3070 Ti Laptop」レビュー・評価
「RTX 3070 Ti Laptop」は搭載モデルが約30万円以上と価格が高めですが、それに見合う高品質な環境を提供してくれるGPUです。
WQHDや4Kでもカクつくことなく快適にPCゲームをプレイできるスペックの高さが魅力で、あらゆるゲームタイトルで要求スペックに困りません。
しかしその反面、発熱が大きいGPUなので、高負荷時にはノートPCから発するファンの音が大きくなります。
現在の技術ではゲーミングノートPCで静音性を両立することは難しいので、デスクトップPCを使用するか、ノートPCの携行性を犠牲にして水冷クーラーを搭載するしかありません。
ゲーミング性能と静音性はトレードオフと割り切りましょう。
そのかわり「RTX 3070 Ti Laptop」は、ノート向けGPUの中でもかなり性能が高いモデルなので、フルHDじゃ物足りない人や、高fpsでFPSをガチりたいハードゲーマー向けの環境で活躍できるGPUです。
「RTX 3070 Ti Laptop」搭載ゲーミングノートPC
ここでは「RTX 3070 Ti Laptop」を搭載したゲーミングノートPCを紹介します。
主に搭載モニターのリフレッシュレートが変わっているので、3Dmark Time Spyのスコアを参考に自身が求めるスペックやfpsで選んでみてください。
「RTX 3070 Ti Laptop」+縦長フルHD(1920×1200)165Hzモニター
グラフィック : RTX 3070 Ti
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB NVMe SSD
モニター : 165Hz 16.0インチ
重量 : 2.15kg
バッテリー : 6.8 時間
ベンチマークスコア | 8762 |
intel製の第12世代CPUと「RTX 3070 Ti Laptop」を組み合わせた、約28万円のゲーミングノートPCです。
CPUが14コア20スレッドのハイブリッドコアシステムを採用しているため、マルチタスクの処理速度が非常に高いので「RTX 3070 Ti Laptop」ともボトルネックがありません。
搭載モニターは165Hz対応なので、『Apex Legends』を始めとしたFPSを、165fps張り付きで楽しめるスペックがあります。
もちろん他のあらゆるPCゲームでも要求スペックに困ることはないので、安定して高画質かつ高fpsでPCゲームを30万円以下で購入したい方におすすめのモデルです。
「RTX 3070 Ti Laptop」+WQHD(2560×1440)240Hzモニター
グラフィック : RTX 3070 Ti
メモリ : 32GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター : 240hz 15.6型
重量 : 2.23kg
バッテリー : 10時間
ベンチマークスコア | 10539 |
高スペックCPUである「Core i9 12900H」を搭載した、mouseのゲーミングノートPCブランド「G-Tune」のハイエンドモデルです。
搭載モニターは高解像度のWQHDかつ240Hzと、高周波のモニターを搭載しているので「RTX 3070 Ti Laptop」のパワーを十分に活かせるため、『VALORANT』を240fpsでプレイ可能です。
また、モニターの質が良くメモリも32GBあるので、ゲーム用途はもちろん高解像度のイラスト作成などのクリエイティブな作業にも万能に活躍します。
ストリーム配信・動画編集・イラスト作成・PCゲームなど全てを一台でこなせるハイスペックノートPCを求めている方は、このモデルがおすすめです。
「RTX 3070 Ti Laptop」+WQXGA(2560×1600)液晶クリエイターモデル
グラフィック : RTX 3070 Ti Laptop GPU
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB (NVMe Gen4×4)
モニター :16.0型 ノングレア
重量 : 約 1.65kg
バッテリー : 約 11.5時間
ベンチマークスコア | 8718 |
60Hzの高解像度かつ色域が非常に広いモニターを搭載した、mouseのクリエイター向けモデルです。
外部にゲーミングモニターを接続しない限り、60fpsまでの環境で使用することになるので、対戦ゲームよりもRPGやアドベンチャー向けのノートPCと言えます。
WQXGA(2,560×1,600)の高解像度かつsRGB比 100%の広色域パネルは、正確な色彩表現ときめ細かい映像を描写できるため、ストーリーやグラフィックを重視したゲームをより一層楽しめるものにするでしょう。
もちろんクリエイター向けモデルなので、4Kの動画編集や高解像度のイラスト作成などにも余裕で対応できるパワーがあります。
RPGなどを高画質でプレイしたい、クリエイターとしても快適に使用できるノートPCを求めている方には、このモデルがおすすめです。
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