本記事では、FPSゲームにおいて有用とされている360Hzゲーミングモニターを選ぶ際の重要視するべきポイントや、240Hzモニターと比べて違いがわかるのか?本当に360Hzも必要なのか?といった疑問に答え、おすすめモデルも紹介します。
以下のポイントで気になっていることがある方はぜひ参考にしてください!
おすすめモニター | 解像度 | リフレッシュレート | 画面サイズ | 応答速度 | パネル方式 | HDR |
ASUS ROG SWIFT PG259QN | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 1ms(GtG) | IPS | 対応 |
AOPEN 25XV2QFbmiiprx | フルHD | 390Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | IPS | 対応 |
BenQ ZOWIE XL2566K | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | TN | 未対応 |
FPS向けで他にゲーミングモニターを探しているなら「FPSにおすすめなゲーミングモニター」を参考にしてみてください。
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360Hzのおすすめモニター
ここでは、数ある360Hzゲーミングモニターの中からコスパ重視モデル~性能重視モデルまで、おすすめできるモデルを紹介します。
自身が求めるスペックや予算に応じて選んでみてください。
おすすめモニター | 解像度 | リフレッシュレート | 画面サイズ | 応答速度 | パネル方式 | HDR |
ASUS ROG SWIFT PG259QN | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 1ms(GtG) | IPS | 対応 |
AOPEN 25XV2QFbmiiprx | フルHD | 390Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | IPS | 対応 |
BenQ ZOWIE XL2566K | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | TN | 未対応 |
Pixio PX259 Prime S | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 1ms(GtG) | IPS | 対応 |
Acer Predator X25bmiiprzx | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 0.3ms(GtG) | IPS | 対応 |
【24.5インチ】ASUS ROG SWIFT PG259QN
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 360Hz |
画面サイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 1ms(GtG) |
パネル方式 | IPS |
HDR | 対応 |
大手PC周辺機器メーカーASUSのFPSゲーム特化シリーズである「ROG SWIFT」の360Hzモデルです。
最速レベルの応答速度1ms(GtG)は、360Hzのモニターとも相性バッチリです。1ミリも遅延を許さない環境を構築できます。
パネルは色域が広いIPSを採用し、Dark Boost機能により暗所も敵を視認しやすくなっているので、FPSで重要な視認性が非常に高いモニターです。
\ 視認性が高いASUSのFPS特化モデル /
【24.5インチ】AOPEN 25XV2QFbmiiprx
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 390Hz |
画面サイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 0.5ms(GtG) |
パネル方式 | IPS |
HDR | 対応 |
AOPENというメーカーに聞き覚えがないかもしれませんが、大手PC周辺機器メーカー「acer(エイサー)」の子会社で、一般向けモニターから医療用モニターまで幅広いモニターを展開しています。
「AOPEN 25XV2QFbmiiprx」は、その中でもゲーミングモデルとして販売されているモニターで、対応Hzは驚異の390Hz、応答速度は0.5ms(GtG)と全モデル最速レベルの性能を誇ります。
これだけの性能を持ちながら約7万円と非常にコスパが良いので、なるべく安く性能が高い高周波モニターがほしい方におすすめです。
\ acerの子会社が誇るFPS用モニター /
【24.5インチ】BenQ ZOWIE XL2566K
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 360Hz |
画面サイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 0.5ms(GtG) |
パネル方式 | TN |
HDR | なし |
数々のFPSゲームでの大会で使用されている「BenQ」のFPSプレイヤーが使用することに特化した360Hzゲーミングモニターです。
実際に『VALORANT』のプロ選手「marved選手」などのベテランプレイヤーもプライベートで使用しているゲーミングモニターなので、視認性への信頼はトップクラスと言って良いでしょう。
専用のツールを使用すれば、憧れのプロ選手が使用しているモニター設定をダウンロードして使用することが可能です。
TNパネルはIPSパネルと比べると色域が狭いので、RPGなどには色彩表現という点で不向きですが、FPSの視認性だけを求めているガチFPSプレイヤーには一番おすすめです。
\ eスポーツで活躍するプロ仕様! /
【24.5インチ】Pixio PX259 Prime S
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 360Hz |
画面サイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 1ms(GtG) |
パネル方式 | IPS |
HDR | 対応 |
約5万円と最安クラスの360Hzゲーミングモニターです。
「PIXIO」というメーカーは、アメリカを拠点とするゲーマーが立ち上げた会社で、なるべく安くゲーミングモニターをユーザーに提供したいという信念のもと、中間マージンを極力減らし、ネットショップオンリーで展開することでコストを抑えています。
そのため、安いからと言って不良品が多かったり機能が少ないというわけではありません。FPSのために必要な視認性を上げるための機能を完備し、搭載パネルも色域が広いIPSを使用しているので、FPS以外のゲームも快適にプレイできます。
また、保証が2年間と30日以内なら無料で返品もできるので、万が一初期不良があったり、気に入らなかった場合は対応してくれるので、安心して購入できます。
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【24.5インチ】Acer Predator X25bmiiprzx
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 360Hz |
画面サイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 0.3ms(GtG) |
パネル方式 | IPS |
HDR | 対応 |
全モデル最速の応答速度0.3ms(GtG)を誇る、「acer」の最上級モデルです。搭載パネルもIPSでG-SYNCとHDR400にも対応しているため、明るさが異なる動きが激しい場面でもくっきり敵を視認しやすくなっています。
カラーセンサー機能を搭載しているので、室内のあかりをもとにモニターの明るさや色温度を自動的に調整することができます。
モニター台座は、411mm~507mmまでの高さに調節可能で、チルト角は上25°/下5°の範囲で調節でき、もちろんVESAマウントにも対応しているので別売りのモニターアームで自由なレイアウトが可能です。
保証は3年間付いており、通常利用で故障してしまった場合は無償で修理対応してくれるため、安心して使用できます。
\ acerの最高級モデル! /
360Hzゲーミングモニターの選び方
ここでは、360Hzゲーミングモニターを選ぶ際にどこをポイントにすれば良いのかを解説します。
- 応答速度で選ぶ
- モニターのサイズで選ぶ
- 入力端子で選ぶ
- パソコンのスペックで選ぶ
応答速度で選ぶ
応答速度とは、
画面が切り替わる速さのことです。応答速度が速ければ動きの速い映像でも残像が残らず、滑らかに映し出してくれます。速い映像の制作や、速度が求められるオンラインゲームのプレイには重要になってくるポイントです。単位はms(ミリセカンド)で、数値が小さければ小さいほど画面の切り替えを素早く行えます。
引用元:acer製品ページ
応答速度の表記は、おおまかに2種類あり「〇〇ms」と「〇〇ms(GtG)」という表記で記載されています。
GtGとは「Gray to Gray」の略で、黒・白以外の中間色から別の色へと変化する際の速さの表記です。
ただの「応答速度1ms」より「応答速度1ms(GtG)」のほうが実践的で重要ですが、大まかな目安として「応答速度1msはかなり早い」という認識で問題ありません。
おすすめ応答速度は?
リフレッシュレート | 画面更新速度 | 推奨応答速度 |
---|---|---|
60Hz | 16.67ms | 16ms以下 |
144Hz | 6.94ms | 6ms以下 |
240Hz | 4.17ms | 4ms以下 |
360Hz | 2.78ms | 2ms以下 |
上記の表の通り、360Hzもの高速リフレッシュレートともなると、応答速度も2ms以下のモデルでないと残像が出る可能性があるため、応答速度は2ms以下のモデルがおすすめです。
なぜ2ms以下がおすすめなのか簡単に説明すると、「応答速度が遅いと、画面更新速度に対してボトルネックが生じるから」です。
応答速度とリフレッシュレートの関係性について詳しく知りたい方は「ディスプレイの応答速度とは?」で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
モニターのサイズで選ぶ
主要なサイズ(インチ) | 幅(mm) | 高さ(mm) |
---|---|---|
21 | 465 | 262 |
23 | 509 | 286 |
24 | 531 | 299 |
25 | 553 | 311 |
27 | 598 | 336 |
28 | 618 | 348 |
32 | 707 | 398 |
大きいサイズのモニターは、FPSをプレイする上で視点移動が多くなるので不向きです。そのため、一般的な大きさである24インチ前後のフルHDモニターがFPSにはベストです。
360Hzもある高リフレッシュレートモニターの場合、WQHDや4Kなどの高解像度は技術的に厳しく、最高スペックのグラフィックボードでも4K環境ではギリギリ144fps出せるかどうかが現状なので、必然的にフルHDモニターを選ぶことになります。
ゲーム機なども一緒につなぐ予定の方は端子の数も確認する
ゲーミングPCに搭載されているグラフィックボードやゲーミングモニターには、基本的にDisplay PortとHDMI端子の2種類搭載されていることが多いです。
PS5・Xbox Series X/SなどのHDMI端子を使用するゲーム機や、その他映像機器を360Hzゲーミングモニターに複数接続する場合はHDMI端子の数も確認しましょう。
360Hzゲーミングモニターへの接続は必ずDisplayPortへ!
Display Portとは、HDMIの後継となる新規格の映像端子で、音と映像を同時に送信する作りになっており、HDMIよりも多くのデータを高速で伝送できるため、360Hzの高リフレッシュレートモニターにも対応可能です。
360Hzゲーミングモニターに接続して360fpsを発揮するには、このDisplay Portで接続することが必須です。後述するHDMI端子に接続しても、HDMIは最大240Hzまでしか対応していないため、無駄になってしまいます。
グラフィックボードのどこに繋いだら良いかは、上記の画像を参考に形状をよく確認して接続しください。
マザーボードにも同じように映像端子がありますが、マザーボード側に挿しても意味がないので、グラフィックボードにある映像端子をしっかり確認しましょう。
もし360Hzゲーミングモニターを2枚以上使用してデュアルモニター環境にする場合は、Display Portが2個以上搭載されているグラフィックボードが必要になるので、新たにゲーミングPCを購入する予定の方は、端子の数も確認しておきましょう。
ゲーム機などはHDMI端子がおすすめ!
PS5・Xbox Series X/Sなどのゲーム機と、ゲーミングPCを360Hzゲーミングモニターと一緒に接続する場合は、HDMI端子が搭載されているか、数は足りているかを確認しましょう。
PS5・Xbox Series X/Sは、最大120fpsまで対応しているので、最大240Hz対応のHDMIで十分映像を映し出すことが可能です。
HDMI端子を使用するデバイスは他にもカメラなどがあるので、複数のHDMI端子を使用するデバイスがある場合は、その分HDMI端子の数が足りているかよく確認しましょう。
パソコンのスペックで選ぶ
モニターだけ360Hz対応していても、映像の出力元であるゲーミングPCも360fps以上を安定して出せるスペックがなければ意味がありません。
現在販売されているゲーミングPCの中で、どのくらいのスペックがあれば360fpsを出せるのか以下の表にまとめました。
PCパーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Core i7-12700 / AMD Ryzen 7 5800X3D 以上 |
グラフィックボード | RTX 4070Ti / RTX 3090 以上 |
メモリ | 16GB 以上 |
これを見てわかることは「ハイエンドモデルじゃないと360fpsは実現できない」ということです。
このスペック以下のゲーミングPCでも、『VALORANT』などの非常に軽いゲームであれば実現可能ですが、『Over Watch2』などで360fpsを実現するには、上記のようなハイエンドモデルが必須でしょう。
グラフィック : RTX 4070 Ti SUPER
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB Gen4 SSD
本サイトで紹介しているゲーミングPCの中では、ドスパラが販売する「ガレリア XA7C-R47T」が約30万円でハイエンドPCが手に入るので、コスパが良くおすすめです。
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360Hzゲーミングモニターに必要なグラボのスペック
GPU | 軽量級FPS 『VALORANT』など | 中量級FPS 『Over Watch2』『Apex Legends』など ※『Apex Legends』は300fps制限アリ |
---|---|---|
RTX 3060Ti | 中画質設定で360fpsが可能 | 最低設定でギリギリ360fpsが可能 |
RTX 3070 | 中画質設定で360fpsが可能 | 低設定でギリギリ360fpsが可能 |
RTX 3080Ti | 最高画質で360fpsが可能 | 中設定で360fpsが可能 |
RTX 4070Ti | 最高画質で360fpsが可能 | 中設定で360fpsが可能 |
360fpsの信号を360Hzゲーミングモニターに送信するには、Display Port1.4という規格に、グラボ・ディスプレイポートケーブルが対応していないといけません。
ですが、360fpsを出せるようなパワーを持ったグラフィックボードは、基本的にDisplay Port1.4に対応しているので安心してください。
現状WQHDや4K最高画質で360fpsを実現できるグラボはありません。そのため、フルHD環境かつ軽量級ゲームで360fpsを出せる必要最低限のスペックを持った「RTX 3060Ti」以上のグラボを用意しましょう。
360fpsもの高リフレッシュレートを必要とするゲームは現状ではFPSゲームくらい、かつ中量級ゲームが限界なので、重量級ゲームである『Cyberpunk2077』などを360fpsでやりたい!なんていう方は技術の進歩を待ちましょう!
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360Hzゲーミングモニターは意味ない?本当に買う必要があるのか
ここでは360Hzというハイスペックモニターを購入する人に向けて、どんなメリットがあるのか?違いは実感できるのか?を解説します。
360Hzゲーミングモニターはより遅延が少ない
高fpsな環境ほど、ゲーム内の遅延が少なくなるというデータがあります。
fpsが高い事で遅延が少なくなる理由は「ゲーム内の映像を最速で表示することが可能になるから」です。
一例として、144fpsと360fpsによる差は約3~4ms(ミリ秒)ほどで、秒数に直すと0.003~4秒、fpsに換算すると1.9~2.5fpsとなります。
ここまで細かい遅延は人間には到底違いがわからないものですが、1fpsも遅延が許せず反応速度に遅れを取りたくない人にとっては重要な要素と言えます。
360Hzと240Hzの違い
高周波といえる240Hzと360Hzゲーミングモニターには、明確な差ができるのか?という疑問が出ると思いますが、結論から言うと「ハッキリと体感できるレベルではありません」。
上記の画像は、エイムトレーニングソフトで、フリックショットの精度がどのくらい60Hzモニターと比べて上昇したかを表したものですが、240Hzと360Hzの差はわずか4%ほどです。
さすがに60Hzから144Hzモニターに変えた場合は一般人でも大きく体感できて、明確にFPSゲームでのエイム精度は上昇しますが、240Hzと360Hzゲーミングモニターでは誤差と言える範囲です。
ですが、エイム精度の上昇は数値にも出ている通り、確実に上がっているので、完璧な環境を目指すのであれば対費用効果は非常に薄いですが、360Hzゲーミングモニターを用意するメリットはあるといえます。
240Hzのゲーミングモニターが気になる!という方は「240Hzゲーミングモニターおすすめモデル」を参考にしてみてください。
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360Hzゲーミングモニターのおすすめまとめ
おすすめモニター | 解像度 | リフレッシュレート | 画面サイズ | 応答速度 | パネル方式 | HDR |
ASUS ROG SWIFT PG259QN | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 1ms(GtG) | IPS | 対応 |
AOPEN 25XV2QFbmiiprx | フルHD | 390Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | IPS | 対応 |
BenQ ZOWIE XL2566K | フルHD | 360Hz | 24.5インチ | 0.5ms(GtG) | TN | 未対応 |
今回は360Hzゲーミングモニターについて解説してきました、以下はおさらいポイントになります。
- 360Hzと240Hzモニターは明確に体感できるレベルではないが、わずかながら効果は確かにある
- 360Hzゲーミングモニターは限界ギリギリまで反応速度を追い求めるガチプレイヤーにおすすめ
- 対費用効果は低いので、予算に余裕がある方向け
- WQHDや4Kモニター環境を求める場合は、360Hzを諦める必要がある
360Hzゲーミングモニターは最低でも5万円以上するフルHDモニターが主流で、フルHDモニターの中ではかなり割高になるハイスペックモデルとなります。
240Hzモニターが約3万円前後なので、対費用効果を考えると非常に恩恵が薄いですが、数fps程度の差であれ効果は確かにあるのでガチFPSゲーマーにとっては重要な要素です。
WQHDや4Kなど、高解像度のモニターには360Hzモデルはなく、グラボも4Kで360fpsなんて映像を出力できるものは存在しないので、高解像度環境と高fps環境はトレードオフと割り切りましょう。
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