ノートPCでもデスクトップでも、もっと画面が広ければいいのにと思った方は、「デュアルモニター」環境にするのがおすすめです。
デュアルモニターにすることで表示できる情報量が増えるので、ビジネスでもクリエイティブな作業でも多大なメリットがあります。
今回は、
を解説していきます。
デュアルモニターと相性の良い「おすすめのクリエイターPC」はこちらの記事でまとめています。
テレワークで効率良く仕事をしたいと思っている方は、「テレワーク向けおすすめモニター」をチェックしてみてください!
デュアルモニターとは何か
デュアルモニターとはPCの映像を2つのモニターに出力することで、同じ画面を2つ映したり、それぞれ別の画面として使うことで表示できる情報量を増やすことができます。
他にもデュアルディスプレイ、マルチモニターとなどと呼称されることもありますが、意味は同じで2つ以上のモニターに映すことを指します。
デュアルモニターのメリット、デメリット
画面に表示できる情報が増え、作業効率が上がる(メリット)
一つの画面でYouTubeをフルスクリーンで映したら、当然他の作業をするには一旦画面を閉じるか縮小しなければなりません。
これがデュアルモニターになることで計り知れないほど作業効率が上がり、見やすくなります。
ゲームをしながらYouTubeで攻略動画を見る場合も、ネットで調べ物をしながらレポートをまとめたいときも一台を見る用、もう一台を作業用とするとアプリを開いたり閉じたりしなくて済むので非常に便利です。
動画編集も画像編集も圧倒的にやりやすくなり、一度デュアルモニターの利便性を知ってしまうと、シングルモニターでの作業がかなりめんどくさいと感じるでしょう。
ある程度PCのスペックが要求される(デメリット)
複数のモニターで快適に描写するにはPCのメモリがある程度必要とされます。
4GB以下では動作が遅くなり、最悪メモリー不足の警告が出ることがあります。
「8GB」あればウェブブラウジング、動画視聴、Excelなどのオフィス作業はこなすことができます。
デュアルモニターを使って動画編集やゲームをする場合は「最低16GB、余裕があれば32GB」はほしいところです。
また動画編集とゲームはCPUのオンボードGPUだけでは描写できない可能性があるので、いわゆるグラフィックボードが必要になります。
やりたい作業によって要求されるPCのスペックが高くなることを覚えておきましょう。
動画編集におすすめのPCやおすすめのゲーミングPCも紹介していますので、あわせてお読みください。
場所を取る(デメリット)
モニターを2つ置くということは当たり前ですが、それなりに場所を取ります。
特に横並びに設置する場合はデスクからはみ出してしまうこともあるでしょう。
スペースをあまり犠牲にしたくない場合は、横並びにしないでモニターアームを利用することで上下に設置する方法もあります。
またモニターによっては縦に回転させることができるものもあるので、自身の環境に応じて設置方法を選んでみてください。
デュアルモニターに必要なもの
まず、デュアルモニター化させるためには必要なものが存在します。
以下では具体的にデュアルモニター化させるために何が必要なのかを紹介していきます。
ケーブル
PCとモニターを接続するケーブルにはいくつか種類があります。
- HDMI
- DisplayPort
- DVI
- USB TypeーC
その他にもVGAなどの規格がありますが、現在のPCでよく使われているのはHDMIです。
DisplayPortはデスクトップPCに標準で付いていることが多く、高画質での転送に向いている規格で、どちらもケーブル一本で映像と音声の両方を転送することができます。
HDMIとDisplayPortの違いはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。
USB TypeーCは画像転送用のものでないと映らないので、購入する際にチェックしてください。
どのケーブルにも共通することですが、モニターとPCの端子が揃っているか確認しましょう。
ただし、モニター2つのケーブルを統一する必要はありません。
一つはHDMIで、もう一つはDisplayPortでつなぐという使い方も全く問題ないので、家に予備のケーブルがあったら買い足さなくてもつなぐことができます。
ノートPCでもデュアルモニターはできる?
ノートPCでも映像出力端子があればデュアルモニターが使えます。
USB TypeーCで出力できるものもありますが、その場合は端子の横に「D」のマークがあります。
「D」のマークがなければデータ通信か充電用なので注意しましょう。
USB TypeーCのケーブル一本でつなぐにはモニターもUSB入力に対応している必要がありますが、USBからの出力をHDMI等に変換できるケーブルもあるので、既にモニターがある場合は変換ケーブルがあれば接続可能です。
HDMIやDisplayPortの端子があればそのままモニターに繋げることができるので、まずはどの映像出力端子が付いているか確認しましょう。
サブモニター
当然ですが、メイモニターとは別にサブモニターがもう一台必要となります。
ここで注意する点として
- サブとして使うならばサイズや解像度を揃える必要はない
- 解像度を上げればメモリ使用量が上がる
ということを覚えておきましょう。
例えばノートPCのサブとしてモニターを購入する場合は、4KでもHDでも問題ありません。
動画編集やゲームをする場合は2つのモニターの解像度が異なると見にくくなるので、HDならHD、4Kなら4Kと揃えたほうがいいです。
ただし、前述のデメリットの通り、解像度を上げると高い性能のグラフィックボードと多くのメモリを必要としますので、自身のPCのスペックが足りない場合は買い替え、パーツの交換が必要です。
またテレビをモニターとして使うことも可能ですので、環境に合わせて買い足すか検討してもよいでしょう。
モニターアーム
モニターを左右に並べるときはデュアルモニター用のモニターアームが便利です。
モニターを支える脚が不要となるので、モニターの下部のスペースを有効に使うことができます。
さらに左右だけではなく、上下にも設置できるので左右のスペースに余裕がない場合でも設置できるので、モニターとあわせて用意するといいでしょう。
デュアルモニターの設定方法
晴れて必要なものが揃ったらPCと接続し、以下の設定をしていきます。
まずはデスクトップ上のどこでもいいので、右クリックをし、ディスプレイ設定を開きます。
その後開いた画面で、「識別」をクリックすると画面上に1,2と表示され、どちらがメインモニター(1番)を指しているか表示してくれます。
基本は今まで使っていたモニターが「1」として表示されます。
識別をクリックした後に、モニターの実際の配置と一致していないことがあります。
追加したモニターが左にあるのに、モニター2が右にある場合は番号をドラッグで移動し「適用」をクリックして実際のレイアウトに一致させましょう。
上下も同様に変更可能です。
新たに追加したモニターをメインにしたい場合は「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れます。
デュアルモニターにして画面を拡張したいのに同じ画面が映っている場合はマルチディスプレイの「表示画面を拡張する」を選びましょう。
以上の設定はデュアルモニターにした際によく戸惑う項目です。
PCは繋いだモニターの実際の配置やメインとして使いたいモニターまでは読み取ってくれないので、オーナー自身が環境に応じて変更する必要があります。
その他解像度や拡大、縮小は自身の好みに応じて設定するとよいでしょう。
デュアルモニターに関するよくある質問
- 2つのモニターの画面サイズは揃えるべき?
-
ゲームの画面を拡張するのが目的なら揃えたほうがいいです。
FPSをプレイしていて右の視界は大きく、左の視界は狭いというのは非現実的です。
サブとして作業用として使うのであれば大きさは揃える必要はありません。
- ノートPCでもデュアルモニターできますか?
-
HDMIやDisplayPort、USB TypeーCなどの映像出力する端子が付いていれば可能です。
USB TypeーCは映像用のものは「D」のマークが差込口にあるので、確認しましょう。
- 3つ以上のモニターは繋げる?
-
理論上はPCの映像出力端子の数だけモニターを増やせます。
ただし、モニターは増えれば増えるほどメモリとグラフィックボードを使うので、ご自身のPCのスペックに余裕があれば、にしましょう。
- マウスのカーソルが別のモニターに行かないんだけど?
-
実際のモニターの配置とディスプレイ設定上の配置が違っている可能性が高いです。
デュアルモニターの設定の仕方を参考に配置を変更してみてください。
デュアルモニターのやり方、メリットまとめ
- デュアルモニターはとにかく便利
- 動画編集やゲームのときはモニターサイズ、解像度を揃える
- 動画編集やゲームでは多めのメモリと高性能なグラフィックボードが必要になる場合もある
一つのモニターで複数の作業をするのは大変です。
テレワークなどで、ノートPCの画面のみで作業しながらテレビ会議をするときにはモニターがもう一つあると便利です。
動画編集やゲームをするのでなければメモリやグラフィックボードの心配はないので、モニターも自由にコスパのよいものを選ぶことができます。
当サイトではメインもしくはサブモニター候補として「240hz対応モニター」「144hz対応モニター」「4K対応モニター」とさまざまなモニターを紹介しているので参考にしてください。
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