過去数年グラボの品薄や価格の高騰などがあった影響で、安いグラボが注目を浴びていて、「ゲームや作業に普通に使えるなら安いグラボでも別にいいんじゃないか?」と感じている方も多いです。
この記事では格安グラボ事情とおすすめの格安グラボを紹介します。
値段関係なくグラボ全般について知りたい方は→「GPU グラボ」カテゴリをどうぞ。
そもそも予算を抑えたゲーミングPCがほしい方は、「安いゲーミングPCまとめ」を確認してみてください。
安いおすすめグラボ10選!コスパ最強ランキング
ここからはおすすめのグラボを紹介します。
どの製品もかなりの高コスパとなってはいますが、できることとできないことがはっきりしているので、購入時は慎重に!
MSI N730K-2GD3H/LPV1
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | MSI |
VRAM | 2 GB |
出力端子 | VGA/DVI-D/HDMI |
- ファンレス仕様による静音を実現
- 5,000円以下で手に入るお手頃価格
- 3ポート出力によるトリプルモニター化可能
格安でもトリプルモニターを実現したいという方におすすめの一品です。
重いゲームを動かすのはあまり期待できませんが、軽いゲームなら問題なく動く性能を持っています。
またファンレスによる静音化も実現できるため、静音化を実現したいという方にもピッタリの一品です。
玄人志向 GeForce GT710
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM | 2 GB |
出力端子 | D-sub/DVI-D/HDMI |
- ファンレスによる静音を実現
- NVEncが出来、エンコードが早い
- 3ポート出力によるトリプルモニター化可能
こちらも格安でトリプルモニターを実現したいという方におすすめの一品です。
重いゲームを動かすのはあまり期待できませんが、軽いゲームなら問題なく動く性能を持っています。
またNVEncができるため、格安でのハードウェアエンコード目的の場合でもおすすめです。
ASUS NVIDIA GT1030
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | ASUS |
VRAM | 2 GB |
出力端子 | DVI-D/HDMI |
- ファンレスによる静音化
- 電源が30W程度なためエコ
- 大きなヒートシンクが使われており、温度があまり上がらない
1万円台で買える最大スペックのグラボです。ファンレスなため静音性もあり、性能もそれなりです。
高画質で3Dの重いゲームをやらないなら必要十分な一品になります。
ファンレスであるため温度が気になる部分ですが、大きなヒートシンクが使われており、高負荷時でも温度はそこまで上がりません。
電源消費も30Wのためエコなため、省電力目的にも活かせるでしょう。
玄人志向 GeForce GTX 1050Ti
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM | 2 GB |
出力端子 | D-sub/DVI-D/HDMI |
- 玄人志向製のしっかりとした設計
- 補助電源不要で省電力にも適している
- 空冷ファンは一つ搭載で比較的静音
低価格でPCゲームをプレイしたいPC初心者用のグラボです。
玄人志向製のしっかりとした設計です。補助電源が不要という特徴を持ち、そのためか省電力な設計となっています
発熱も少ないため空冷ファンは一つという設計のため場所も取りません。
『Apex Ledends』や『Fortnite』などのAAAタイトルを「低~中画質設定」であれば60fpsでプレイできます。
価格をできる限り抑えて、最低限の環境でゲームができれば良いという方におすすめです。
ASUS GeForce GTX1650
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | ASUS |
VRAM | 4 GB |
出力端子 | DVI-D/HDMI/DP |
- ASUSの静音性に優れたグラボ
- 扱いやすいサイズ
- 補助電源不要なため省電力
ゲーミングPC入門者用のGPUです。
扱いやすいサイズな上、補助電源が不要なため取り回しが非常に良いグラボとなっています。デュアルファンも搭載し冷却性も担保されています。
DPポートも搭載し、現代のモニターにあったグラボです。また『Apex Legends』や『Fortnite』といった人気バトロワゲームでは設定を下げれば100fpsオーバーを狙えます。
入門用にぴったりのGPUなので、初心者には最適です。
玄人志向 GeForce GTX 1660
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM | 6 GB |
出力端子 | DVI-D/HDMI/DP |
- 玄人志向製のデュアルファン搭載
- ロープロ対応で様々なケースに合いやすい
- 古いマザーボードにも搭載可能
ゲーミングPC入門者用のGPUです。
ロープロ対応であることや古いマザーボードでも動く実績から、古いパソコンの換装先として用いられています。
性能も比較的よく、『Apex Legends』や『フォートナイト』といった人気バトロワゲームを60fpsが上限となるPS4やSwitchより遥かに優れた環境でゲームをプレイできます。
普通に遊ぶだけならコスパ最高のGPUです。
MSI GeForce GTX 1660 Ti
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | ASUS |
VRAM | 6 GB |
出力端子 | HDMI/DP |
- 高品質でユーザー評価の高いASUS TUF Gaming製
- IP5X認定防塵ファン採用で内部に埃が入りにくくなる
- DPポート3つによる高画質トリプルモニター化可能
「GTX 1660 Ti」はゲーミングPC初心者向けのGPUです。
性能は『Apex Legends』や『フォートナイト』といった人気バトロワゲームで100fps前後を出せるので、60fpsが上限のPS4やSwitchより遥かに優れた環境でゲームをプレイできます。
またDPポートが3つ搭載され、高画質なトリプルモニターを実現しています。
「GTX 1660 Ti」はレイトレーシングを必要としない方や、フルHD環境で100fps程度出せれば問題ないという方にとっては非常にコスパに優れたGPUです。
ASUS GeForce GTX 1660 SUPER
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | ASUS |
VRAM | 6 GB |
出力端子 | DVI-D/HDMI/DP |
- ASUS製の手堅い設計
- ウィングブレードファンやボールベアリングによる静音、冷却性を実現
- 付属ソフトによるコントロール可能
ゲーミングPC初心者向けのGPUです。
ASUSは耐久性や品質が高いことで有名であり、このグラボもASUSの技術が使われています。
ファンはASUS独自のファンデザインが用いられ、スペースを取らない上冷却性能も高く、音も静かっです。
またASUSは付属ソフトとして「GPU Tweak」などがあり、ソフト上から動きをモニター、コントロールをすることができます。
性能も『Apex Legends』や『フォートナイト』といった人気バトロワゲームで100fps前後を出せます。
レイトレーシングを必要としない方や、フルHD環境で100fps程度出せれば問題ないという方にとっては非常にコスパに優れたGPUです。
MSI GeForce RTX 2060
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | MSI |
VRAM | 6 GB |
出力端子 | HDMI/DP |
- MSI製のデュアルファン搭載
- セミファンレスによる静音化
- 独自のヒートパイプによる冷却性の高いGPU
ゲーミングPC中級者向けのGPUです。
MSIは耐久性が高く、またセミファンレスなため必要な時のみ動くため通常使用時は非常に静かです。
また独自のヒートパイプと銅製ベースを用いたGPUクーラー「TWIN FROZR 7」を搭載し、冷却を高めています。
性能も『Apex Legends』や『フォートナイト』といった人気バトロワゲームで144fps前後を出せます。
RTXなため、レイトレーシングなどの技術も使えるため、レイトレーシングを体験したいという方におすすめです。
玄人志向 GeForce RTX3060
GPUブランド | NVIDIA |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM | 12 GB |
出力端子 | HDMI/DP |
- 玄人志向製のデュアルファン搭載
- セミファンレスによる静音化
- DPポート3つによる高画質トリプルモニター化可能
レイトレーシング対応のミドルレンジGPUです。
玄人志向の手堅い設計はもちろんのこと、セミファンレスによる静音さが高く、使用時はほぼ無音です。
性能もかなり高く、『Apex Legends』や『Fortnite』といった人気バトロワゲームで144fps以上を出せるので、144hzモニターの恩恵を存分に活かしながらゲームをプレイできます。
2000番代よりも安定したレイトレーシング性能をしているため、多少価格は高くてもコスパの良いグラボが欲しいといった方におすすめです。
グラボの価格について
現在、グラボ価格が高騰しています。
背景に「マイニング需要」「PC需要」「ゲーム機需要」「車製造メーカー需要」「コロナによる半導体の生産遅延」などあらゆる要因が重なった結果です。
日本では個別のパーツが購入できないのはもちろん、BTOショップからも一部のグラボやCPUが消えているなどといった現象も起きています。
そのような状況で注目したいのは、「安いグラボ」「安いゲーミングPC」です。
具体的に知りたい方はこちらから見ることが出来ます→「GPU在庫不足とグラボ品薄の原因は?」
安いグラボの選び方
安いグラボを選ぶ上で一番大事なことは、何を目的とするか?です。グラボの購入目的には以下のようなものがあります。
- ゲームで遊びたい
- 3DCGがしたい
- 動画編集・エンコードがしたい
しかし、その目的によって最低限必要なスペックというのは全く違います。まずは何をしたいかを洗い出し、必須スペックを見ておくことが大事です。
価格で選ぶ
価格で選ぶ場合は何を目的とするかの視点が非常に強く出る箇所です。
一覧 | 1万円以下 | 2~3万円代 | 3~6万円代 | 6万円以上 |
---|---|---|---|---|
グラボの例 | GT710やGT1030 | GTX1650 | GTX 1660 SUPER | RTX 3060 |
YouTubeを見る | できる | できる | できる | 4K対応 |
映像を編集する | エンコードが不安定 | NVEnc非対応 | NVEnc対応 | 高速でエンコード可能 |
簡単なゲームをプレイ | 多少できる | できる | フルHD | フルHD |
重いゲームをプレイ | 低画質低fps | 多少できる | できる | フルHD |
Apex Legendsを 高画質高fpsでプレイ | 不可能 | 60fpsが限界 | 60fpsは超える | 144fps以上 |
詳細ページ | – | 詳細を見る | 詳細見る | 詳細を見る |
コストパフォーマンスを重視するなら、3~6万円程度あればそれなりのスペックのGPUを搭載することができます。
重要なのは自分が何をしたいのかを見極めて選ぶことです。
安いグラボを買っておいて、「144fps以上でゲームをやってみたかった」なんて言い出すのは自分が何をしたいのかがわかっていないからです。
本当に重要なので、「何がしたいのか」と「価格」はよく考えて選びましょう。
メーカーで選ぶ
実はグラボは様々なメーカーが関わっています。NVIDIAやAMDはGPU自体を制作し、そのパーツを使ってボードデザインを作っているのが各メーカーになります。
そのためメーカーごとに特色や機能が異なりますので、当然故障率や価格もまた違います。
特に早期に故障した場合は、いくら安く購入したとしても全くコスパが良いと言えませんし、安定したメーカーを選んだほうがずっと効果的です。
なので、メーカーで選ぶ場合は価格を考慮しつつ、信頼性のあるメーカーを選ぶ必要があります。
その中で3つのメーカーがおすすめです。
玄人志向
名前の通り、玄人向けのグラボを提供するメーカーです。他メーカーと比べても非常に安く提供されています。
というのも玄人志向のパーツが安い理由には
- 説明書が付いていない
- サポートが手薄(1年保証はあり)
といういかにも「分かっている人向け」で提供しているため、価格を抑えることができるのです。
特別壊れやすいということはないですが、価格を抑えることと説明書等が付いていないことを天秤にかけた上で、購入することをおすすめします。
MSI
冷却性能と騒音性能が高いことで人気なメーカーです。
玄人志向などと比べると価格が極端に安いわけではないですが設計が手堅く、故障率も低くコスパ十分です。
ASUS
「グラボメーカーに迷ったらここ」と言われるくらいには安定性があるメーカーです。
他メーカーの中でもトップクラスに故障しづらく安定した動作を誇ります。一方で価格は普通からやや高めに設定してあるのでご注意ください。
出力端子を確認する
新しくグラボを購入したとしても、モニターがそのグラボに対応していなければ意味がありません。
最近のパソコンモニターはDPもしくはHDMIが基本的にありますが、古いモニターによってはDVIやD-subなど特定の入力にしか対応していない場合があります。
必ずモニターの入力とグラボの出力が合っているかを確認するようにしてください。
出入力端子とモニターの関係については以下の記事が詳しく解説しているので参考にしてください!
安いグラボに関するよくある質問
- 中古のグラボは購入はNGですか?
-
中古のグラボは、中古のゲーミングPC以上にハイリスクです。
マイニングなどで酷使されている可能性が高く、どんなトラブルがあるかわからないので新品を買うようにしましょう。
- 安くパーツを購入するならどのサイトが良いですか?
-
基本的にはAmazonです。大手サイトでありわかりやすく、サポートも充実しています。
次点でツクモ、arkはパーツショップ運営として品揃えも豊富なのでおすすめです。
- グラボが買い時になる時期はきますか?
-
マイニング需要や半導体需要が落ち着けばいずれは買い時のチャンスが来るかもしれません。落ち着く気配はありませんが→「GPU在庫不足とグラボ品薄の原因は?」
しかしたとえグラボの供給が増えても、今まで抑えられてきた需要も上がると予測されるため品薄は続くでしょう。
在庫がある内が買い時です。
- 安いゲーミングPCはどこで買えますか?
-
「安いゲーミングPCまとめ」という記事で低コストなゲーミングPCを紹介しています。パーツ毎に買うのが手間ならこちらの記事から安いゲーミングPCを探してください。
- ノートパソコンでグラボを交換したいのですが
-
ノートパソコンでグラフィックボードを交換するのはほぼほぼ無理に等しいです。
交換できないことはありませんが、かなり専門的な知識を有するのでおすすめできません。