クロスプラットフォーム=製造メーカーによって異なる環境やOSにおいても同じ動作をするソフトウェアの状態。
ゲームでの意味はパソコンや各種家庭用ゲーム機において、異なる環境であっても同じサーバなどにアクセスし、プレイ環境の共有を可能とする状態。
「クロスプラットフォーム」の意味
- PS4やSwtichやPCなどハードが異なっていても一緒に遊ぶことができる
- クロスプラットフォームに対応していないゲームだと、異なったハードで遊ぶことはできない
クロスプラットフォームとは、PS4やSwtich、PCやAndroidやiOSなど様々なハードの垣根を超えてゲームやコンテンツを楽しむことができる機能です。
クロスプラットフォームに対応している『マインクラフト』や『Among us』などは多くの異なるハードからプレイすることができます。
他にも『Apex Legends』や『Fortnite』などのバトロワゲーは、PS4ユーザーとPCユーザーが一緒にパーティを組んで遊ぶこともできます。
クロスプラットフォームのメリット・デメリット
上記のメリット・デメリットを具体的に解説していきます。
クロスプラットフォームのメリット
クロスプラットフォームは多くの人とプレイ環境を共有できる事です。
ゲームによっては「家庭用ゲーム機ユーザーが多くてPCユーザーは少ない」といった問題点があるので、人口が少ないハードのユーザーからすれば対戦する相手や仲間を探すのに苦労する事が無くなりました。
今や一緒にプレイするのは全世界のゲーマーとなります。そこで構築されたコミュニティに参加することも楽しみの一つとなっています。
クロスプラットフォームのデメリット
例えば『Apex Legends』や『Fortnite』ではプラットフォームの性能差=フレームレートや視野角の差になります。
家庭用ゲーム機ではフレームレートや視野角が制限されるものもあります。
パソコンにおいてもCPUやGPUの差、更にはゲーミングモニターなどの周辺機器による差となり、勝敗を左右する要素となっています。
クロスプラットフォームが実現した背景
今でこそ当たり前のクロスプラットフォームという考えですが、実際にはゲーム機の仕様による違いというのもあり、完全に同一のプレイ環境を提供するというのは難しいです。
ただ今日のクロスプラットフォームが成立した背景として、主に2つ考えられます。
ゲーム機=コンピューターであること
そもそもゲーム機とは何なのかと言えば、ゲームをすることに特化したコンピューターです。
これは初期のゲーム機の時代から現代においても同じであり、家庭用ゲーム機にはNvidiaやAMDなどが製造するCPUやGPUが組み込まれていて、その点においてはパソコンと変わりありません。
違いがあるとすればOSの違いや接続できる端子の違いであり、これによって実際に実行できるデータ=ゲームが異なっていたわけです。
ただ元がコンピューターであるという事は、それぞれに互換性があるソフトやアプリを開発すれば、どのパソコンあるいはゲーム機でもプレイ可能という事になります。
インターネットの普及
インターネットの普及により、オンラインゲームという新しいゲームの形が生まれました。最初はネットに接続したパソコンが中心でしたが、徐々に家庭用ゲーム機でもネット接続が可能になりました。
インターネットという巨大な情報網とそれに接続するユーザー数が見込める=ゲーム人口の拡大が可能となり、大きな市場となることが容易に想像できたのもオンライン化の後押しになりました。
当初は同じゲームタイトルであっても、パソコンもしくはゲーム機の種類によってアクセスできるサーバが異なり、双方のユーザーが交流する事はできませんでした。
やがて各ゲーム機での仕様の違い等が把握され、それに合わせた対策が行われたうえでゲーム機の壁を超えた「クロスプレイ」が実現するようになりました。
「クロスプレイ」関連用語
- クロスプレイ・・・プレイするゲーム機が異なっても、オンラインで一緒に対戦や協力プレイができる機能
- クロスセーブ・・・異なるハードで同じタイトルのセーブデータを共有できる機能のこと
- クロスプログレッション・・・異なるハードで同じタイトルの「進行度」を共有できる機能のこと