Amazonで注文をすると、「ご注文はAmazonがお届けいたします」と表示されることがあり、これはAmazonから配送業務の委託を受けたAmazon配送業者が配達することを表しています。
この記事では、Amazonの配送業者の正体と一般配送業者との違いを紹介します。
また、当サイトではAmazonセールの開催期間はいつか?という情報もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonの配送業者の種類は?
Amazonには、Amazonが提携している運送業者が商品を配達する「Amazon配送業者」があり、法人契約の「ADP(アマゾンデリバリープロバイダー)」と個人事業主の「Amazon Flex」の2形態があります。
以下では、2種類の配送業者を詳しく解説していきます。
ADP(アマゾンデリバリープロバイダー)
ADP(アマゾンデリバリープロバイダーとは、Amazonと業務提携を行っているエリア限定の運送業者のことです。
Amazonで注文をすると基本的に「Amazon配送業者」「ヤマト運輸」「日本郵便」のいずれかが選択されて配送されます。
※「佐川急便」は2013年にAmazonとの取引を完全に終了しました。
業者名 | 営業所・担当地域 |
---|---|
TMG | 九州全域、東京、兵庫、広島、岡山 |
ギオンデリバリーサービス | 東京、神奈川 |
SBS即配サポート | 東京、千葉、埼玉 |
ヒップスタイル | 神奈川 |
札幌通運 | 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、群馬、栃木、茨城 |
若葉ネットワーク | 全国 |
丸和運輸機関 | 全国 |
ロジネットジャパン西日本 | 大阪、兵庫、京都、滋賀、愛知、静岡 |
遠州トラック | 静岡、愛知、神奈川、東京、千葉、埼玉、福島、富山 |
AmazonがADPを導入した背景には、Amazonプライムのメリットであるのお急ぎ便や送料無料を実現するため、コストカットを行う必要があったためです。
コストカットを実現する一方で、大手配送業者との折り合いがつかなくなる事態が発生しました。
運営方針の違いなどから一部のサービスから撤退したり、提携を解消したりといったことを繰り返していたのです。
Amazonの安定したサービス供給と問題解決法の1つとして、安価に依頼できる他の配送業者やドライバーに目を向けたことから生まれたのがADPです。
Amazon Flex
Amazon Flexとは、Amazonから運送業務を依頼されている個人事業主のことです。
運送業務を請け負うの個人事業主ということで、「ウーバーイーツ」にイメージが近いですが、黒ナンバーの軽車両を所持していなければならないなど、違いはあります。
また、Amazon Flexに従事する人目線の話になりますが、月収として39万円~44万円程度の収入が見込めるそうです。
しかし、配達しなければならないノルマが非常に厳しく休みなく働き続けなければならない過酷な現状が潜んでいます。
数をこなしてノルマ達成しなければならないプレッシャーや歩合制というあり方から、配達員の収入が不安定で報酬が十分でないこともあります。
休む間もなく大量の数をこなさなければならないという現状から、配達員のストレス増加、サービス品質低下が叫ばれているのです。
Amazon配送業者と一般的な配送業者の比較
Amazon配送業者では、一般的な配送業者は以下の様な違いがあります。
- 置き配が利用できる
- 営業所受け取りができない
- ドライバーからの連絡が一方通行
- 再配達にコンビニ受け取りに変更できない
Amazon配送業者と、一般的な配送業者の比較点を詳しく解説していきます。
置き配が利用できる
Amazon配送業者と一般的な運送会社の大きな違いは、「置き配」が利用できる点です。
置き配とは、配達の際に、受取人が在宅・不在を問わず、指定された場所に荷物を置いて配達を完了してくれる配達方法です。
注意点として、Amazon配送業者は一部の大型商品を覗いて、置き配が通常の配送方法として適用されています。
手渡しなどの一般的な配送方法を希望する場合は、注文ごとにその都度希望する配送方法を選択する必要があります。
置き配として指定できる場所は以下の通りです。
- 宅配ボックス
- 玄関
- ガスメーターボックス
- 車庫
- 自転車のかご
- 建物内受付
など、玄関周りの6箇所から指定でき、指定しない場合は自動的に玄関が選択されます。
営業所受け取りができない
Amazon配送業者にも、配送センターや営業所はあるのですが、一般的な運送業者と違い、配達前の営業所止めや、再配達時に自分で配送センターや営業所に引き取りに行くことができません。
ドライバーからの連絡が一方通行
配送に関して何らかの連絡がある場合は、Amazon配送業者のドライバーから発信用の番号でかかってきますが、こちらから折り返してもドライバーに繋がらないため、直接連絡を取る手段がなく一方通行です。
再配達にコンビニ受け取りに変更できない
Amazonは発送前の注文の段階で、配送方法としてコンビニ受け取りを指定することが可能ですが、Amazon配送業者が選択された場合の再配達の受取先として、コンビニ受け取りは指定できません。
Amazon配送業者はひどいという噂は本当なのか?
結論から言えば、Amazon配送業者である「ADP」「Amazon Flex」は、どちらとも評判は非常に悪いです。
残念ながら、好意的な口コミや良い評判は見つかりませんでした。
Amazon配送業者の悪い評判の一例を挙げると
- 配達が乱暴で態度が悪い
- 知らないうちに不在票が入っていた
- 不在票を入れずに帰る
- そもそも荷物が届かない
- 時間指定を守らない
- 勝手にサインをして荷物を置いていく
など、目を疑うほどの数々の悪評が目立ちました。
ひとつやふたつ程度の悪評なら、たまたまハズレを引いただけで片付けられるかもしれませんが、あまりにも悪評が多く、良い評判がないので、残念ながらAmazon配送業者がひどいのは本当のようです。
Amazon配送業者を避ける方法
Amazon配送業者は悪い評判が多く、トラブルを避けるためにもできれば利用したくない人は多いでしょう。
この項目では、Amazon配送業者を避ける方法を解説します。
コンビニ受け取りを利用する
Amazon配送業者を避ける一番簡単な方法として、コンビニ受け取りを利用する方法があります。
Amazon配送業者は再配達の受け取り方法にコンビニ受け取りが指定できないので、注文の最初の段階でコンビニ受け取りを指定する必要があります。
コンビニへ受け取りに行く手間はありますが、Amazon配送業者とトラブルに遭いたくない方にとってはよい選択肢になります。
Amazonロッカーを利用する
スーパーやドラッグストアの駐車場などに配置されているAmazon専用のロッカーである「Amazonロッカー」を利用することで、直接Amazon配送業者とやり取りせずに荷物の受け取りが可能です。
指定のロッカーに荷物が配達されたタイミングでスマホに連絡が行くため、自分の好きなタイミングで受け取りができます。
この方法なら、Amazon配送業者との接触や不在票の心配は皆無です。
しかし、Amazonロッカーに配達されてから決められた期間内に受け取る必要があるためご注意ください。
万が一受け取りができない場合、返品扱いになるため、Amazonロッカーを利用する場合はこまめに注文情報を確認するようにしましょう。
Amazon Hubを利用する
Amazon配送業者を避ける手段のひとつとして、一部の地域にお住まいの方のみ使える方法ですが、受け取り方法をAmazon Hubを指定する方法があります。
Amazon Hubの特徴は以下の通りです。
- 好きなところで受け取れる(地域内の対応施設)
- 簡単に受け取れる
- 好きな時に受け取れる
Amazon Hubは受け取る場所として「ロッカー」もしくは「カウンター」を選択でき、住んでいる地域に対応している施設があるなら、受け取り場所としてどこでも指定が可能です。
自分から受け取りに行く手間はありますが、いつくるか分からないAmazon配送業者を待つ必要もなく、自分の好きな時に取りにいけるため、おすすめの方法です。
代金引換を利用する
支払い方法を代金引換にすると、Amazon配送業者以外の配送業者が配送してくれます。
欠点として、代引き手数料が発生してしまうことがありますが、トラブルなく確実に商品を受け取りたい方には選択肢のひとつとしておすすめできます。
Amazon配送業者の問い合わせ方法
Amazon配送業者の荷物の追跡や配達状況の確認、再配達の依頼方法について解説します。
荷物の追跡の仕方
Amazon配送業者の追跡方法は、注文履歴から行えます。
Amazonサイト内の上部メニュー右に「注文履歴 返品もこちら」メニューから注文履歴一覧ページへ飛ぶことができます。
配達状況で確認できる各ステータスの説明は以下の通りです。
一般的な運送会社を利用した場合と大きな違いはありません。
ステータス | 状態の説明 |
---|---|
配送準備 | Amazonは発送の準備を行っている |
商品を発送しました | AmazonがAmazon配送業者に対して発送完了 |
お近くの配達店まで輸送中です | 配達店まで輸送中 |
お近くの配送店へ到着しました | 受取人のエリアの配達店に到着 |
配達中です | Amazon配送業者が配達中。 |
配達完了 | 配達完了(置き配の場合は履歴から写真が確認可能) |
ご不在のため持ち帰りました等 | 何らかの理由で受け取りができなかった場合は持ち帰り |
なお、配送業者がAmazon配送業者の場合、追跡番号の先頭が「DA」もしくは「99」で始まるので、一般の運送業者と見分けることができます。
再配達依頼の仕方
Amazon配送業者への再配達の依頼の仕方は2通りあります。
Amazonアカウントサービスの注文履歴から依頼する
Amazon配送業者の再配達の依頼は、注文履歴から簡単に行えます。
注文履歴の場所は「荷物の追跡の仕方」を参考にしてください。
電話で依頼する
Amazon配送業者への再配達依頼は、以下の電話番号へかけることでも行えます。
Amazon配送業者 再配達自動受付番号(無料) 0120-899-068
電話で再配達を依頼するには、DAもしくは99で始まるトラッキングIDが必要になりますので、不在票の準備をしてください。
お問い合わせ方法
Amazon配送業者に関わるトラブル等が発生した場合の問い合わせ・相談先の窓口は、Amazonカスタマーサービスです。
Amazon配送業者はAmazonから依頼を受けて配達をしてはいますが、配達が完了するまでは依頼主であるAmazonが責任を持っているからです。
Amazon配送業者のトラブルに限らず、Amazonを利用している時に何かしら問題が発生した場合は、まずカスタマーサービスへコンタクトを取るのが最善です。
Amazon配送業者に関してよくある質問
Amazon配送業者に関してよくある質問をまとめました。
- Amazon配送業者はなぜ評判が悪いのですか?
-
Amazon配送業者に関しては、残念ながら配達が遅い、不在票を入れずに帰った、荷物の扱いが雑など、様々な悪評を見かけます。
理由として、大手運送会社と違い、配達のノウハウや経験が少ないことが理由のひとつとして挙げられるでしょう。
- Amazonプライムを利用すればAmazon配送業者を避けることはできますか?
-
残念ながら、Amazonプライムのメリットを利用しても、Amazon配送業者の利用を避けることはできません。
Amazon配送業者を避ける方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
- Amazon配送業者にクレームを入れたいのですが窓口はどこですか?
-
Amazon配送業者に対して直接クレームを入れることはできません。
Amazon配送業者に対して意見をしたい場合は、Amazonカスタマーサービスを通して行う必要があります。
- Amazonからヤマト運輸や佐川急便が撤退するのは本当ですか?
-
佐川急便に関しては、Amazonとの送料の折り合いがつかず、2013年に撤退済みです。
ヤマト運輸は2022年の段階ではAmazonとの取引は続いています。
- Amazon配送業者は複数あるようですが選べませんか?
-
現在ADP(アマゾンデリバリープロバイダー)は9社ありますが、地域が決まっており、選択できません。
Amazon配送業者のまとめ
Amazon配送業者についてまとめます。
- Amazon配送業者には「ADP(アマゾンデリバリープロバイダー)」と「Amazon Flex」の2種類
- Amazon配送業者を避ける方法はいくつかある
- AmazonプライムのメリットではAmazon配送業者を回避できない
- Amazon配送業者の再配達は注文履歴か専門のダイヤルを使う
- Amazon配送業者にクレームがある場合は、Amazonカスタマーサービスが窓口になる
Amazon配送業者とは、Amazonから配送業務を依頼されている法人および個人事業主のことで、それぞれ「ADP」と「Amazonフレックス」と呼ばれています。
Amazon配送業者は、一般的な運送会社と比較するとクレームが非常に多く、悪評が絶えないため、できれば利用したくないと考えている人が多いです。
なお、Amazonプライム会員のメリットであるお急ぎ便や時間指定を使ってもAmazon配送業者を避けることはできません。
Amazon配送業者にクレームなど意見がある場合は、Amazonカスタマーサービスが窓口になるので、トラブルが起きた方はそちらから問い合わせを行いましょう。