Amazonはなぜこんなに大量の商品を配達を頼んでいるのに、他の店より安く提供できるのか疑問に思う方や、なにか裏があるのではと思っている方へ向けて、以下のポイントを踏まえて解説します。
Amazonがお店で買うよりも安い理由は?
Amazonが普通に実店舗で商品を購入するよりも安く済む場合が多いのは何故でしょうか?
以下ではAmazonが商品を安く提供できる理由を解説します。
メーカーから安く大量に仕入れているから
基本的に商品は一度に大量に仕入れたほうが安くなるので、それだけでもコストを抑えられます。
Amazonは集客力がありインフラが整っているので、多くのメーカーが自社で販売するよりも早く多く売れるAmazonに頼らざるを得ない状況が多いからです。
倉庫保管で店舗の運営コストがかからないから
現在、全国27箇所にあるAmazonの倉庫で大量の商品を管理しているので、実店舗を構える際にかかる人件費・防犯・防災費などのコストが抑えられるのも一つの理由です。
倉庫の維持費もかなり費用はかかりますが、ここまで大手となるとそれでも十分利益を上げられるので問題ありません。
ロボット活用により人件費を抑えているから
最新のロボットを導入しているので、人件費もかなり抑えられています。
アーム型のロボットや二足歩行のロボットで商品の仕分けや運搬を行っているので、大量の物流を扱うAmazonでは必須になってきています。
運送会社との大手契約により送料を安く抑えているから
大手の運送会社と契約しており、特に本国の中国が扱う商品はインフラが整備されているのでかなり送料が抑えられています。
自社でも配送を行う従業員を雇っているので、送料のコストは他のECショップよりもかなり低いです。
出品者同士の価格競争により値段が下がるから
Amazonは自社以外の販売店の商品も代理で扱っているので、小売業者は普通に店頭で売るよりも競争相手がかなり多くなります。
そのため、価格競争が起こりAmazonが扱う商品以外の物も安くなりやすくなっているのです。
【購入トラブルの例】Amazonで安い商品を買うリスクは?
Amazonでなるべく安く商品を買おうとするとマーケットプレイスでよくわからない出品者から購入することが多いので、それに伴うトラブルが主に起こります。
以下ではAmazonで実際に起こったトラブルの例を紹介します。
配送が雑だったり商品の破損など粗悪品が届く
安い商品に限ったことではありませんが、配達員の不備や販売店の管理が雑なため、商品が破損したり粗悪品であるものが届いてしまうトラブルがあります。
特にAmazonの自社で雇っている配達員のハードな労働環境が拍車をかけていて、余りにも大量の配達物に嫌気が差して雑な配達をしてしまったという事例があります。
他国から仕入れた廉価版の偽物だった
筆者の経験談なのですが、ある人気のフィギュアを購入して届いたものが、偽物だったことがあります。
返品するのも面倒だったのでレビューに「偽物の業者です注意してください」と書き込んだら、業者から「お金を返すので書き込みを削除してください」とメッセージが来ましたがそのままAmazonに通報しておきました。
このようにAmazonが直接扱っていない小売店(マーケットプレイス)は、信用できる業者を見分けにくいので注意が必要です。
新品ではなくリペア商品だった
新品と謳っている商品なのに、実際は開封した跡がある新古品だったりすることがあります。
これもよくわからない業者から購入した際によくあることなので、販売元はよく調べることが重要です。
問い合わせても繋がらない
販売元がAmazonではない場合、そこの業者に問い合わせすることになりますが、窓口が必ずしも安定して繋がる保証はないので、繋がらないことはザラにあります。
さすがにそういうトラブルはAmazonが対応してくれて保証もしてくれますが、かなり手間がかかるので最初からAmazonが販売店になっている商品を買う方が安心です。
送料が高額になった
少し前に話題になった「送料ぼったくり業者」の被害が真っ先に挙げられます。
他の店舗が扱っている同じ商品より低く価格設定をして目に止まりやすくし、送料を高額にすることでぼったくる事例が多発していました。
逆に送料無料と謳っておきながら、商品の価格自体を水増ししてぼったくる業者もいたので、過去の価格も調べないとマーケットプレイスでの購入は損をする危険があります。
Amazonで購入トラブルなく安く買うには?
それではAmazonでマーケットプレイスの商品を購入する時に、どうすればトラブルに合わずに済むのかを解説します。
信頼できる販売元から買う
問題のある会社ではないか軽くでも良いので調べたり、過去にトラブルが起きていないかレビューを確認することが一番重要です。
また、レビュー数が極端に少なかったり日本語が怪しいレビューがある場合は危険な業者である可能性がかなり高いので避けましょう。
返品保証のある商品を買う
Amazonマーケットプレイスは商品保証のサポートがあるので、基本的に返品・返金保証は受けられますが一部例外があります。
- 商品に問題がなかった
- 商品内容が出品者の記述どおり本物であり品質に問題がなかった
- 商品が届かない申請をしたが、実際は届いていた
- 購入者が詳細な情報提供に応じなかった
- 購入者が商品を返品しない
上記のようなケースに該当する場合は返品・返金保証を受けられないので注意してください。
配送料が安いところを選ぶ
配送料を適切な価格で設定しているところや、無料配送に対応しているところで購入するのも安く購入するコツです。
配送料が発生する場合は商品ページにある詳細情報に記載がされるので、以下の画像を参考によく確認しましょう。
外部サイトやツールに頼る
「サクラチェッカー」や「Keepa」などで詳細情報を確認するのも一つの手です。
サクラチェッカーは過去のデータを元にその出品者が信用できるかどうかを、素早く調べてくれます。
Keepaはその商品の過去の価格設定をグラフにしてわかりやすく表示してくれるので、その商品の最安値が一目瞭然でかなり便利なツールです。
詳しくはAmazonの価格変動をチェックする方法記事をチェックしてみてください。
Amazonで購入トラブルにあった場合は?
Amazonで購入トラブルに合った場合の対処法を紹介します。
返品手続きをする
Amazonは返品手続きをすることで、返金対応をしてくれます。
購入者側に何も問題がなければすぐに対応してくれるので、なにか問題があった時は落ち着いて返品・返金処理の手続きをしましょう。
Amazonカスタマーサービスへ問い合わせる
まずはAmazonカスタマーサービスへ連絡するのも安心して頼れる対処の一つです。
電話・メール・チャットで対応してくれます。
時間帯によっては連絡が繋がりにくい場合がありますが、対応は必ずしてくれるので他の人が同じ被害にあわないためにもカスタマーセンターへまずは連絡しましょう。
不安な方は販売元「Amazon.co.jp」で購入しよう
なによりも販売元がAmazon.jpのところで購入するのが一番安心です。
Amazonが直接取り扱う商品はプライム会員が対象のセールだったり、送料無料でお急ぎ便が使えるなどの特典もあり、商品に問題がある確率がほぼ無いと言っていいほど信用があるからです。
基本的に購入時のトラブルはマーケットプレイスの商品がほとんどなので、Amazonが販売元の商品だけを選べば安心して買い物をできるでしょう。