VR専用タイトルである『BeatSaber』は、リズムゲームのため滑らかなフレームレートが必要で、ゲーミングPCのスペックは一定のレベルを確保しなければいけません。
特にMOD入りでアバターを表示させて遊ぶ場合は、推奨スペックだけでは足りないので60fps以上で遊べる具体的なゲーミングPCのスペック目安を本記事では紹介します。
以下の疑問を抱えている人は参考にしてください。
- 『BeatSaber』のSteam版とQuest版どっちがおすすめ?
- 『BeatSaber』をプレイするための推奨スペックを知りたい
- グラボなしで『BeatSaber』ができるのかを知りたい
- 『BeatSaber』におすすめなゲーミングPCが知りたい
「細かい説明は抜きにおすすめのゲーミングPCだけ知りたい!」という方は以下のリストからどうぞ!
・予算を抑えたい → 「とにかく安い入門モデル」
・MODありでプレイしたい → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・全身トラッキングで遊びたい → 「上級者向けハイエンドモデル」
・安定したノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
『BeatSaber』はSteam版とQuest版どっちがおすすめ?
結論から言うと『BeatSaber』を遊ぶだけならどちらもおすすめです。
『BeatSaber』を遊ぶための設備投資だけで言うならPC不要のQuest版が安く済みます。「Meta Quest 2」などはスタンドアローン型なので、VRゴーグルのみで遊べるためスペースを取らない手軽さも魅力です。
対してSteam版は、PCで動作させるゆえにMOD導入の自由度と、スペックが許す限り高品質な環境と動画配信にも対応できる汎用性の高さがメリットになりますが、そのためにはそれなりのゲーミングPCも必要なのでコストはかかります。
このようにどちらも一長一短なので、予算と手軽さならQuest版、「ガレリア XA7C-R46T」「ガレリア XA7C-R47T」クラスのゲーミングPCをお持ちの方は高品質な環境で遊べるSteam版がおすすめです。
『BeatSaber』動作環境・推奨スペック
『BeatSaber』公式サイト情報を元に、どの程度のスペックのPCであれば『BeatSaber』が快適に動作するかを紹介します。
必要スペック
CPU | Intel Core i5 第2世代以上 |
メモリ | 4GB |
GPU | Nvidia GTX 960 |
上記のスペックであれば画質と解像度を下げればプレイは出来ますが、まともにリズムゲームをプレイするのに適していないためおすすめできません。
低い画質とカクついた映像は、3D酔いの原因にもなるのでなるべく推奨スペック以上のゲーミングPCで遊ぶことをおすすめします。
推奨スペック
CPU | intel Core i7 第6世代以上 |
メモリ | 8GB |
GPU | Nvidia GTX 1060 |
上記のスペックであれば普通に遊べますが、MODなどを入れないバニラの状態でプレイを想定しているので、もしアバターなどのグラフィック系MODをたくさん入れる予定の方は、このスペックよりも上を目指しましょう。
また、intel Core i7 第6世代・GTX 1060あたりのゲーミングPCは、PCゲーム全般を遊ぶのに支障が出るくらい古いので、『BeatSaber』だけでなく他のゲームを快適に遊ぶためにも買い替えることをおすすめします。
真の推奨スペック
CPU | intel Core i5 12400 / AMD Ryzen 5 5600X |
メモリ | 16GB |
GPU | MODあり:RTX 3060・4050 カスタム曲導入のみ:GTX 1660Super |
当サイトが考える『BeatSaber』を高画質設定で60fps以上の環境で、安定してプレイできるスペックは上記の通りとなります。
「ガレリア XA7C-R46T」や「ガレリア XL7C-R45」くらいのスペックであれば、カスタムアバターを導入してアングル変更やグラフィック変更MODを入れても動作が重くなりません。
もしグラフィック系MODを入れずに、カスタム曲を入れるだけなら「ガレリア RM5R-G60S」でも十分快適に動作します。
グラボなしのPCで遊べる?→遊べません
グラフィックボードを搭載してない(オンボード)パソコンでの『BeatSaber』のプレイは、不可能です。
理由は『BeatSaber』は最低でも「GTX 960」というグラボを要求しているゲームであり、「GTX 960」のスペックと同等の内蔵GPUは無いからです。
基本的に『BeatSaber』のようなVR専用ゲームは、グラボがないとまともに遊べないと思っておきましょう。
「Meta Quest 2」のようなVRゴーグルであればゲーミングPCが無くても遊べるので、「おすすめのVRゴーグル」を参考にしてみてください。
グラボなしPCについて詳しく知りたい方は「内蔵GPUとは何か」で解説しているので参考にしてください。
BTOショップ別特徴まとめ【ドスパラからパソコン工房まで】
メーカー | 値段 | 納品速度 | サポート | 使い勝手 | ゲーマー向け |
---|---|---|---|---|---|
ドスパラ | |||||
マウスコンピューター | |||||
パソコン工房 | |||||
フロンティア |
最近のBTOショップでは、販売されているPC自体の性能差はほとんど存在しません。
一日でも早くお目当てのゲーミングPCが欲しいなら「ドスパラ」。
どれほど時間がかかっても受注生産やセールで最安ゲーミングPCが欲しい人は「フロンティア」。
「マウスコンピューター」は24時間365日の電話サポートが手厚く、入門者にはぴったりです。
また、マウスコンピューターのセールは年間を通して行っているので、いつでもお得にパソコンを購入できます。
今、日本でゲーミングPCを買おうと思ったらこの記事で紹介しているPCモデルがトップクラスです。
また、お得にゲーミングPCがほしい方は「ドスパラのセール情報」「マウスコンピューターのセール情報」「フロンティアのセール情報」をまとめているので参考にしてみてください。
当サイトで紹介するゲーミングPCはすべてBTOショップ製です。
家電量販店でゲーミングPCを買うのはコスパが悪いのでやめましょう。
家電量販店のデメリットを詳しく知りたい方は「パソコン買うなら電気屋や家電量販店はNGな理由」を参考にしてください。
『BeatSaber』おすすめゲーミングPC
BTOショップは様々ありますが、当サイトでは「ドスパラ」と「マウスコンピューター」を中心におすすめモデルを紹介しています。
ドスパラはとにかく納期が早いのが特徴で、マウスコンピューターは高品質な部分が特徴となっています。
ドスパラは最大60回までの分割払い、マウスコンピューターは最大36回までの手数料を無料で行えるので、一括でなくても長期的な支払いを行うことでPCを購入することが可能です。
予算を抑えたい方は格安入門モデルがおすすめ
グラフィック : GTX 1660 SUPER
メモリ : 16GB SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD
『BeatSaber』にカスタム曲をいっぱい入れて遊びたい!という方なら、こちらのエントリーモデルでも十分快適に遊べます。
グラフィックの品質向上や、カメラアングルを変更するMODを入れると状況によってはカクつく可能性がありますが、楽曲の追加程度なら負荷が上がらないので安定して動作します。
その他のVR対応ゲームもそこまで高品質な環境にこだわらないのであれば、普通に遊べる環境が手に入るのでゲーミングPC初心者にとってもおすすめのモデルです。
MOD増し増しで遊びたい方は人気no.1モデルがおすすめ
MODやカスタム楽曲をたくさん入れて『BeatSaber』を遊びたいなら、こちらのミドルスペックがおすすめ。
3人称視点MOD、高解像度アバターへの差し替えなどに耐えられるスペックと、たくさんのカスタム楽曲を入れても余裕がある1TB SSDを搭載しているので、快適に『BeatSaber』を遊べます。
MOD無しだとオーバースペックになりますが、『BeatSaber』を100%楽しみたいならこのモデルがベストです。
全身トラッキングをするならハイエンドゲーミングPCがおすすめ
グラフィック : RTX 4070 Ti SUPER
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB Gen4 SSD
4K以上の高解像度環境で、60fps以上を余裕で出せて、高性能フルトラッキングVRゴーグルを使用するならこちらのハイエンドモデルがおすすめ。
『BeatSaber』のMODで3人称に切り替えた場合、全身の動きを再現したい方もいると思いますが、それにはフルトラッキング対応のVRゴーグルのセットが必要になります。
高解像度かつ3人称の映像による負荷と、トラッキング情報の細かい情報の処理にはこのクラスのゲーミングPCでなければスペックが足りないため、「HTC VIVE Cosmos Elite」のようなゴーグルを使用するなら本モデルが最適です。
また、動画配信をしながらのプレイでもカクつくこと無くプレイできるので、『BeatSaber』を配信ネタにしたい方にもおすすめです。
ゲーミングノートPCならミドルスペック・軽量モデルがおすすめ
グラフィック : RTX 4050
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター : 144Hz 15.6インチ
重量 : 2.2kg
バッテリー : 6.4 時間
ゲーミングPCが欲しいけどスペースを取ってほしくない!という方はゲーミングノートPCも選択肢に入ってきます。
『BeatSaber』においてのパフォーマンスは、MODを入れても60fpsを安定して維持できるので全く問題ありません。
安定したゲーミング性能を持ったノートPCを探している方は、このモデルであればだいたいのPCゲームや、スマホ対応PCゲームも快適にプレイできるので最もおすすめできます。
SSD容量は標準的な512GB搭載なのであまり心配はありませんが、足りない場合は外付けSSDなどを用意することで簡単に容量を増やせるので検討してみてください。
他にも格安から超高性能まで、優秀なゲーミングノートPCを厳選して紹介しているので、ノートPC派の方は「おすすめゲーミングノートPC」を参考にしてください。
『BeatSaber』をプレイするならゲーミングPC・モニター環境がおすすめ
『BeatSaber』を最高の環境でプレイするためにはゲーミングPCと対応したVRゴーグルを用意するのが最適です。
ここでは、ゲーミングPCを用意するとどのようなメリットがあるかを解説します。
グラフィック関係のMODや3Dモデルを入れてもカクつかない
『BeatSaber』にアバター表示をさせるには、3人称視点MODと合成ソフトなどを併用する必要がありますが、これらのツールやMODを入れながらだとバニラに比べてかなり負荷が高くなります。
推奨スペックギリギリのパソコンではMODを入れて遊べる範囲は限られてしまいます。導入できるのは利便性をあげるMODくらいになるので、見た目を変更する系のMODで遊びたい方は現状のミドルスペックくらいは必要です。
「ガレリア XA7C-R46T」あたりであれば、MODを入れて見た目で遊ぶことが可能なほどスペックがあり、PCでMODを管理しやすいのでおすすめです。
3D酔いしにくい
これはすべてのゲームにも言えることですが、低いフレームレートでゲームをプレイしていると「3D酔い」しやすくなります。
原因は自分の思い通りに視点が動かないため、自身の並行感覚とズレが生じてしまうからです。
特に『BeatSaber』はVR専用ゲームなので3D酔いしやすいため、フレームレートを高く維持することが予防に繋がります。
高いフレームを出すことができるゲーミングPCを用意することは、快適なプレイと3D酔いしにくい環境を作ることに繋がります。
動画配信をしながらでも快適に動く
『BeatSaber』を動画配信のネタにしてプレイしたいと思っている方にもゲーミングPCはおすすめです。
『BeatSaber』の動画配信は一つのPCでやろうとする場合、ゲーム本来の負荷に加えて動画配信用のツールの負荷が加わるため、推奨よりも一回り上のスペックを確保する必要があります。
そのため、高画質で滑らかなゲーム映像を配信しようとした場合、動画データの処理に優れたCPUとグラボは必須なので、動画配信をするならゲーミングPCは絶対に用意したいアイテムと言えます。
VRゲームにおすすめのHMD(VRゴーグル)
『BeatSaber』はVR専用タイトルですが、どのHMD(VRゴーグル)を購入すればよいのかわからない方がいると思います。
ここでは、安心しておすすめできるエントリー~ハイエンドまでのHMDを紹介します。
Meta Quest 2
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
120Hzまで | 片目あたり:1832×1920 | 100° | 504g | スタンドアローン ※別売ケーブルでPCへ接続も可能 |
価格がVRゴーグルの中でも安く、センサーの精度や解像度も高水準なこの「Meta Quest 2」は「試しにVRを体験したい」「コスパがいいVRヘッドセットが欲しい」方にとてもおすすめです。
メガネを使用している方にも付属の「メガネスペーサー」を使用すれば、ゴーグルの装着が可能なのでメガネを付けながらのVR体験が可能です。
『BeatSaber』を始めとしたVR対応ゲームをプレイする方に人気のモデルなので、とりあえず迷ってたらこのモデルを購入すれば失敗はしないでしょう。
LG フレームレス ゲーミングモニター UltraGear 27GN800-B 27インチ
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
120Hzまで | 片目あたり:2064×2208 | 110° | 515g | スタンドアローン ※別売ケーブルでPCへ接続も可能 |
「Meta Quest 2」の後継機となる「Meta Quest 3」は、単純に解像度などのスペックアップに加えてMR(複合現実)に対応しているところが大きな特徴です。
『BeatSaber』においては、広い視野と高解像度対応ディスプレイでゲーミングPCのスペックが許す限り、かなり高画質な映像を楽しめます。
MRに対応したゲームやアプリで、ピアノを擬似的に音ゲーとして楽しんだり、お気に入りの3Dキャラクターモデルをリアル空間と合成して遊ぶことも出来ます。
HTC VIVE Cosmos Elite
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
90Hzまで | 片目あたり:1440 x 1700 | 110° | 515g | PC接続型 |
より高精度なトラッキング(体の動きを追尾して反映)を求めている方には、ベースステーション付きの高性能VRゴーグルフルセットがおすすめ。
両目を合わせて合計2880×1700ピクセルの高解像度ディスプレイに、高感度センサーの精密な動きでより没入感を増したゲームプレイが可能です。
VRゴーグルとPCに接続するケーブル類、安定してセンサーがトラッキングできるスペースを必要としますが、それと引き換えにかなり高水準なVR空間を手に入れることができます。
『BeatSaber』おすすめゲーミングPCまとめ
この記事では『BeatSaber』におすすめなゲーミングPCを紹介しました。
以下、記事で紹介したモデルのおさらいです。
・予算を抑えたい → 「とにかく安い入門モデル」
・MODありでプレイしたい → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・全身トラッキングで遊びたい → 「上級者向けハイエンドモデル」
・安定したノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
『BeatSaber』は、普通に遊ぶだけならかなり要求スペックが低いですが、MODを入れたり全身トラッキングしながらの動画配信を目指すとなるとかなり負荷が高くなります。
今回紹介したモデルは、どれも環境ごとに快適にプレイすることができるものを紹介しているので、自信の予算や用途にあったゲーミングPC選びの参考にしてください!
こちらの記事では、当サイトが厳選した「初心者向けのおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。 「ゲーミングPCの基礎知識」「おすすめBTOショップ」についても解説していますのでこの記事で欲しいゲーミングPCが見つからなかった方はあわせてご確認ください。