外付けグラボ(GPUBOX)は、ノートPCに簡単にグラフィックボードを増設することができるデバイスです。
この記事では、
を紹介していきます。
厳選おすすめ外付けグラボ | ブランド | 接続方式 | 対応OS | 内部電源 |
---|---|---|---|---|
Razer Core X Chroma | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 700W |
Razer Core X Mercury White | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
AKiTiO Node Titan | AKiTiO | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
外付けグラボとは何か?
外付けグラボ(GPUBOX)とは、グラフィックボード(GPU)を外付けでパソコンに接続することができるデバイスです。
大きなボックスの中にグラフィックボードが収納されており、箱からPCにケーブルを接続することでグラフィックボードを認識させることができます。
グラフィックボードの増設が不可能なノートパソコンにも接続できます。
そのため本来は不可能であるノートパソコンでのGPUの向上することも可能なデバイスです。
外付けグラボのメリット・デメリット
外付けグラボには、様々なメリット・デメリットが存在します。
上記のメリット・デメリットを解説していきます。
外付けグラボのメリット
外付けグラボは従来のグラフィックボードと違って、ケーブルで接続するだけで簡単にパソコンにグラフィックボードとして認識させることができます。
また、ゲームなどのプレイ時にはGPUBOXを接続して、プレイしていない間は取り外すということも可能です。
ゲームをしている間はグラフィックボードはかなりの電力を消費するので、節約にもなります。
ケーブル1本で付け替えることができるので、複数のPCで同じグラフィックボードを共有することもできます。
外付けグラボのデメリット
基本的には外付けグラボは高価格で、グラフィックボードが同梱されてないケースだけでも約3~5万円台です。
さらにサイズはかなり大きく、小型PCぐらいのサイズ感なので設置する際にはスペースが必要です。
GPUBOXは「Thunderbolt 3」に対応したPCでないと接続できないため、ご自身のPCが対応しているかどうか確認が必要です。
「Thunderbolt 3」は「USB Type-C」とそっくりの端子ですが、別規格のため注意してください。
外付けグラボの選び方
外付けグラボ(GPUBOX)は手軽にグラフィックを向上させることができる便利なデバイスです。
しかし外付けグラボの中でも種類や対応OS/GPUなど、違いは様々あるので、どれを購入すればいいのか悩んでいる方もいるかと思われます。
ここでは外付けグラボを購入するにあたって、何を参考に選べばいいのかを紹介していきます。
種類で選ぶ
GPUBOXには、様々な種類のモデルが存在します。
主に、
- グラフィックボードが付属していて交換可能なモデル
- グラフィックボードが付属していて交換不可能なモデル
- グラフィックボードが付属しておらず自身で取り付けるGPUレスモデル
の3種類のモデルがあります。
どのモデルを選ぶかは、「将来的に使用するグラフィックボードをアップデートさせるか?」という点が重要になってきます。
グラフィックボードの交換が不可能なモデルは、今後登場する最新ゲームタイトルなどに対応できなくなってしまいます。
数年後の最新ゲームにも対応させたい!という方は、「グラフィックボードを交換できるモデル」を選択するのをおすすめします。
2021年8月現在では、グラフィックボードが同梱しているモデルが少なく高価格であるため、GPUレスモデルの購入をすることを強く推奨します。
対応OSで選ぶ
外付けグラボによって、対応しているOSが異なる商品もあります。
WindowsやMacどちらにも両方対応しているGPUBOXもあれば、片方のOSしか対応してないものもあります。
購入しようとしているGPUBOXが、自身のパソコンに対応しているかどうかの確認は重要となってきます。
対応しているグラフィックボードで選ぶ
外付けグラボは、すべてのグラフィックボードに対応しているわけではありません。
商品によっては、
- 対応しているグラフィックボードのメーカー
- 対応しているグラフィックボードのサイズ
- GPUBOX自体の電源容量
などが異なってきます。
「GPUBOXを購入したはいいけど自分の取り付けたいグラフィックボードが付かなかった」というトラブルが起こらないように、購入前にしっかりと対応しているグラフィックボードをチェックしましょう。
MacOSではNvidia製のグラフィックボードは対応しておらず、Radeonのみの対応となっています。
デザインで選ぶ
外付けグラボはゲーミングデバイスメーカーや、グラフィックボードを製造しているメーカーが販売しているため、ゲーマーに合わせたデザインが多いです。
インテリアとして機能させることができるデザイン性のものもあるため、性能とデザインの両方を重視するという選び方も外付けグラボ選びの1つです。
外付けグラボの接続方法
グラフィックボードが既に同梱されている外付けグラボの場合は、そのままケースからThunderbolt3端子をPCに接続することで認識します。
GPUレスモデルの場合は、ケースを開け、自分が取り付けたいグラフィックボードを接続してから、PCにケーブルを接続することで認識します。
こちらは実際に『Razer Core X』にグラフィックボードを取り付け、ノートPCに接続している動画です。
基本的に難しい工程はないので、初心者でも簡単に接続することが可能です。
おすすめの外付けグラボ7選
一口に外付けグラボといっても商品によって違いは様々です。ここでは筆者が選んだ外付けグラボ(GPUBOX)7選を紹介していきます。
基準は、「スペック」「ユーザー人気」「価格」「デザイン性」などの総合判断です。
以下の3商品は、特に筆者がおすすめする厳選モデルです。
厳選おすすめ外付けグラボ | ブランド | 接続方式 | 対応OS | 内部電源 |
---|---|---|---|---|
Razer Core X Chroma | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 700W |
Razer Core X Mercury White | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
AKiTiO Node Titan | AKiTiO | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
Razer Core X Chroma
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD |
内部電源 | 700W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 37.4 x 16.8 x 23 cm |
- 大手ゲーミングデバイスメーカーのRazer製品
- 電源容量が700Wと大容量
- 100WのノートPCへの電源供給
- LEDが搭載されているためデザイン性が高い
ゲーミングデバイスではおなじみのRazer製のGPUBOX『Razer Core X Chroma』。
電源容量も700Wとかなりの大容量で、対応しているGPUも「RTX 30 Series」などの高性能なグラフィックボードにも対応しています。
他にも、USB 3.1が4ポート搭載されていたり、Razer製ならではのLEDイルミネーションがあるのでデザイン性が高い商品です。
GPUBOXの中ではスペック・機能性・デザイン性が高く、価格も5万円台とコストパフォーマンスに優れているのでユーザーから人気が高い商品です。
とりあえず迷ったら『Razer Core X Chroma』を購入すれば間違いありません。
Razer Core X Mercury White
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD |
内部電源 | 650W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 37.4 x 16.8 x 23 cm |
- 上位モデルの『Razer Core X Chroma』よりも格安なモデル
- アルミシャーシ採用なので『Razer Core X Chroma』よりも軽量
- 4ポートUSBやLED機能などは搭載されていない
『Razer Core X Chroma』と比較すると、内部電源が700Wから650Wに減らされ、4ポートUSBやLEDイルミネーション機能などは廃止されています。
ただし、『Razer Core X Chroma』よりも約1万円弱安くなっており、3万円台で購入できるGPUBOXです。
外観はアルミシャーシで高級感溢れるケースになっており、Macとの相性もばっちりなデザインです。
対応GPUやノートPCへの100Wの電源供給数は同じなので、機能性よりも価格を重視する方は『Razer Core X Mercury White』がおすすめです。
AKiTiO Node Titan
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD |
内部電源 | 650W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 35.7 x 13.5 x 26.6 cm |
- 高性能で格安なモデル
- 高品質なアルミシャーシでMacとの相性もバッチリなデザイン
- フルレングス/フルハイト/ダブル幅サイズのグラフィックボードに対応
- 供給電力が85WでGPUBOXを使用しながら充電可能
GPUBOXやポータブルストレージなどの製造を行っているAKiTiO製の『AKiTiO Node Titan』。
電源容量は650Wと大容量で、「RTX2080 ti」などの高性能なグラフィックボードにも対応しています。
グラフィックボードを稼働させていても、ファンの静音性が高いためまったく気にならないのもこの商品ならではのメリットです。
付属のThunderbolt 3ケーブルはやや短めなので、GPUBOXとPC本体の設置場所には注意が必要です。
具体的な対応GPUは「AKiTiO公式ページ」で確認することができます。
AKiTiO Node
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD/etc. |
内部電源 | 500W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 42.8 x 14.5 x 22.7 cm |
- 落ち着きのあるシンプルなデザイン
- フルレングス/フルハイト/ダブル幅サイズのグラフィックボードに対応
- 約3万円台のリーズナブルな価格
『AKiTiO Node Titan』の一つ前のモデルが、この『AKiTiO Node』となります。
落ち着きのあるシンプルな黒いケースで、インテリアとしても遜色ないデザイン性です。
約3万円台とリーズナブルな価格ながらも、内部電源が500Wあるので高性能なグラフィックボードを稼働させることができます。
対応OSはWindows/Mac、対応GPUメーカーはNvidia/AMDと基本的な部分もすべてクリアしている点も好評価な部分です。
こちらも具体的な対応GPUは「AKiTiO公式ページ」で確認できます。
Sonnet Technologies GPU-750WEX-TB3
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD/etc. |
内部電源 | 500W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 42.8 x 14.5 x 22.7 cm |
- 供給電力100WでノートPCを充電しながら使用可能
- 圧倒的なグラフィックボードのサポート数
- オーバークロックされたNvidiaのグラフィックボードもサポート
Sonnet Technologiesはカリフォルニアに本社を置く、Thunderbolt対応製品などを製造している企業です。
『GPU-750WEX-TB3』はGPUBOXの中でもトップクラスの電源容量の750Wで、ほとんどのメーカーの最新グラフィックボードにも対応しています。
インターフェイスにはUSB 3.2タイプAポートが4つ搭載されており、機能性も十分です。
重量も約3.2kgと軽量級なので、外付けグラボを持ち運んで使用する方にはおすすめです。
SAPPHIRE GEARBOX VD6875
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD |
内部電源 | 500W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 36.6 x 28.8 x 26.2 cm |
- ケース前面部分の鮮やかなイルミネーション
- コンパクトかつ耐久性の高いケース
- USB 3.0ポートが2つ、Gigabit Ethernetにも対応
主にRadeon製のグラフィックボードを製造しているSAPPHIRE製のGPUBOXが『VD6875』です。
対応GPUサイズは266 mmまで対応しており、Radeon製品の多くと互換性があるモデルです。
GPUBOXの中ではかなりコンパクトな部類なので、設置スペースを最小限に抑えたい方におすすめです。
ASUSTeK ROG-XG-STATION-2
接続方式 | ThunderBolt 3 |
種類 | GPUレスモデル |
対応OS | Windows/Mac |
対応GPU(メーカー) | Nvidia/AMD |
内部電源 | 600W |
サイズ(奥行)×(幅)×(高さ) | 15.75 x 27.69 x 45.72 cm |
- ASUS製唯一のGPUBOX
- インテリアとして機能する、ゲーミング感の強いデザイン
- Aura Sync対応のASUS製ビデオカードを搭載すればLEDが同期してより鮮やかに
ASUSのゲーミングブランド「ROG」からリリースされた『ROG-XG-STATION-2』
なんといっても特徴的なのは、LEDによるイルミネーションやケース自体のゲーミング感の強いデザイン性です。
電源も80PLUS GOLD取得の600W電源で、GTX900以降のシリーズなどに対応しています。
USB3.0ポートも搭載されており標準的な機能はすべて整っているので、ゲーミング感のある外付けグラボが欲しい方におすすめです。
外付けグラボに関するよくある質問
外付けグラボ(GPUBOX)を購入しようという人が抱きがちな疑問に、FAQで答えていきます。
- 外付けグラボはデスクトップPCでも使用することが可能ですか?
-
使用することは可能ですが、Thunderbolt 3に対応している端子が必要です。
デスクトップPCではそのままグラフィックボードの換装を行うか、ゲーミングPCの購入をおすすめします。
- 外付けグラボは自作が可能ですか?
-
可能ですがかなり専門的な知識が必要となるため、知識がない方はメーカーから販売されているGPUBOXを購入することをおすすめします。
- 外付けグラボを中古で購入しようと思っているけど大丈夫ですか?
-
おすすめしません。
購入した中古GPUBOXが故障していたり、自分で壊してしまった場合には保証が効きません。
更に、電源が劣化している可能性あるので、購入してすぐに電源が故障して交換しなければならないというケースもあり得ます。
正規のメーカーから新品を購入することを強く推奨します。
- ゲーミングノートPCを購入するのとGPUBOXでグラフィックボードを増設するのはどちらがおすすめですか?
-
お手持ちに高性能なグラフィックボードがない場合は、ゲーミングノートPCを購入するほうが安く済みます。
グラフィックボードを所持している場合はGPUBOX代だけで済むのでおすすめです。
当サイトでは「おすすめのゲーミングノートPC」を紹介しているので、参考にしてみてください。
- Thunderbolt 3以外に対応している端子はありますか?
-
ほとんどありません。
商品によっては専用の端子が必要になりますが、基本的にはどの商品もThunderbolt 3に対応した端子が必要となってきます。
おすすめ外付けグラボのまとめ
厳選したおすすめGPUBOXと選び方のおさらいです。
厳選おすすめ外付けグラボ | ブランド | 接続方式 | 対応OS | 内部電源 |
---|---|---|---|---|
Razer Core X Chroma | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 700W |
Razer Core X Mercury White | Razer | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
AKiTiO Node Titan | AKiTiO | ThunderBolt 3 | Windows/Mac | 650W |
- ノートPCにグラフィックボードを増設させるなら外付けグラボは必須
- 接続にはThunderbolt 3端子に対応したPCが必要
- 自分が使用しているPCに対応したOSを選ぶ
外付けグラボ(GPUBOX)はなかなか高価で手が出しづらくはありますが、一度購入してしまえば利便性が高さにノートPCユーザーには手が離せなくなるデバイスです。
お使いのノートPCがグラフィック不足で、ゲームや映像編集などが重くてストレスが溜まっている方は外付けグラボ(GPUBOX)を使用してグラフィックを向上させましょう!