今回の記事では「メモリ8GBと16GBって体感どのくらい変わるの?」「16GBメモリって本当に必要なの?いらないんじゃない?」といった疑問に答え、具体的な用途に対する要求メモリ容量を紹介します。
また、本サイトではメモリ自体の詳しい解説や、メモリ容量の確認方法も掲載しているので参考にしてください!
メモリ容量が多いことによるメリットは?
メモリはよく「作業机の広さ」として例えられることが多く、「このPCがどのくらいの作業を同時にこなせるかの限界」が物理的に決まる重要なパーツです。
机が広いと単純に作業できる量が多くなるため、PC上で一度にたくさんのアプリの処理が行えるようになります。
厳密に言うと作業できる量が増えたら、実際に作業を行う「CPU」の性能も比例して必要になってきますが、メモリ容量が多いと、たくさんのアプリが同時に起動できる様になると思ってもらって良いです。
また、メモリ容量はいくら多くても困らない上に、PCパーツの中でも安価な部類なので、できるだけ大きいメモリ容量を確保する事をおすすめします。
OSと合わせると4~5GBくらいはメモリを常に使用する
PCはOSというシステムで動作する機械なので、「Windows OS」などが必要とするメモリ使用量は絶対に必要になります。
OSの要求メモリは2GB以上(エディションによっては4GB)なので、最低でも4GBのメモリがないとPCがまともに動きません。
さらにPCを使用する際には「Google Chrome」「Microsoft Edge」などのブラウザで、インターネット閲覧したり「Discord」などで通話をすると思います。
これらのブラウザやアプリを同時に起動するには、約2GB以上のメモリが必要となるため、PCを起動してブラウザと通話アプリを立ち上げただけで、OSの要求メモリ2GBと合計すると4~5GBは常に使用することになります。
そのため、これらのアプリ以外にもPCゲームやビジネスソフトの起動も考えると、PCを普通に使用したいのであれば「最低でも8GB以上のメモリ容量が必要」となります。
メモリ8GBと16GBの違いは?
8GB搭載PCと16GB搭載PCには、具体的にどのような違いがあるのか?それぞれの環境による違いを紹介します。
結論から言うと、できることが単純に倍になる程度には体感できます。各項目の具体例から自身の環境と照らし合わせてみてください。
メモリ8GBでPCが行える処理
- オフィスソフトを起動しながらビデオ通話とインターネット閲覧
- 他のアプリを全部落とした状態で軽めのPCゲーム
- プログラミング
上記のような用途であれば8GBメモリ搭載のPCでも快適に動作します。
基本的にインターネットの閲覧は問題なく、ブラウザと軽めのアプリケーション(ExcelやDiscordなど)を併用するくらいまでの用途が可能です。
PCゲーム用途だと容量が不足しがちで、余計なアプリを全て落とした状態でようやく軽めのPCゲームができるかもしれないレベルなのでおすすめできません。
メモリ16GBでPCが行える処理
- 動画配信を見ながらPCゲーム
- 画像・動画編集
- スマホアプリをエミュレーターでプレイしながらインターネット閲覧
- 動画配信
基本的にどのような作業もこなせると思って良いでしょう。
16GBでもメモリ容量が足りないケースとしては「高解像度のイラスト制作や動画編集」「3Dモデリング」「サンドボックスゲーム」などになります。
クリエイターPCとして万能に対応するには、「Blender」「Photoshop」などを4K環境でも同時起動する都合上メモリ32GB以上はないと快適に作業ができるとは言えません。
PCゲームの中でも『Ark』『7 Days To Die』などの広大なマップを生成するタイプのサンドボックスゲームでは、マップの処理に6~10GBくらいのメモリを消費し、個人サーバーのホストとなる場合はもっとメモリを消費します。
そのため、16GBメモリではギリギリか、場合によっては足りずにクラッシュする可能性があります。
メモリ8GBがおすすめな人とメモリ16GB以上がおすすめな人の用途別項目
用途 | 解説 | おすすめメモリ容量 |
日常的な利用(動画閲覧・ショッピング) | YOUTUBE等で動画を観ながらの、ショッピング | 8GB |
ビジネス(Officeソフト・Web会議など) | Officeソフトでの資料作りをしながらの、Web会議 | 8GB |
ゲーム | 3Dグラフィックを駆使した流行りのゲーム | フルHD:16GB~ 4K:32GB~ |
VR | Meta Questなどのゴーグルを使用したVRゲームのプレイ | 16GB~ |
動画・画像編集 | フルHD・4Kでの動画や画像編集 またはゲームの動画配信 | フルHD:16GB~ 4K:32GB~ |
3D制作 | 3D CADやBlenderなどを使用した3Dモデリング | 32GB~ |
各用途別に必要なメモリ容量を上記の表にまとめました。
ビジネスや日常的な用途では8GBで十分ですが、もちろんブラウザのタブを大量に開いたり、ソフトを複数起動するような状況では8GBでは足りないこともあるので注意してください。
PCゲームやクリエイティブな作業では、フルHD環境であれば16GBでも問題ない場合が多いですが、4Kなどの高解像度環境では32GB以上のメモリがあると安定します。
日常的な使い方でゲームもするのであれば、現環境では16GB以上が理想です。
ゲームからクリエイターとしての活動まで、どのような状況でも快適に作業できるラインのメモリは32GB以上と思ってください。
メモリを増設する際に8GBと16GBが混在していても問題はないか
結論から言うとメーカーや容量が違うメモリを混在しても問題ありません。
ただ、デュアルチャネル(2つのメモリを一つとして認識し、並行処理能力を向上させる機能)を使用する場合、8GBと16GBのメモリが混在すると、合計24GBではなく低い方のメモリ基準で認識されます。
そのため24GBのうち16GBはデュアルチャネルとして動作し、残り8GBはシングルチャネルで動作するのであまり大きな性能向上は望めません。
注意点として、DDR3などの古い規格とDDR4はデュアルチャネルできないので、古いPCにメモリを増設したい場合は、マザボとメモリをまるごと最新のものに買い換えるか、わざわざ古い規格のメモリを探して用意しないといけません。
DDR3が搭載されているほどのPCの場合、他のパーツもスペック不足になっている場合が多いので、PC自体を買い替えることも検討しましょう。
8GB以上のメモリが搭載されたおすすめノートパソコン
ここでは日常使い~クリエイターとしても使用できる、用途別におすすめのノートパソコンを紹介します。
自身が求める環境によってスペックや値段が変わるので、参考にしてください。
【8GB】mouse B5-R5
グラフィック : Radeon グラフィックス
メモリ : 8GB
ストレージ : 256GB NVMe SSD
モニター:15.6型
バッテリー駆動時間:約7.5時間
重量:約1.62kg
メモリ8GBを搭載したモデルで、ビジネスソフトを使用した資料作成や、インターネット閲覧程度であれば、十分快適に動作します。
グラフィックボードが搭載されていないので、PCゲームをプレイするにはスペック不足ですが、普段使いや仕事用として使う分にはスペックは足りていて価格も約10万円と低めなので、サブPCとして優秀なノートPCです。
もしメモリやストレージ容量に不安があるのであれば、以下の画像のようにオプションで増設してから購入することも可能なので、チェックしてみてください。
【16GB】mouse K5
グラフィック :GeForce MX550
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB (NVMe)
モニター : 15.6インチ ノングレア
重量 : 約1.97kg
バッテリー駆動時間 : 約8時間
16GBメモリが搭載されたビジネス利用や日常利用に最適なノートパソコンモデルです。
GPUには写真編集や動画編集をサポートする「MX550」が搭載されています。
PCゲームを本格的にプレイするのは難しいですが一般的な日常利用であればサクサク動く快適なスペックなので「ゲーム用途として使わない」のであれば高水準なノートパソコンとなってます。
【32GB】mouseK7(プレミアムモデル)
グラフィック :GeForce GTX 1650
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB (NVMe)
モニターサイズ :17インチ ノングレア
バッテリー駆動時間 :約6時間
重量 : 約2.45kg
メモリ32GBと、512GB SSD+1TB HDDが魅力の大容量プレミアモデルです。
GPUはエントリーモデル「GTX 1650」が搭載されているので、軽いPCゲームであれば問題なく動作可能なスペックとなっています。
主な用途は大容量メモリとストレージによる画像・動画編集になります。「Photoshop」や「PowerDirector」などを同時起動してもメモリ不足となることはないでしょう。
ストレージも合計1TBなので、たくさんの画像や動画データを保存することが可能です。
メモリ8GBと16GBの違いまとめ
- メモリ8GBは、PCを普通に使用する上での最低限必要なスペック
- メモリ16GBは、PCゲームもプレイするのであれば最低限欲しいスペック
- 16GB以上のメモリは、高負荷なゲームやクリエイターとしての活動に必要になってくる
- 大きいメモリをフルに活かすためには、CPU性能も高いと理想的
今回はメモリ8GBと16GB環境での違いを解説しました。
筆者自身もメモリを16GBから32GBへ増設した経験がありますが、メモリ容量が大きいことのメリットは実際に体感してみると「なんで今まで増設しなかったんだろう」と思えるほどです。
メモリ容量が大きいと、CPUやGPUのスペックが許す限り色々なアプリを同時起動できたり、PCゲームがメモリ不足でクラッシュする心配もなくなるので非常に快適になります。
ここでの解説を参考に、自身が求める環境は本当にメモリは足りているのかを見極めてみてください!