【★期間限定】マウスコンピューターのセール情報まとめ

「ノートパソコンはCeleronで十分」は本当? 具体的な性能比較やメリット・デメリットについて詳しく解説

ノートパソコンCeleronで十分は本当?

ネットでは「Celeronはやめとけ」「Celeronはゴミ」などという悪評と「Celeron+SSDで充分」という意見が対立しています。

本記事では、果たしてCeleronは使えるのかを解説していきます。

という方向けの記事です。

結論から言えば、Celeronのスペックで満足できる人は同価格帯の別CPU搭載ノートパソコンを見直した方が、コスパの面からいっておすすめです。

目次

Celeronとはなにか?

インテルCUPモデル名コア数スレッド数価格
Cleron2コア2スレッド約7千円
Pentium2コア4スレッド約1万円
Core iシリーズ4~12コア8~20スレッド約1.4万円~7.5万円
※第12世代CPUで比較しています

そもそもCeleronとはインテル社で発売しているCPUの中で最もローエンドなモデルで、非常に安価なCPUです。

最新世代でも7千円程度で購入することができます。

消費電力が低く、熱があまり出ないので薄型のCPUクーラーでも効率的に冷やすことができ、ノートパソコンによく使われるCPUです。

しかし、スペックはお世辞にも良いとは言えない状況になっています。

Celeronは、最新世代のものでシングルコアの性能が高くなってはいますが、2コア・2スレッドしかありません。

ミドルエンドのPentium Goldは2コア・4スレッドで、価格は3,000円しか変わらず、7,000円出せば4コア・8スレッドのi3 12100Fを購入することができます。

i3 12100FはGPU次第では最新のゲームができるほどのスペックがあるとされているので、一生ゲームはしないと決めている人以外は、i3を購入した方が良いという気持ちはぬぐえません。

Celeronのメリット・デメリット

実際にCeleronのメリット・デメリットを下記表にまとめました。

メリット
デメリット
  • 安価で購入できる
  • 消費電力が低い
  • 純粋に性能が低い
  • 改造しなければろくに使えない
  • 拡張性がないものが多い
  • 寿命が短い傾向がある

パッと見た印象ですが、メリットよりもデメリットの方が多いです。

Celeronのメリット

結論から言うと、Celeronは価格の安さが大きなメリットとなっています。

以下で詳しく解説していきます。

安価で購入できる

最新世代のCeleronでも、7,000円で購入することができます。

過去に発売されたシリーズでも1万円を超えることはありませんでした。

新品CPUの中でもかなり安いので、お遊びや、2台目・3台目に自作PCをと考えている方向けのCPUとして適しています。

消費電力が低い

ノートパソコン用の低電圧モデルではなく普通のCeleronでも45Wで動作可能なので、100W電源で充分に動作します。

さらに、低電圧であれば発熱量も低く、付属品や安価なCPUクーラーでも充分冷やすことが可能です。

付属のCPUだと静音性にかけるので、音がうるさいと思う方はクーラーを交換することをおすすめします。

Celeronのデメリット

Celeronのデメリットは性能や安価がゆえの拡張性の問題が挙げられます。

性能が低い

メーカー製で安価で出回ってるノートパソコンに使われているCPUの中で、使えなくはないと言われている「Celeron N4000」というモデルは第3世代のノートパソコン用低電圧CPUと同等程度です。

第6世代の低電圧CPUの3分の2程度のスペックしかありません。

改造しなければろくに使えない

正直Celeron N4125というCPUが搭載されたメーカー製のパソコンはネットサーフィンやYouTubeの視聴程度でしたら問題なありません。

しかし、大半の安価ノートはメモリ容量が小さく、いまだにHDDを使っているパソコンも多いため快適に使うためには改造が必要な場合も多いです。

ただし、メーカー自体は改造を推奨しているわけではなく、例えばHDDからSSDに交換する場合、最悪エラーになってしまい起動しなくなるということも稀に起きます。

拡張性がないものが多い

上記した改造を前提にしたとしても、メモリ・CPUが交換不可だったり8GB以上のメモリを搭載できないといった縛りがあるパソコンが多いです。

拡張性があるパソコンを購入しようとすると、同スペックのものでも値段が高くなってしまいます。

寿命が短い傾向にある

人が走るのと同様に50%の力で走り続けるのと、100%で走り続けるのであれば後者の方が早く疲れてしまいます。

Celeronは、少しの負荷でCPU使用率が100%になってしまうため、他のCPUよりも短命です。

Celeronと他CPUの性能比較

シングルスコア
Celeron G6900
1264pts
Pentium Gold G7400
1395pts
Core i3 12100F
1620ots

最新世代のCPUは現段階でパスマークという有名なCPUスコアを公開しているサイトに情報が出ていないので、CineベンチR23というフリーのスコア計測ソフトのスコアを参照しています。

同時期に発売されたミドルエンドのPentium Goldとハイエンド中でも一番スペックが低く安価なCore i3 12100FというCPUが比較対象です。

最新のCeleronはシングルコアの性能が上がっており、パソコン大百科調べでは、1264ptsというハイスコアで、Core i9 10900K(2020年発売モデル)と同程度のスペックが出ています。

しかし、あくまでシングルコア(1コアあたり)での性能です。

Celeronは2コア2スレッドのCPUなので、2020年発売のi9と同じ性能かといえばそうではありません。

それはマルチスコアを見てみれば明らかです。

マルチスコア
Celeron G6900
2436pts
Pentium Gold G7400
3640pts
Core i3 12100F
8432pts
Core i9 10900K
15945pts

こちらも、CineベンチR23というソフトを使ったスコアです。

パソコン大百科調べでは、マルチのスコアは2436ptsと低く第3世代(2014年発売)のCore i5と同じくらいのスペックということになります。

シングルスコアの時に比較したCore i9 10900Kのスコアを表の一番下に掲載していますが、足元にも及んでいません。

あくまで第12世代のCeleronのデータであり、メーカー製のCeleron搭載パソコンはもっと古いものが使われている可能性が高いです。

なぜ「Celeronはやめとけ」と「Celeronでも大丈夫」で対立しているのか

そもそもなぜ、「Celeronでも大丈夫」という方と「Celeronを買って絶望した」「Celeronを使っている人は情弱」という方が分かれてしまっているのか。

もちろんパソコンに関して寛容な方が「起動が遅く少しくらいカクついても大丈夫」と言っていることもあるでしょう。

それ以外に考えられる要因をまとめてみました。

Celeronで十分派
Celeronはやめとけ派
  • 自作パソコン経験者
  • Chromebook使用者
  • ドンキPCやアイリスPC使用者

Celeron肯定派の意見

CPUの性能が良い、俗にいう使えるCeleronのことを言っています。

Passmarkスコア
Celeron N4000
1393
Core i5 6200U
3025
Celeron J4125
3023

例として使えるCeleronの代表格である、N4000と中古市場で2~3万円代でノートパソコンが販売されている、i5 6200UそしてそのCPUと同程度のスペックを持つJ4125のパスマークでのスコアをまとめてみました。

メモリ8GB以上でSSD搭載されているのが前提ですが、Cleron J4125が搭載されたパソコンが使用率100%になることなく、ネットサーフィンやYouTube視聴をしても普段使い問題ない。

N4000は稀に使用率が100%になることがあるが使えなくはないというのが一般的な認識です。

自作パソコン経験者はCeleron肯定派が多い

自作パソコンをたしなんでいる方々からは「Celeron思ったより使えるぞ」といった意見を聞くことが最近では多くなってきました。

しかし、パソコン経験者はノートパソコンを作っているわけではありません。

ノート用のCPUは基本的に市販されてはおらず、発熱を和らげるために低電圧仕様なものになっています。

Celeronというモデルで一色単にくくるのではなく、ノート用と自作用でしっかりと線引きをしなければいけません。

つまり、自作用のCeleroはまともに使えるようになってきたのであって、Celeron搭載ノートが使えるというお話でないのです。

Chromebookを使っている方の意見

ヒューレット・パッカード(HP)
¥35,000 (2024/11/15 09:46時点 | Amazon調べ)

ChromebookはChromeOSというWindowsよりも軽いOSを使っており、CeleronなどのローエンドなCUPを搭載しているものが多く見受けられます。

安価な物でもネットサーフィンやYouTubeの視聴程度なら問題なく使えるという口コミが多かったです。

しかし、Windowsで使用できるソフトに対応していないものが多いことや、Googleドキュメントなどの常時インターネットにつながっていないと利用できないものが多いのが懸念点になっています。

Celeronについての悪評を謳っている方は、上記以外PCのことを言っているの可能性があります。

Celeron否定派の意見

いわゆる使えないCeleronを買ってしまった人たちが言っていることです。

上記したN4000よりもスペックが低いCeleronで、安価で売られているものを購入してしまった人の口コミと言えます。

ドンキPCや、アイリスオーヤマPCを買ってしまった人

ドンキPC
ドン・キホーテPC「MUGAストイックPC4」

一時期ドンキホーテで20,000円程度で販売されているものや、同じくアイリスオーヤマで発売された50,000円ノートPCがありました。

このPCに使われているCPUがCeleronなのですが、(前モデルは違うCPUを使っていました。)お世辞にも性能的に使えるPCではありませんでした。

ドンキPCに使われているのがCeleron N3350、アイリスオーヤマがN4100です。N以降数が大きいほど新しいCPUなので、ドンキのものは使い物になりません。

アイリスのN4100はCPU使用率100%になる懸念はあるものの使えなくはないというCPUしかし、同程度のスペックなら3万円台で購入できます。

このような経験がある方がCeleronに対して否定的な意見をしていると見られます。

結局ノートパソコンはCeleronで十分なのか?

正直おすすめはできません。

なぜなら、Celeronにこだわる必要がないからです。

また、後々のパソコンをアップグレードすればいいと考えている方にもおすすめしません。

ノートパソコンを購入する場合は、そもそもはんだ付けされていてノートパソコンのCPU交換が物理的に困難な場合があります。

そして、元々の電源で交換したいCPUが安定起動するのか、熱暴走しないかという部分を考えなければいけませんし、すべては自己責任になりますので最悪故障もありえます。

ですので、最初から高性能なCPUが搭載されているパソコンを選んだほうがおすすめです。

格安でCeleronよりも高性能なおすすめノートパソコン

本記事では、Celeronより高性能で初めてパソコンを買う初心者にもおすすめできるノートパソコンをご紹介します。

また、具体的にCeleronとどれだけ性能差が離れているのかについてもわかりやすく解説しています。

ここではノートPCモデルが豊富なBTOショップのマウスコンピューターを中心におすすめモデルを紹介していきます。

mouse B5-I5I01SR-A(ドスパラ)

mouse B5-I5I01SR-A
CPU : Core i5-1155G7
グラフィック : インテル内蔵
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター:15.6型
バッテリー駆動時間:約9時間
重量:約1.68kg

マウスコンピューターで詳細・価格を見る

Passmarkスコア
Celeron N4000
1393
Core i5-1155G7
10325

Celeronと比較した際のPassmarkスコア

THIRDWAVE DX-T5」に搭載されているCPUはIntelの「Core i5-1155G7」です。

CeleronとのCPUのスコアでは約9~10倍の差があります。

さらに、ストレージには500GBのM.2 SSDが搭載されており、起動も早いPCです。

高性能なゲームをプレイしたり、何個もソフトを立ち上げて使用する。という使い方は難しいですが、普通にインターネットサーフィンや動画鑑賞用に使っても、CPU使用率が100%になることはほぼありません。

そのため、少しブラウザやソフトを開いただけで固まって日常的にパソコンを使うことにストレスを感じている方でも、快適に使用することができるモデルです。

mouse B5-A5A01IS-C(マウスコンピューター)

mouse B5-A5A01IS-C
mouse B5-R5pre
CPU : Ryzen 5 5625U
グラフィック : Radeon グラフィックス
メモリ : 8GB
ストレージ : 256GB NVMe SSD
モニター:15.6型
バッテリー駆動時間:約7.5時間
重量:約1.62kg

マウスコンピューターで詳細・価格を見る

Passmarkスコア
Celeron N4000
1393
Ryzen 5 5560U
15060

Celeronと比較した際のPassmarkスコア

「mouse B5-A5A01IS-C」では、AMDのRyzen 5 5625Uが搭載されています。

CPUの性能は、上記グラフを見ると分かるように、Celeron N4000とは大きなスコア差が開いているため、性能差は歴然です。

8Kの動画を見るなど、よほどCPUに負荷をかける状況にならない限りは、快適に動作すること間違いありません。

また、メモリを16GBにアップグレードすれば、ブラウザやゲームなどを大量に起動してもカクカクすることなくストレスフリーで動作します。

普段使い・ビジネス・学業・在宅ワークなど幅広いニーズに応えてくれるノートパソコンです。

ThinkPad E15 Gen 3 AMD (Lenovo)

ThinkPad E15 Gen 3
ThinkPad E15 Gen 3
CPU :Ryzen5 5500U
グラフィック : オンボード
メモリ : 8GB
ストレージ : 256GB M.2 SSD

Lenovoで詳細・価格を見る

Passmarkスコア
Celeron N4000
1393
AMD Ryzen5 5500U
13219

Celeronと比較した際のPassmarkスコア

ThinkPad E15 Gen 3」ではAMD Ryzen5 5500U というCPUを使っています。

パスマークのスコアで見ると10倍ほどの差があります。

Ryzen自体は、1コアあたりのスペックが低いですが、コア数やスレッド数を多くしてパフォーマンスを上げています。

そのため、1コアあたりの処理能力を重視する動画のエンコードや、ゲーム向きではないというのが通説ですが、普段使い用としては文句のつけようがないパフォーマンスを発揮してくれるPCです。

今現在Celeron搭載のパソコンを使っていて、動作が遅くてストレスが溜まっている方はぜひ買い換えることをおすすめします。

「ノートパソコンはCeleronで十分」に関するよくある質問

Celeronの最新世代は?

2023年5月現在、Celeronの最新世代は2021年11月発売の第12世代です。

Celeronの世代の見分け方は?

Celeronの世代は、開発コードネームと型番で見分けられます。

例えば、Celeron G6900であれば開発コードネームは「Alder Lake-S」で、これは第12世代にあたります。

Celeronを高速化するにはどうすればいい?

Celeronを高速化するには、HDDからSSDに交換しましょう。

それでもパソコンの処理速度には限度があり、ブラウジング程度にしか使えません。

Officeソフトなどのビジネス用途に使いたい方は、より高性能なノートパソコンがおすすめです。

ビジネス用途にも使えるノートパソコンは「初心者におすすめのノートパソコンモデル」の記事で紹介しているため、こちらもあわせてお読みください。

Intel Celeronのコア数はいくつ?

Celeronのコア数は基本的に2コアです。

コア数が少ないため、より上位のCPUとくらべてマルチタスク性能は優れていません。

CPUのコア数について詳しく知りたい方は「オクタコア(マルチコア)で何が変わる?」の記事も参考にしてください。

Celeronの後継機は?

「Intel Proseccer」がCeleronの後継機にあたるCPUです。

Intelでは、2023年よりPentiumとCeleronを廃止しIntel Proseccerに統合すると発表しました。

そのため、今後はCeleronというCPUを見かける機会が少なくなると考えられます。

「ノートパソコンはCeleronで十分」のまとめ

Celeronについてのおさらいです。

  • 使えるCeleronと使えないCeleronがある
  • 使えるCeleronをわざわざ選ぶメリットがない
  • 安価でもっとパフォーマンスが高いCPUが発売されている

Celeronはよっぽどのことでない限りおすすめできません。というよりも、わざわざCeleronを選ぶメリットがありません。

最新世代の使えるCleronで自作PCを組んだとしても、ゲーミング用ではないノートPCくらいのスペックしか出ないのが現状です。

ノートパソコン程度のスペックPCをデスクトップでわざわざ作るメリットもありません。

ノートだと画面が小さいのであれば、別途モニターを用意してノートパソコンをHDMIで接続した方がよほど経済的です。

この記事が役に立ったらシェアしてください!
目次