半導体不足により、パソコン本体やパーツも品薄の状態が続き、納期がかかってしまうことが増えています。
この記事では、短納期のパソコンメーカーの紹介の他、以下の内容について解説します。
また、「BTOショップ比較一覧」では20社以上のBTOショップを詳しく解説しているので、気になった方は参考にしてみてください。
短納期で購入できるおすすめパソコンメーカー8選
筆者がおすすめの短納期のパソコンメーカーを紹介します。
多くのショップは原則翌日出荷の即納モデルを取り扱っているので、今すぐパソコンが欲しい!という方はチェックしてみてください。
パソコンメーカー名 | 最短納期 | 特徴 | 公式ページ |
ドスパラ | 即納 | 業界最速納期と豊富なラインナップで人気ナンバーワン | 詳細を見る |
マウスコンピューター | 即納 | 24時間365日対応のサポートが充実 | 詳細を見る |
パソコン工房 | 即納 | セールが多くコスパ◎ | 詳細を見る |
DELL | 即納 | 幅広いニーズに対応 | 詳細を見る |
Lenovo | 即納 | 40%以上の高い割引率 | 詳細を見る |
HP | 5営業日 | 独自のデザインが光るPCの外観 | 詳細を見る |
MSI | 3営業日~ | ゲーミングノートのラインナップが豊富 | 詳細を見る |
富士通 | 10日~ | 入門ソフトやガイドがあり、初心者に優しい | 詳細を見る |
ドスパラ
「ドスパラ」は業界最速の納期かつ豊富なラインナップで人気ナンバーワンのBTOショップです。
パソコンの販売ページがスペックや用途ごとなど、初心者でも視覚的にわかりやすくなっており、非常に利用しやすいのも評価できるポイントのひとつです。
人気ショップ故に品切れが多いですが、逆にいうと難点はそこしかありません。
多くのモデルが当日出荷(16時までの注文確定)に対応しており、すぐにパソコンを使いたいユーザーのニーズに応えてくれます。
マウスコンピューター
「マウスコンピューター」は有名人を起用したCMなどでメディアの露出の多い、老舗BTOパソコンメーカーです。
ドスパラほどではありませんが、即納モデルがあり、納期がかかるモデルであっても、有料オプションの「翌営業日出荷サービス」を利用することにより、短納期でパソコンを購入できます。
「翌営業日出荷サービス」は、13時までの注文確定で、パソコン本体を翌営業日に出荷するサービスで、万が一翌営業日に出荷できない場合、5,000円の商品券(Amazonギフト券)がキャッシュバックされます。
また、マウスコンピューターのサポートは、24時間365日対応しており、LINEやチャットなど問い合わせ方法もしています。
パソコンの購入後も安心して利用できるのは初心者には嬉しいポイントです。
パソコン工房
「パソコン工房」は、ネット通販に力を入れているショップが多い中、業界最多の実店舗数を構えるパソコンメーカーです。
パソコン工房は全体的に良心的な価格設定な上に、頻繁にお得なセールを開催しているので、コスパ重視の方は要注目のメーカーです。
「即納商品」であれば、14時までの注文(代引きおよびカード決済)で当日出荷になり、早ければ翌日にパソコンが手元に届くので、急ぎの方にはありがたいです。
実店舗数が多く、実際にパソコンに触れて購入することができる点や、購入後に持ち込み修理を行えるのは初心者にとって見逃せないポイントです。
DELL
「DELL」は、幅広いラインナップが最大のウリのパソコンメーカーです。
DELLは、一般事務向けの「Inspiron」シリーズや、独自のデザインでコアなファンを獲得している「Alienware」シリーズなど、ユーザーのニーズに合わせた幅広いラインナップを取り揃えてます。
シリーズごとにニーズがはっきりと分かれており、自分に合ったパソコンを選定しやすいので、初めてパソコンを買う初心者におすすめしたいパソコンメーカーのひとつです。
納期に関しては、製造済みのパソコンが対象になっている即納モデルがあり、国内の倉庫から出荷するため、最短で当日出荷も可能と非常にスピーディーです。
Lenovo
「Lenovo」はThinkpadシリーズなど、多くのユーザーに長年愛用され続けているブランドで有名なパソコンメーカーです。
Lenovoというと、法人向けのパソコンが強いイメージですが、同じくらい個人向けのパソコンも充実しており、注目すべきは値引率の高さです。
コスパに優れている反面、即納モデルも取り扱っているものの、他のショップと比べると全体的に納期がかかってくるのがネックです。
即納モデル以外の人気モデルだと、2週間以上の納期がかかる場合があります。
ですが、常時10〜20%の値引きは普通で、40%程度の値引きを行っているため、予算を重視してパソコンを購入したい人におすすめです。
HP
「HP」は、性能の高さと価格が両立し、特に法人に人気の高いパソコンメーカーです。
HPのパソコンの一部は、国内で生産されており、筐体には「Made in TOKYO」の刻印があります。
国内生産ということで、価格が抑えめですが、品質が高く、高い評価を得ています。
一方で、受注生産のため、納期が通常5営業日(地域によっては6営業日)かかるのが難点で、余裕を持った注文が必要になります。
また、デスクトップ・ノートともにデザイン性が高いパソコンが多く見られ、人とは違ったデザインのパソコンが欲しい人に人気があります。
MSI
「MSI」は、グラフィックボードなどのパソコンパーツで有名な台湾のメーカーです。
MSIのパソコンは、そこまで遅いわけではありませんが、納期が最短でも3日以上かかるので、すぐにパソコンが欲しい人には向いていません。
MSIはパソコンのパーツの他にも、自社でゲーミングPCを販売しており、特にゲーミングノートPCの販売に力を入れています。
特徴として、スタイリッシュなデザインが多く、多くのゲーマーに支持され、ゲーミングノートPCの販売台数No1に輝いたことがあるくらいです。
MSIは海外メーカーなので、サポート対応が弱いのがネックで、どちらかと言えば、初心者よりパソコンの扱いになれた中級者以上が利用すべきメーカーです。
富士通
「富士通」はパソコン専門のメーカーではありませんが、昔から「FM V」シリーズや「LIFE BOOK」シリーズなど、扱いやすく、初心者に優しいパソコンを多く販売してきた老舗メーカーです。
BTOショップで販売されているパソコンと比較すると、同じくらいの性能でもやや割高なことが多いのが欠点です。
富士通のパソコンは、完成品の即納モデルもありますが、該当モデルが少なく、基本的に10日以上納期がかかると思っていた方がいいでしょう。
富士通のパソコンのメリットは、公式ショップのほかにも、Amazonや楽天などのECショップや、家電量販店で手軽に買えるのがポイントです。
Amazonを利用してパソコンを購入する
Amazonではドスパラやマウスコンピューターを始めとした、各メーカーのパソコンを取り扱っています。
各メーカーで品切れの場合でもAmazonなら在庫があることもあるので、どうしても欲しいメーカーのパソコンがあるなら、探してみるのもひとつの手です。
ただし、Amazonで購入する場合は、細かいカスタマイズができないため、基本的にはBTOショップで直接購入することをおすすめします。
なお、Amazonでは、定期的にセールを開催していたり、ポイントチャージキャンペーンを行っているので、タイミングによっては非常にお得に購入することができます。
ゲーミングPCを求めている方は「Amazonで購入できるおすすめのゲーミングPC」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
パソコン選びの際の注意点
パソコンを購入する場合、BTOショップで購入するのが、価格の面でも、サポートの面でも最も安心です。
ただし、状況によっては、他の手段で購入することを検討しなければならないこともありますので、BTOショップ以外での購入する手段と注意点を解説します。
楽天で購入するのはありか?
「楽天」では、オークションも含めて多くのパソコンが販売、出品されています。
ただし、楽天で販売されているパソコンの中には、ゲーミングPCと謳っているけど、普通の性能のパソコンであったり、保証がなく整備がなされていない中古パソコンなどで溢れており、初心者が目的のパソコンを探すのは難しいです。
ただし、楽天ではポイントセールや楽天イーグルスが優勝した際のセールなど、お得に買い物ができるタイミングがあるので、楽天の利用に慣れている方なら選択肢のひとつとしてはありです。
家電量販店で購入するのはありか?
結論から言えば、家電量販店でのパソコンの購入はおすすめしません。
BTOショップ、家電量販店、それぞれにメリットやデメリットはありますが、総合的に判断するとBTOショップを利用することをおすすめします。
家電量販店で販売されているメーカー製のパソコンは、単純にコスパが悪く、同じお金を出すならBTOショップで購入した方がずっとスペックの良いパソコンを購入できます。
また、家電量販店のパソコンは基本的にカスタマイズができないので、こだわりのある方はBTOショップを利用しましょう。
中古のパソコンを購入するのはありか?
結論から言えば、中古のパソコンはおすすめできません。
以下の理由から、中古のパソコンを購入したいと考えるユーザーがいます。
- すぐに新品のパソコンが欲しいけど納期がかかる、または品切れ
- 新品は高くて手が届かないので、少しでも安い中古パソコンで済ませたい
上記に挙げた理由からどうしても中古パソコンでなければならない場合はメルカリやリサイクルショップなどではなく、中古パソコン専門店や、BTOショップで販売されている中古パソコンを購入しましょう。
専門店で売られている中古パソコンは、中古とは思えないほど整備が行き届いていたり、中古とはいえしっかりと保証やサポートを受けられるからです。
当サイトでは「中古パソコンショップのおすすめ」についてもまとめているので、チェックしてみてください。
半導体不足がパソコンの納期に与える影響
近年の半導体不足により、パソコンのパーツの生産・供給が間に合わず、パソコンの納期に影響が出ています。
他にも半導体は、GPU在庫不足とグラボの品薄の原因にも繋がっているので、ゲーミングPCを購入したい人にとって重要です。
この項目では、半導体不足がどのような影響を及ぼしているのか解説します。
半導体不足でパソコンの納期が遅れている
パソコンに使われているCPUなどのパーツの多くに、半導体が用いられています。
パソコンは1つでもパーツが欠けていては成り立たないので、半導体不足の影響を非常に受けやすいと言えるでしょう。
そのため、通常よりパソコンの供給が遅れ、それが納期の遅れに繋がっています。
また、一度品切れになると、次回の入荷が未定になることは、現在では当たり前の状況です。
世界的に半導体不足に陥っている原因
世界的に反動不足に陥っている理由は2つあります。
- 最新機器の生産やコロナ禍による需要の拡大
- 需要の拡大による供給体制のひっ迫
まず、2020年に入り、5G対応の通信機器の生産や、コロナ禍によるテレワークの普及によりパソコンの需要が急激に増加し、徐々に不足し始めました。
不足してる半導体の多くは、最先端の半導体の工場ではなく、一世代前の半導体工場で生産されています。
一世代前の半導体の工場は、老朽化が進んでおり、メーカーはコストのかかる自社生産からファウンドリー(半導体を受注生産する企業)へ切り替えました。
半導体が圧倒的に不足している状況で、ファウンドリーに対して注文が殺到しましたが、当のファウンドリーは、大規模な生産体制を整えておらず、大量の注文を捌ききれない事態になりました。
さらに、アメリカの主要な半導体工場が、天災の影響で閉鎖になるなどの追い討ちもあり、半導体不足が続いている状況です。
半導体不足はいつまで続くのか
世界的な半導体不足は、短期では解消されないとされています。
ガートナージャパンが、2021年5月11日に開催した記者会見で、2021年の半導体市場の予測や半導体不足解消の見通しを発表しました。
発表によれば2022年第2四半期解消の見込みとのことです。
短納期のパソコンメーカーまとめ
短納期のパソコンメーカーについてまとめます。
- BTOショップでは翌日出荷の即納モデルを取り扱っているところが多い
- 即納モデルやコスパの優れた人気モデルは品切れになりがち
- 「ドスパラ」は納期が早いモデルが多く、とにかく早くゲーミングPCを求めている方におすすめ!
- 「マウスコンピューター」はサポートが充実しているので、PC初心者でも購入しやすい
- 家電量販店での購入はおすすめできない
- 半導体不足は様々な要因が引き金になっている
半導体不足によってパソコンも品薄になり、納期がかかることが増えてきていますが、各BTOショップでは即納モデルを取り扱っているので、短納期で購入することができます。
中でも、「ドスパラ」が納期とラインナップの両面で優れているので非常に人気が高いです。
ただし、即納モデルやコスパの良いモデルは非常に人気が高いので、一度品切れになると再入荷待ちの状態になります。
世界的に起こっている半導体不足ですが、コロナ禍におけるテレワークの普及によるパソコン需要の増加と供給体制のひっ迫が主な原因です。
パソコンは徐々に値上がりしているため、ベストなタイミングを待つよりも、早めにパソコンを購入しておくことがおすすめです。