ついに世代交代のRTX 40シリーズ第一弾として「RTX 4090」が発売されました。
ここでは「RTX 4090」について、PCゲーマーの目線でレビューしていきます。
上記の内容について具体的に紹介していくので、「RTX 4090」のベンチマークや他モデルとの比較。搭載PCや「RTX 4090」の各メーカーモデルも気になっている方は参考にしてください。
「RTX 4090」性能・ベンチマーク比較
GPU | 3DMARKスコア | TGP(総消費電力) | 希望小売価格 |
---|---|---|---|
RTX 4090 | 35626 | 450W | 1499ドル |
RTX 3090 Ti | 21929 | 450W | 2000ドル |
RTX 3090 | 19930 | 350W | 1499ドル |
RTX 3080 Ti | 19573 | 350W | 1199ドル |
RTX 3080 | 17704 | 320W | 699ドル |
RTX 3070 Ti | 14825 | 290W | 599ドル |
RTX 3070 | 13748 | 220W | 499ドル |
RTX 3060 Ti | 11856 | 200W | 399ドル |
RTX 3060 | 8833 | 170W | 329ドル |
RTX 3050 | 6865 | 130W | 249ドル |
GTX 1660 Ti | 6821 | 120W | 279ドル |
GTX 1660 SUPER | 6103 | 125W | 229ドル |
GTX 1660 | 5771 | 120W | 219ドル |
GTX 1650 | 3620 | 75W | 149ドル |
GTX 1050 Ti | 2356 | 75W | 139ドル |
by:GPU Check
「RTX 4090」は、ゲーミングPCに搭載するGPUとしては最高峰に位置しています。
どんな設定でも『VAROLANT』や『オーバーウォッチ2(OW2)』といった人気FPSで240fps以上を出せるので、家庭用ゲーム機より遥かに優れた環境で快適にゲームをプレイできます。
また、最高画質設定でプレイする場合非常に重いとされる超重量級ゲーム『サイバーパンク2077』や、『黒い砂漠』を、4Kで90fpsを維持できるパワーがあります(両方ともRTX 3090でも60fpsを下回る時があるゲームです!)。
対応タイトルや動画によっては8Kでも快適にコンテンツを楽しむことも可能です(8Kは仕様上60fpsが上限)。
4K・8KでのVRも余裕で楽しめるパワーがあるので、「Pimax Vision 8K X VR」などの高性能VRゴーグルを使用している方にも最適です。
あまりにも高スペックで活躍できるゲームはほぼ無いと思われるかもしれませんが、上記のようなゲームを最高設定でプレイしたり、重めのゲームを最高画質で動画配信する方に需要があります。
「RTX 4090」の価格推移予想。今は買い時か?
「RTX 4090(ZOTAC)」の2022年10月発売当初から今までの価格推移をまとめました。
2022年に入ってからは徐々に円安が進行しており、10月時点で148円台と32年ぶりに記録を更新しました。
その影響でグラボも日本での価格が高騰しており、1500ドルの「RTX 4090」が日本では約30万円とかなりの割高となっています。
昨年まではマイニング需要がありましたが、今は仮想通貨暴落とマイニング対策グラボが出回っていることもあり、懸念するのは為替レートだけといえます。
そのため、今後の価格を予想するのは困難ですが、円安の最高値を更新している2022年10月時点では買い時ではないと筆者は考えます。
ただし、RTX 4090の在庫や経済的な状況はどう変動するか読むことは難しいので、「欲しい!」と思った時に購入するのがベストです。
12月時点では発売時の価格よりかなり安く購入できるようになっています。
「RTX 4090」レビュー・評価
「RTX 4090」は2022年10月12日に発売された、RTX40シリーズの最上位に当たる位置付けのGPUです。
前シリーズの「RTX 3090」に比べて総合スコアは約75%以上上回っており、「RTX 4090」は非常に性能が高く、4Kの更に上の8Kでのゲームプレイも実現できるモンスターGPUで、できないことはほぼないといっていいでしょう。
しかし、性能が大きく向上した代償なのかサイズも非常に大きいグラボでもあります。
一例として「ROG-STRIX-RTX4090-O24G-GAMING」は「RTX 4090」の中でもかなり大きく、縦357.6mm・横149.3mm・厚さ70.1 mm・重量約2.5kgなのでPCケースによっては入りません。
これほどまでにビッグなサイズのグラボが作られるとは、PCケースメーカー側も想定していなかったのでしょう。「RTX 4090」を購入予定の方はPCケースを慎重に選ばなくてはなりません。
また、パフォーマンスが向上した代わりに消費電力が「RTX 3090」に比べて350W → 450Wに増加していて、既存の環境で700Wなどの電源を搭載しているPCでは運用が難しいため、1000W以上の電源へ交換が必要となります。
円安の影響もあり2022年10月時点で約30万円と非常に高価ですが、4Kや8Kでヌルヌル動く環境を目指すハードユーザーに人気があり、発売日に即完売した店舗もあるほどです。
「RTX 4090」搭載ゲーミングPC
「RTX 4090」を搭載したゲーミングPCを紹介します。
人気PCはほとんどのBTOショップで在庫が切れがちです。
そんな中「ドスパラ」「マウスコンピューター」は在庫が豊富なので、在庫状況と価格を鑑みて、この2つのショップからコストパフォーマンスの良いPCを厳選して掲載します。
RTX 4090+Core i9 13700K モデル
グラフィック : RTX 4090
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB Gen4 NVMe SSD/2TB HDD
電源 : 1200W 静音電源 (80PLUS PLATINUM)
ベンチマークスコア | 計測中 |
16コア/24スレッド第12世代のCore i9 CPUと、最強のグラボ「RTX 4090」を搭載したモンスターマシンです。
あらゆるPCゲームでスペックが足りないということはなく、最高設定だと激重ゲームとして有名な『サイバーパンク2077』や『黒い砂漠』も4K+90fpsでのプレイが可能で、とうとう重量級ゲームにGPUが追いつきました。
ストレージは1TB M.2 SSDと2TBのHDDが標準搭載なので、容量不足の心配もありませんし、オプションでサブストレージを2.5インチSSDに変更することも可能です。
メモリは32GBあるので、動画配信や重めのサバイバルゲームのホストなど多彩な用途にも耐えられます。
電源は1200Wと大容量で、省電力が大きい「RTX 4090」に充分な電力を確保しており、高ランクの80PLUS PLATINUMなので、100%負荷がかかっても89%の電力効率を発揮します。
以上のことから、現時点で最強のゲーミングPCが欲しい方に強くおすすめできるモデルで、このPCでできないことはない最先端のモデルです。
RTX 4090 + Core i7 13700K モデル
「ZA7C-R49」はRTX 4090が搭載されている中でも最も安く購入できるゲーミングPCです。
安いといっても50万以上の高額クラスで、性能はもちろん最強クラスの組み合わせとなっています。
特に配信をする予定などが無い方はメモリは16GB程度でもまったく問題ありませんし、ストレージも外付けなどを購入すれば解決できます。
「とにもかくにもRTX 4090を体感したい」という方におすすめです。
「RTX 4090」おすすめグラボ
「RTX 4090」のおすすめグラボを各メーカーのモデル別に紹介します。
現在「RTX 4090」は品薄なので、一部製品は在庫切れや転売価格になっているため、購入する際は適正価格の30万円前後に落ち着いた時期を狙いましょう。
ASUS
台湾のPC関連メーカー「ASUS(エイスース)」のグラフィックボードです。
オーバークロックされており、ブーストクロックで2.6GHzと、通常モデルの2.5GHzより0.1GHz上昇しています。
出力端子はDisplayPort×4、HDMIポート×2となっており、最大同時出力数は4つまでなので、メインモニターをDPで3つ、サブモニターをHDMIでという使い方が可能です。
サイズは縦348.2mm×横150mm×厚さ72.6mmと巨大なので、PCがケースの寸法をよく測ってから購入しましょう。
MSI
台湾の自作PCパーツ、ゲームデバイスメーカー「MSI」のグラフィックボードです。
オーバークロックされており、Extreme Performance設定で2.64GHzと、通常モデルの2.5GHzより0.14GHz上昇しています。
簡易水冷方式のグラボなので静音かつ効率的にGPUを冷やすことが可能で、高性能だけど発熱も大きい「RTX 4090」にピッタリのクーラーとなっています。
デザインもメタリックで大人びた雰囲気です。水冷でグラボも冷やしつつ、落ち着いたデザインのモデルが欲しい方はこのモデルがおすすめです。
ZOTAC
台湾の老舗PCパーツメーカー「GIGABYTE」が提供しているグラフィックボードです。
空力を意識した流線型のデザインが特徴的で、実際に空冷式で冷やすことにも特化した設計かつ静音性も高いクーラーを採用しています。
サイズは縦355.5mm×横149.6mm×厚さ72.1mmと大きいので、購入の際はPCケースの空きスペースをよく確認しましょう。
玄人志向
「玄人志向」は日本でPC周辺機器を販売するCFDのPCパーツブランドです。
玄人志向は必要最低限の構成のパーツを販売することで有名ですが、このモデルでは珍しくLEDイルミネーション付きの102mm大型ファンが追加で付属しています。
安価でありながら高品質な部材を採用し、高負荷で長時間の動作環境でも対応できるような設計がされているので、ファンも多く人気なモデルです。
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