『VRカノジョ』は「ILLUSION」がいち早く本格的なVRゲームとして販売されたタイトルで、カノジョこと「夕陽さくら」と仲良く過ごすゲームです。
この記事ではゲーミングPCで『VRカノジョ』をプレイしたい方の「どのくらいのスペックのPC使えばいいの?」「おすすめモデルはどれ?」という悩みを解消します。
以下の疑問を抱えている人は参考にしてください。
「細かい説明は抜きにおすすめのゲーミングPCだけ知りたい!」という方は以下のリストからどうぞ!
・とりあえず『VRカノジョ』をプレイしたい! → 「とにかく安い入門モデル」
・高性能VRも使ってみたい! → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・超高画質でスクショも取りたい! → 「上級者向けハイエンドモデル」
・ゲーミングノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
また、当サイトでは「VRにおすすめのゲーミングPC」も紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
『VRカノジョ』動作環境・推奨スペック
『VRカノジョ』公式サイト情報を元に、どの程度のスペックのPCであれば『VRカノジョ』が快適に動作するかを紹介します。
公式サイトの『VRカノジョ』に必要スペック
推奨VR機器 | Oculus Rift CV1、HTC Vive |
CPU | Intel Core i5 4590 以上 |
メモリ | 8GB 以上 |
GPU | NVIDIA GTX 970 or GTX 1060以上 / AMD R9 290 以上 |
公式からアナウンスされている推奨スペックは上記のとおりですが、このスペックだと設定を落とさないと60fps以上は出せません。
『VRカノジョ』はキャラクターに至近距離まで近づく場面が多いゲームなので、画質が荒いと髪の毛や衣服のジャギジャギ感が非常に目立ちます。
また、fpsが低いとVR視点で3D酔いしやすくなるので画質も重要ですがfpsも非常に重要で、最低でも60fps以上は確保したいところです。
そのためグラフィックボードの性能が非常に大事になってくるので、高画質で快適にプレイするためにはスペックに余裕を持ちましょう。
『VRカノジョ』の真の推奨スペック
VR機器 | Meta Quest 2/HTC VIVE |
CPU | Core i5-11世代(11000番台~)/AMD Ryzen 5 3600 |
メモリ | 16GB |
GPU | Nvidia GeForce RTX 3060 |
筆者が個人的に考える「高設定のフルHD90fpsが安定して『VRカノジョ』を遊ぶためのスペック」は最低限これくらいは必要で、本記事でも紹介している「ガレリア XA7C-R46T」クラスのスペックが理想です。
これはVRヘッドセットが高品質でも快適に動作するスペックと同義であり、90fpsが基準となっているのは販売されているVRヘッドセットの対応リフレッシュレートが90Hz・165Hzのモデルが主流だからです。
『VRカノジョ』はVR空間でキャラクターと近距離で触れ合う以上、画質が重要になるゲームです。
したがって、グラフィック設定を最高設定の「ハイクオリティ」かつ「Render Scale100%」で90fps以上を維持するには、上記のようなミドルスペック以上のゲーミングPCが必要です。
「Render Scale」とは?
解像度に対してどのくらいの比率で映像を出力するかの設定で、一例として1080p(1920×1080)の解像度をRender Scale50%で出力すると、映像の大きさはフルHD(1920×1080)ですが540pの解像度で少しぼやけたように描画されます。
グラボなしのPCで遊べる?→遊べません
グラフィックボードを搭載してない(オンボード)パソコンで『VRカノジョ』のプレイは、不可能です。
『VRカノジョ』はVRヘッドセットを使う以上、グラフィック処理に負担がかかるのでグラフィックボードは必須パーツです。
また、『VRカノジョ』に限らず様々なVR対応ゲームをプレイする予定であれば、今後のVR技術の発展に伴い要求スペックも上がるのでグラフィックボード搭載のゲーミングPCは必須レベルといえます。
グラボなしPCについて詳しく知りたい方は「内蔵GPUとは何か」で解説しているので参考にしてください。
BTOショップ別特徴まとめ【ドスパラからパソコン工房まで】
メーカー | 値段 | 納品速度 | サポート | 使い勝手 | ゲーマー向け |
---|---|---|---|---|---|
ドスパラ | |||||
マウスコンピューター | |||||
パソコン工房 | |||||
フロンティア |
最近のBTOショップでは、販売されているPC自体の性能差はほとんど存在しません。
一日でも早くお目当てのゲーミングPCが欲しいなら「ドスパラ」。
どれほど時間がかかっても受注生産やセールで最安ゲーミングPCが欲しい人は「フロンティア」。
「マウスコンピューター」は24時間365日の電話サポートが手厚く、入門者にはぴったりです。
また、マウスコンピューターのセールは年間を通して行っているので、いつでもお得にパソコンを購入できます。
今、日本でゲーミングPCを買おうと思ったらこの記事で紹介しているPCモデルがトップクラスです。
また、お得にゲーミングPCがほしい方は「ドスパラのセール情報」「マウスコンピューターのセール情報」「フロンティアのセール情報」をまとめているので参考にしてみてください。
当サイトで紹介するゲーミングPCはすべてBTOショップ製です。
家電量販店でゲーミングPCを買うのはコスパが悪いのでやめましょう。
家電量販店のデメリットを詳しく知りたい方は「パソコン買うなら電気屋や家電量販店はNGな理由」を参考にしてください。
『VRカノジョ』おすすめゲーミングPC
ここでは、『VRカノジョ』を快適にプレイできるゲーミングPCを、用途別に紹介します。
求めるプレイ環境によって必要なスペックが変わるので、各モデルごとに何ができるか解説するので参考にしてください。
BTOショップは様々ありますが、当サイトでは「ドスパラ」と「マウスコンピューター」を中心におすすめモデルを紹介しています。
ドスパラはとにかく納期が早いのが特徴で、マウスコンピューターは高品質な部分が特徴となっています。
ドスパラは最大60回までの分割払い、マウスコンピューターは最大36回までの手数料を無料で行えるので、一括でなくても長期的な支払いを行うことでPCを購入することが可能です。
価格を抑えたい方はとにかく安い入門モデルがおすすめ
グラフィック : GTX 1660 SUPER
メモリ : 16GB SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD
価格が安いゲーミングPCですが、『VRカノジョ』を平均80fpsで安定してプレイする事が可能で、設定を少し落とせば120fpsでのプレイも可能です。
同じくリアル系のグラフィックを採用した『ハニーセレクトリビドー2』などのVRプレイも設定を落とせばプレイが可能です。
「試しにVR環境でプレイしたい」という方にもこのゲーミングPCからデビューできる性能を持っています。
「Meta Quest 2」と合わせて16万円以内でVR環境が揃うので、できるだけ価格を抑えてVRデビューしたい方はこのモデルから始めてみましょう。
高性能VRで快適に遊びたい方は人気no.1モデルがおすすめ
このスペックであれば高性能モデルの「HTC VIVE PRO 2」を快適に運用することが可能で、『VRカノジョ』を高設定でぬるぬるの環境でプレイできます。
『VRカノジョ』はVRゲームの中でも重い部類なので、このタイトルが快適に動作するということは、他のVRゲームでも快適なプレイが可能ということになります。
また、ゲーミングPCとしてのスペックも高水準で、あらゆるゲームを快適にプレイできるため、Steamなどにあるアクション性の高いゲームもプレイする方にも安心しておすすめできるゲーミングPCです。
超最高画質を体験したい上級者にはハイエンドゲーミングPCがおすすめ
グラフィック : RTX 4070 Ti SUPER
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB Gen4 SSD
このクラスになると『VRカノジョ』の設定を「ハイクオリティ・Render Scale200%」に設定しても平均60fpsの動作が可能です。
あくまで「平均fps」なので60fpsを下回ることもよくあり、「ILLUSION」側の問題で最適化がされていないのでカクつく場面も頻発するので快適なVRプレイとはなりません。
今のところは通常プレイの運用は諦めるしかありませんが、高画質のスクリーンショットを撮るという用途には使えます。
もちろん一般的な画質のRender Scale100%であれば、120fpが常に安定して快適に『VRカノジョ』をプレイすることが可能です。
とにかく『VRカノジョ』で理論値に近い最高画質+フレームレートで遊びたい方には「XA7C-R47T」一択です。
ゲーミングノートPCならミドルスペック・軽量モデルがおすすめ
グラフィック : RTX 3060
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター : 165Hz 15.6インチ
重量 : 2.15kg
バッテリー : 7.1 時間
「場所を取りたくない」「手軽に持ち運びたい」という方はゲーミングノートPCも選択肢に入ってきます。
特に『VRカノジョ』は、人の目につかないところでプレイしたいので、ノートPCは隠れてプレイするのにうってつけです。
スペックに関しても『VRカノジョ』を快適に120fpsでプレイできるパワーがあるので、動きやすい部屋にノートPCを持ち運んでVRを楽しみたい方にもおすすめです。
他にも格安から超高性能まで、優秀なゲーミングノートPCを厳選して紹介しているので、ノートPC派の方は「おすすめゲーミングノートPC」を参考にしてください。
GPU&グラフィック設定別フレームレート・ベンチマーク
『VRカノジョ』は重いゲームを作ることで有名な『ILLUSION』が販売するVR専用タイトルなので、結論から言うと「VR機器が普通に運用できる「RTX 3050」以上の性能が最低でも必要」です。
以下はGPUごとのおおよそのfpsをまとめたグラフになります。
一般的なVR機器のリフレッシュレートが165Hzのため、このような結果になっています。
また、『VRカノジョ』内でのプレイ内容やMODの有無で結果は異なり、検証は完全な同一環境で行われているわけではないので、あくまで目安としてください。
『VRカノジョ』をプレイするならゲーミングPCがおすすめな理由
『VRカノジョ』をプレイするためにはVRヘッドセットが快適に動くゲーミングPCを用意すると、より一層ゲームの世界に没頭できます。
至近距離でも美麗な映像
VRを快適に使用するのに最低限必要なPCスペック
- CPU:Ryzen 5 3500
- メモリ:16GB
- GPU:GTX 1660 Super
『VRカノジョ』はVR専用ゲームなので、最低でも「ガレリア RM5R-G60S」クラスのVRヘッドセットが快適に動作するスペックが必須です。
そのため『VRカノジョ』をプレイするのに必要なスペックとは、VRヘッドセットが快適に動くスペックと同じと考えられます。
VRヘッドセットを快適に運用できれば『VRカノジョ』内での映像を、至近距離まで近づいても綺麗でヌルヌルと動かすことが可能です。
これにより没入感が損なわれることなくプレイに集中でき、3D酔いしにくくなるというメリットもあります。
上記のスペックがあれば、とりあえずVR環境を整えることができますが、90fpsを常に安定させて動画撮影やMOD導入の予定がある方は更に上のスペックを目指す必要があります。
超高負荷の「Render Scale200%」でスクショが撮れる!
「Render Scale」とは?
解像度に対してどのくらいの比率で映像を出力するかの設定で、一例として1080p(1920×1080)の解像度をRender Scale50%で出力すると、映像の大きさはフルHD(1920×1080)ですが540pの解像度で少しぼやけたように描画されます。
『VRカノジョ』の起動画面で各種設定が変更できますが、「Render Scale」を200%に設定することで更に詳細なグラフィックでプレイすることが可能です。
しかしながらこの設定でプレイすると「RTX 3090」クラスのグラボでも、70fpsを下回ることもあり、非常に重いので通常プレイは現実的ではありませんが、スクリーンショットを撮るのであれば問題ありません。
『VRカノジョ』で衣装を着せ替えてスクリーンショットで自慢したい!という方にとって高負荷でも描画が可能なゲーミングPCはとても頼りになるデバイスです。
『VRカノジョ』におすすめのVRヘッドセット
ここでは『VRカノジョ』にももちろん、VRゲーム全般に適したヘッドセットを紹介します。
注意点としてVRヘッドセットはゲーミングモニターと一緒で、PCのパワーが無いと意味がないデバイスなので、高性能なVRヘッドセットを購入する場合は「ガレリア XA7C-R46T」以上のスペックのPCを用意しましょう。
Meta Quest 2
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 |
---|---|---|---|
165Hz | 片目あたり:1832×1920 | 100° | 504g |
価格が3万円台で、センサーの精度や解像度も高水準なこの「Meta Quest 2」は「試しにVRを体験したい」「コスパがいいVRヘッドセットが欲しい」方にとてもおすすめです。
メガネを使用している方にも付属の「メガネスペーサー」を使用すれば、ゴーグルの装着が可能なのでメガネを付けながらのVR体験が可能です。
視野角が他の上位モデルに比べると100°と若干狭いですが、それ以外の性能は高水準なので、とりあえず迷ってたらこのモデルを購入しても失敗しません。
HTC VIVE PRO 2
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 |
---|---|---|---|
165Hz | 片目あたり:2448×2448 | 120° | 815g |
『VRカノジョ』を広めの視野角で、詳細なトラッキングでスムーズな操作をしたい方に「VIVE Pro 2」は最適です。
120°の広めの視野角と、2台の付属ベースステーションで正確にトラッキングが行なえ、ヘッドセットはハイレゾ対応なのでBGMにこだわったコンテンツを楽しむことも可能です。
解像度も最大4896×2448ピクセルまで対応なので、『VRカノジョ』のRender Scaleを200%で設定した場合かなりの高画質で楽しむことが可能です。
ここまで高性能なVRヘッドセットですが、それを活かすにはPCのパワーも必要で、「ガレリア XA7C-R46T」クラスのスペックが必要になってきます。
『VRカノジョ』に関するよくある質問
- Steam版の『VRカノジョ』はモザイクを消せないの?
-
ILLUSIONの公式サイトにパッチを当ててR18版にする手順が詳しく載っているので、そちらを参考にしてください。
- VRヘッドセットが無くてもプレイできますか?
-
VRヘッドセットがないとプレイは不可能です。
試しにヘッドセットなしで起動してみたところ、「ヘッドセットをつなげてください」というメッセージの後にゲームが強制終了しました。
- 最高の画質設定はどれ?
-
ハイクオリティ・Render Scale200%が最高設定ですが、Render Scale200%でのプレイは現状最強のGPUであっても非常に重いので現実的ではありません。
したがって『VRカノジョ』の最高設定は「ハイクオリティ・Render Scale100%」となります。
「ガレリア XA7C-R46T」クラスのスペックがあれば快適に動作するので参考にしてください。
- 人気のVRヘッドセットMeta Quest 2で『VRカノジョ』をプレイするにはどのくらいのスペックが必要ですか?
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本記事のモデルの中では「ガレリア RM5R-G60S」であればプレイ可能で、120fpsを目指すのであれば「ガレリア XA7C-R46T」くらいのスペックが必要となります。
- 現在使用しているノートPCは、CPUとメモリは動作環境を満たしているのですがグラボはありません。プレイできますか?
-
現状グラフィック処理できるCPUの中で最高ランクのモデルであってもプレイはできません。
『VRカノジョ』だけに限らず、VRゲームはグラフィックの処理が必要なゲームなので、オンボードのパワーではスペック不足です。
- 高いVRヘッドセットと格安のVRヘッドセットは何が違うんですか?
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大きく違うところは「視野角の広さ・解像度・センサーの正確さ」です。
視野角が広く、高画質というだけでVRの迫力はぐっと上がるので「HTC VIVE PRO 2」は格安VRヘッドセットでは満足できない方におすすめです。
格安で人気がある「Meta Quest 2」はVRで感動できるレベルの映像処理が可能なので、試しにVRをプレイしたい方におすすめです。
- デスクトップとノートPCはどっちがおすすめ?
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コストパフォーマンスだけを求めるならデスクトップPCのほうがおすすめです。
ただしノートPCは自分の好きな場所でゲームをプレイできるため、利便性を求める方にはノートPCの購入をおすすめします。
- Oculus Quest2でもVRカノジョをプレイできますか?
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Oculus LinkというOculus Quest2とPCを接続する機能を使えば、VRカノジョをプレイできます。
Oculus Linkを使うには、USBケーブルが必要ですので事前に準備しておきましょう。
- Windows11でもVRヘッドセットを使えますか?
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Windows11でVRヘッドセットが使えるかどうかは、機種によって異なります。
Meta Questの場合、Windows11だとOculus Linkに不具合が発生し、快適にプレイできません。
Some timing details changed in Win 11. We think we have a handle on it, and an update is in the pipeline, but I can’t say exactly when it will land. Sorry it has taken so long.
https://twitter.com/ID_AA_Carmack/status/1526761000489435136Meta QuestのWindows11に関する不具合は、解消時期が確定していません。
一方、HTC viveはWindows11に対応しており、問題なく利用できます。
OSがWindows11の方には、HTC viveのほうがおすすめです。
- Steam版VRカノジョはセールで安くなる?
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Steamでは、不定期にVRカノジョのセールを開催しています。
サマーセールやウィンターセールといった大型セールでは、VRカノジョがセール対象となりやすい傾向にあります。
セールでVRカノジョを購入したい方は、ウィッシュリストに追加してセール通知を受け取るようにしましょう。
『VRカノジョ』おすすめゲーミングPCまとめ
この記事では『VRカノジョ』におすすめなゲーミングPCを紹介しました。
以下、記事で紹介したモデルのおさらいです。
・とりあえず『VRカノジョ』をプレイしたい! → 「とにかく安い入門モデル」
・高性能VRも使ってみたい! → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・超高画質でスクショも取りたい! → 「上級者向けハイエンドモデル」
・ゲーミングノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
『VRカノジョ』は重いゲームを作ることで有名な「ILLUSION」の作品なので、画質にこだわると要求スペックがかなり高くなるゲームです。
そのため『VRカノジョ』をプレイするには高性能なパーツで構成されたゲーミングPCが最適なので、今回紹介したおすすめモデルの中から自身に合うモデルを決めてみてください。
こちらの記事では、当サイトが厳選した「初心者向けのおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。 「ゲーミングPCの基礎知識」「おすすめBTOショップ」についても解説していますのでこの記事で欲しいゲーミングPCが見つからなかった方はあわせてご確認ください。