無料で遊ぶことのできる『VRChat』は、ユーザーの思いつく限り何でもできる空間が魅力のゲームですが、それ故に要求スペックが状況によってはかなり高いゲームとしても有名です。
この記事では『VRChat』を快適にプレイしたい方へ向けて「この環境ならどのくらいのスペックが要るの?」という悩みを解消します。
以下の疑問を抱えている人は参考にしてください。
「細かい説明は抜きにおすすめのゲーミングPCだけ知りたい!」という方は以下のリストからどうぞ!
・予算を抑えたい → 「とにかく安い入門モデル」
・WQHDでプレイしたい → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・4K以上で動画配信もしたい → 「上級者向けハイエンドモデル」
・安定したノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
VRにおすすめのゲーミングPC記事では、より具体的にVRの具体的なスペックの解説を行っています。
『VRChat』動作環境・推奨スペック
『VRChat』公式サイト情報を元に、どの程度のスペックのPCであれば『VRChat』が快適に動作するかを紹介します。
必要スペック
CPU | Intel i5-4590 / AMD FX 8350 |
メモリ | 4GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
上記が最低限『VRChat』を動かすためのスペックですが、正直に言ってこのスペックでは訪れるワールドによってはスペックが足りずにクラッシュします。
『VRChat』を満足に遊びたいと思っている方は、後述する真の推奨スペックを参考にゲーミングPCを用意しましょう。
真の推奨スペック
CPU | フルHD・WQHD:intel Core i5 12400 / AMD Ryzen 5 5600X 4K:intel Core i7 13400 / AMD Ryzen 7 7800X3D |
メモリ | 32GB以上 |
GPU | フルHD・WQHD:RTX 3060Ti・RTX 4060 4K:RTX 4070Ti以上 |
当サイトが考える『VRChat』を60fps以上の環境で快適に遊べるスペックは上記の通りとなります。
『VRChat』には、ユーザーが作った様々なワールドがあり、その構造やそばに居る他のプレイヤーの人数によって負荷がかなり変わるので、このくらいのスペックがなければ安心してプレイできません。
特にHMD(VRゴーグル)を装着してプレイする方は、3D酔いをしないためにも最低でも60fps以上を維持できるゲーミングPCを用意したほうが良いです。
また、メモリをかなり消費するので本記事で紹介しているモデル含め32GB以上にメモリを増設することを推奨します。16GBでも遊べなくはないですが、遊べる環境が限られてしまいます。
グラボなしのPCで遊べる?→遊べません
グラフィックボードを搭載してない(オンボード)パソコンでの『VRChat』のプレイは、不可能です。
理由は『VRChat』は最低でも「GTX 970」というグラボを要求しているゲームであり、「GTX 970」のスペックと同等の内蔵GPUは無いからです。
『VRChat』は要求スペックが青天井なほど負荷が高い状況が多いゲームなので、基本的にオンボードパソコンではプレイできないと思っておきましょう。
グラボなしPCについて詳しく知りたい方は「内蔵GPUとは何か」で解説しているので参考にしてください。
BTOショップ別特徴まとめ【ドスパラからパソコン工房まで】
メーカー | 値段 | 納品速度 | サポート | 使い勝手 | ゲーマー向け |
---|---|---|---|---|---|
ドスパラ | |||||
マウスコンピューター | |||||
パソコン工房 | |||||
フロンティア |
最近のBTOショップでは、販売されているPC自体の性能差はほとんど存在しません。
一日でも早くお目当てのゲーミングPCが欲しいなら「ドスパラ」。
どれほど時間がかかっても受注生産やセールで最安ゲーミングPCが欲しい人は「フロンティア」。
「マウスコンピューター」は24時間365日の電話サポートが手厚く、入門者にはぴったりです。
また、マウスコンピューターのセールは年間を通して行っているので、いつでもお得にパソコンを購入できます。
今、日本でゲーミングPCを買おうと思ったらこの記事で紹介しているPCモデルがトップクラスです。
また、お得にゲーミングPCがほしい方は「ドスパラのセール情報」「マウスコンピューターのセール情報」「フロンティアのセール情報」をまとめているので参考にしてみてください。
当サイトで紹介するゲーミングPCはすべてBTOショップ製です。
家電量販店でゲーミングPCを買うのはコスパが悪いのでやめましょう。
家電量販店のデメリットを詳しく知りたい方は「パソコン買うなら電気屋や家電量販店はNGな理由」を参考にしてください。
『VRChat』おすすめゲーミングPC
BTOショップは様々ありますが、当サイトでは「ドスパラ」と「マウスコンピューター」を中心におすすめモデルを紹介しています。
ドスパラはとにかく納期が早いのが特徴で、マウスコンピューターは高品質な部分が特徴となっています。
ドスパラは最大60回までの分割払い、マウスコンピューターは最大36回までの手数料を無料で行えるので、一括でなくても長期的な支払いを行うことでPCを購入することが可能です。
予算を抑えたい方は格安入門モデルがおすすめ
グラフィック : GTX 1660 SUPER
メモリ : 16GB SDRAM
ストレージ : 512GB NVMe SSD
なるべく予算を抑えて『VRChat』を遊びたい方には、入門モデルがおすすめ。
高解像度でのプレイや、大人数のワールドなどではスペック不足になりますが、比較的軽めのワールドであれば普通にVRモードでも遊べます。
VR対応のオフラインゲームならそこまで負荷は高くないので、手軽にVRを始めてみたいという方にもおすすめです。
WQHDでも安定して遊びたい方は人気no.1モデルがおすすめ
VRゴーグルはだいたいWQHD以上の解像度で構成されているので、このくらいの解像度でも安定して動作できるモデルを探している方はミドルスペックがおすすめ。
VRゴーグルを使用しないでフルHD環境で遊ぶなら144fpsを安定して維持できて、VR環境なら状況に左右されますが安定して60fps以上を維持できます。
VR対応ゲームを安定して遊びたい方は、このくらいのスペックがあると安心できるでしょう。
4Kプレイや動画配信者はハイエンドゲーミングPCがおすすめ
グラフィック : RTX 4070 Ti SUPER
メモリ : 32GB
ストレージ : 1TB Gen4 SSD
4K解像度の高画質な環境で『VRChat』を遊びたい方は、安定して動作するハイエンドモデルがおすすめ。
『VRChat』をフルで遊びたい方はメモリを64GBくらいまで増設したほうが良いですが、メモリさえ足りてしまえばかなりの高画質で『VRChat』を楽しめます。
もちろんVR環境で遊びながらの動画配信もできるくらいスペックが高いので、ストリーマーとして活動したい方にとっても強力なデバイスになります。
ゲーミングノートPCならミドルスペック・軽量モデルがおすすめ
グラフィック : RTX 4050
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター : 144Hz 15.6インチ
重量 : 2.2kg
バッテリー : 6.4 時間
自由な場所で『VRChat』を遊びたいという方はゲーミングノートPCも選択肢に入ってきます。
『VRChat』をフルHD60fps以上で遊べるので、高負荷なワールドで大人数のユーザーと集まるという状況でもない限りは普通に遊べます。
安定したゲーミング性能を持ったノートPCを探している方は、このモデルであればだいたいのPCゲームや、スマホ対応PCゲームも快適にプレイできるので最もおすすめできます。
SSD容量は標準的な512GB搭載なのであまり心配はありませんが、足りない場合は外付けSSDなどを用意することで簡単に容量を増やせるので検討してみてください。
他にも格安から超高性能まで、優秀なゲーミングノートPCを厳選して紹介しているので、ノートPC派の方は「おすすめゲーミングノートPC」を参考にしてください。
『VRChat』をプレイするならゲーミングPC環境がおすすめ
『VRChat』をプレイするためにはゲーミングPCを用意するのが最適です。
ここでは、ゲーミングPCで『VRChat』遊ぶとどのようなメリットがあるかを解説します。
高画質でなめらかな映像を楽しめる
『VRChat』は自身や他人が着飾ったアバター、作り込まれたワールドなどを楽しみつつコミュニケーションをするゲームなので、目に映る映像がかなり重要な要素です。
アバターを販売するブースやサイトなどでクオリティの高いモデルを購入したときなどには、やはりきれいな映像で楽しみたいでしょう。
そのためには高解像度で『VRChat』を表示させてもカクつかないゲーミングPCは必須です。また、60fps以上で動作すれば3D酔いしにくくなるというメリットもあるのでなおさらです。
イベント参加やマンウォッチングも捗る
『VRChat』は仲の良い知り合いと遊ぶのもちろんですが、適当にそこに佇んで色んなプレイヤーとのやりとりを眺めるだけでもかなり楽しめます。
色んな人を見るのには大人数が集まるワールドやイベントに参加するのが一番楽しめるのですが、これには大人数のアバターの負荷に耐えられるゲーミングPCのスペックが必要不可欠です。
イベントに誘われたけど、スペック不足で自分だけ参加できないなんてこともあるので、ゲーミングPCで余裕を持ったスペックを確保しておくのが重要です。
『VRChat』の負荷は青天井
『VR Chat』を始めとしたメタバースは、マルチプレイかつアバターを個人で自由に設定でき、軽い容量のアバターの人もいれば、高解像度テクスチャや細かい陰影設定などを盛った人も居ます。
特にDJやVtuberのライブイベントなどは負荷が高くなり、スペックの足りないプレイヤーは主催者も含め部屋からから追い出されてしまうなんてことも。
こういった様々な容量を持ったオリジナルアバターを多数表示するには、現状『VRChat』側の最適化は難しいためPCのマシンスペックに頼るしかなく、そういう意味で要求スペックは青天井と言えます。
だいたいこのくらいなら安定するという目安はありますが、多めにスペックを見積もっておいて損はありません。
そのため、普通のPCゲームよりも高負荷になりやすいVRゲームは、ゲーミングPCが最適と言えます。
VRゲームにおすすめのHMD(VRゴーグル)
『VRChat』は普通のモニターでもプレイできますが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)でプレイすることでより一層楽しむことが出来ます。
ここでは、安心しておすすめできるエントリー~ハイエンドまでのHMD(VRゴーグル)を紹介します。
Meta Quest 2
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
120Hzまで | 片目あたり:1832×1920 | 100° | 504g | スタンドアローン ※別売ケーブルでPCへ接続も可能 |
価格がVRゴーグルの中でも安く、センサーの精度や解像度も高水準なこの「Meta Quest 2」は「試しにVRを体験したい」「コスパがいいVRヘッドセットが欲しい」方にとてもおすすめです。
メガネを使用している方にも付属の「メガネスペーサー」を使用すれば、ゴーグルの装着が可能なのでメガネを付けながらのVR体験が可能です。
『VRChat』を始めとしたVR対応ゲームをプレイする方に人気のモデルなので、とりあえず迷ってたらこのモデルを購入すれば失敗はしないでしょう。
Meta Quest 3
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
120Hzまで | 片目あたり:2064×2208 | 110° | 515g | スタンドアローン ※別売ケーブルでPCへ接続も可能 |
「Meta Quest 2」の後継機となる「Meta Quest 3」は、単純に解像度などのスペックアップに加えてMR(複合現実)に対応しているところが大きな特徴です。
『VRChat』においては、広い視野と高解像度対応ディスプレイでゲーミングPCのスペックが許す限り、かなり高画質な映像を楽しめます。
MRに対応したゲームやアプリで、ピアノを擬似的に音ゲーとして楽しんだり、お気に入りの3Dキャラクターモデルをリアルな空間に表示して遊ぶことも出来ます。
HTC VIVE Cosmos Elite
リフレッシュレート | 解像度 | 視野角 | ヘッドセットの重量 | 接続タイプ |
---|---|---|---|---|
90Hzまで | 片目あたり:1440 x 1700 | 110° | 515g | PC接続型 |
より高精度なトラッキング(体の動きを追尾して反映)を求めている方には、ベースステーション付きの高性能VRゴーグルフルセットがおすすめ。
両目を合わせて合計2880×1700ピクセルの高解像度ディスプレイに、高感度センサーの精密な動きでより没入感を増したゲームプレイが可能です。
VRゴーグルとPCに接続するケーブル類、安定してセンサーがトラッキングできるスペースを必要としますが、それと引き換えにかなり高水準なVR空間を手に入れることができます。
『VRChat』に関するよくある質問
- 『VRChat』はVRゴーグル必須?
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VRゴーグルはなくても遊べます。
- 『VRChat』で使うアバターってみんなどこで用意してるの?
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無料のアバターならゲーム内にいくつかありますが、作り込まれたアバターを購入したいという方はPixivが運営している「BOOTH」や、「Avatar Museum」などのゲーム内展示場に行くのがおすすめです。
特にアバター販売のワールドは試着することもできるので、ゲーム内でどんな感じになるのか確認しやすいところが大きいメリットです。
- 日本語はある?
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「Settings」の「User Interface」から「Tooltip Language」を選択し、「日本語」を選ぶことで有効化できます。
- VRゴーグルのスペックで何が変わるの?
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主に映像のきめ細かさと、自身の動きをどれだけ正確に反映できるかが変わります。
最近では「Meta Quest 3」のようにMR(複合現実)も備えたモデルもあるので、リアルな空間とデジタル空間を融合した体験ができるようになっています。
- 『VRChat』はハイスペックPCが無いと楽しめない?
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そこまで画質にこだわらず、負荷が軽めのワールドで遊ぶ程度であれば「ガレリア RM5R-G60S」くらいの格安モデルでも楽しめます。
大きいイベント参加や高画質で遊びたい!というのであれば「ガレリア XA7C-R47T」のようなPCが必須なので、ハイスペックPCが無いと楽しめないと言えます。
『VRChat』おすすめゲーミングPCまとめ
この記事では『VRChat』におすすめなゲーミングPCを紹介しました。
以下、記事で紹介したモデルのおさらいです。
・予算を抑えたい → 「とにかく安い入門モデル」
・WQHDでプレイしたい → 「中級者向けコスパ最高モデル」
・4K以上で動画配信もしたい → 「上級者向けハイエンドモデル」
・安定したノートPC→ 「ミドルスペック&軽量ノート」
『VRChat』は、数あるVR対応ゲームの中でも状況に左右されるのでかなり要求スペックが変動するゲームです。
今回紹介したモデルは、どれもこのくらいの環境なら快適にプレイすることができる!というモデルを紹介しているので、自信の予算や用途にあったゲーミングPC選びの参考にしてください!
こちらの記事では、当サイトが厳選した「初心者向けのおすすめゲーミングPC」を総合的に紹介しています。 「ゲーミングPCの基礎知識」「おすすめBTOショップ」についても解説していますのでこの記事で欲しいゲーミングPCが見つからなかった方はあわせてご確認ください。