「CrystalDiskMark」はパソコンのSSDやHDDなどのストレージの速度を測定する為の定番ソフトです。
この記事では
などの疑問を持つ方の悩みを解決します。
こちらの記事にて、当サイトが厳選したおすすめゲーミングPCを紹介しています。ぜひチェックしてください。
CrystalDiskMarkとは何か?
CrytalDiskMark(クリスタルディスクマーク)とは、hiyohiyo氏(本名:宮崎典行)が開発したストレージ向けベンチマークソフトウェアです。
フリーウェアとして提供されているので、誰でも無料で使用することができます。
2007年にアルファ版が公開され、2019年にバージョン7がリリース、2020年にバージョン8がリリースされました。
CrytalDiskMarkを利用することによって、HDDやSSDなどのストレージの読み込み、書き込み速度が計測できます。
ストレージの速度を把握することによって自分が使っているストレージが「速い」のか「遅い」のか知ることができ、買い替えの参考になり、快適なパソコンライフを目指せます。
CrystalDiskMarkの使い方
CrystalDiskMarkは窓の杜とVector、マイクロソフトからUWP版が提供されています。
ここでは、CrystalDiskMarkをインストールし、使える状態になるまでの手順を説明します。
環境によってはこのウインドウが表示されず、インストーラーが実行されます。
インストール完了時に「CrystalDiskMarkを実行する」にチェックを入れていた場合のみ、起動します。
CrystalDiskMarkの測定方法
ここではCrystalDiskMarkの測定方法や、各種数値の意味や見方を解説していきます。
測定の開始の仕方
左上の「All」ボタンをクリックします。
すると、現在選択されているストレージ(ここではCドライブのSSD)の測定が始まります。
測定にかかる時間は、測定対象のストレージの性能や容量にもよりますが、数分はかかります。
測定結果の見方
上記画像は測定完了後になります。
各種項目について解説します。
項目 | 意味 |
---|---|
SEQ1M Q8T1 | シーケンシャル(ブロックサイズ1MiB、キュー8、スレッド1) |
SEQ1M Q1T1 | シーケンシャル(ブロックサイズ1MiB、キュー1、スレッド1) |
RND4K Q32T1 | ランダム(ブロックサイズ1MiB、キュー32、スレッド1) |
RND4K Q1T1 | ランダム(ブロックサイズ1MiB、キュー1、スレッド1) |
- SEQ(シーケンシャル)→連続した領域への読み書き速度を測定。
- RND(ランダム)→ランダムな領域への読み書き速度を測定。
シーケンシャルの読み込み書き込み速度は、ファイルのコピーなどの速さの目安になります。
ランダムな読み込み書き込み速度は、OSの起動速度や各種アプリケーションの起動速度、挙動の軽さなどの快適さの目安になります。
項目 | 意味 |
---|---|
ALL | 前述の4つの項目すべてを測定する。 |
5 | 測定回数を選択する項目。デフォルトは5で1~9の間で選択可能。 |
1GiB | 測定するデータサイズを選択。デフォルトは1GiBで16MiB~64GiBの間で選択可能。 |
C:X%(XXX/XXXGiB) | CrystalDiskMarkで測定する対象ストレージやフォルダを選択。NASなどネットワークドライブとして認識されているものが選択可能。 |
MB/s | 1秒あたりのデータ転送速度を選択。デフォルトはMB/sでGB/s・IOPS・μsが選択可能。 |
CrystalDiskMarkスコアの目安
実際に所持しているPCの速度を計測した場合、測定値が高速なのか低速なのか知りたくなると思います。
ここではストレージの種類ごとの基準となる速度の数値をまとめました。
ストレージの種類 | 基準値 |
---|---|
SATA3接続 2.5inch SSD | シーケンシャル読み込み 500MB/s以上 |
NVMe SSD Gen3 | シーケンシャル読み込み 1500MB/s以上 |
NVMe SSD Gen4 | シーケンシャル読み込み 3000MB/s以上 |
SSDのGen3とGen4の大きな違いは転送速度です。
Gen3の転送速度は理論上4,000MB/sであり、Gen4は理論上5,000MB/sなので読み込み速度はGen4に軍配が上がります。
そのため、同一容量でもGen3よりGen4のSSDの方が価格が高いので、速度よりコストパフォーマンスを重視する方はGen3のSSDを使う人もいます。
同一のストレージでも、パソコンのパーツ構成によって速度に差が出ます。
ストレージ別CrystalDiskMarkスコア一覧
実際に筆者の所持するストレージの速度を計測してみました。
今後のストレージ購入の参考にしてください。
「SEAGATE FireCuda 520」Gen4 NVMe SSD
こちらの製品は流石Gen4のSSDといった速度が出ています。
パソコンでゲームをする場合は読み込み速度が重要になるゲームもあるので、メインストレージは速度の速いものを採用することが理想です。
「インテル 660p SSD PEKNW」Gen3 NVMe SSD
こちらの製品はGen3のSSDです。
一般的なゲーマーにはこのGen3のSSDでも十分なのですが、やはり前述の「FireCuda 520」と比較すると速度の差が歴然です。
1台のPCに複数のストレージを積む場合は、コスパ&速度重視のGen3、限界まで速度を重視したGen4と使い分けをすると良いでしょう。
「Samsung 860 QVO 1TB SATA 2.5」
こちらの製品はNVMe接続ではなく、SATA接続のSSDです。
御覧の通り、Gen4のNVMeとは比べるまでもない速度差があり、Gen3とも2倍以上の数値の開きがあります。
価格は手ごろなので、ファイル保管には向いていますが、ゲーミングPCに採用する場合はNVMe Gen3のSSDが望ましいでしょう。
「Seagate ST4000LM016」
最後に紹介するのは、外付けHDDです。
今回測定に使った製品は、購入から4年程度経過し経年劣化しているので、本来の速度は出ていません。
その点を考慮しても、測定結果の通りSDDとの速度差は一目瞭然ですので、HDDはメインストレージとしてはおすすめできません。
SSDと比べて容量単位の価格は優れているので、データ保存用としては優秀です。
ただし、データを移動する際にSSDと比べてかなり時間がかかってしまうことは覚悟しましょう。
SSDとHDDの違いについては、「SSDとHDDの違いをわかりやすく解説」という記事で説明しています。ぜひご覧ください。
ストレージ別CrystalDiskMarkスコア一覧
実際に筆者の所持するストレージの速度を計測してみました。
今後のストレージ購入の参考にしてください。
「SEAGATE FireCuda 520」Gen4 NVMe SSD
こちらの製品は流石Gen4のSSDといった速度が出ています。
パソコンでゲームをする場合は読み込み速度が重要になるゲームもあるので、メインストレージは速度の速いものを採用することが理想です。
「インテル 660p SSD PEKNW」Gen3 NVMe SSD
こちらの製品はGen3のSSDです。
一般的なゲーマーにはこのGen3のSSDでも十分なのですが、やはり前述の「FireCuda 520」と比較すると速度の差が歴然です。
1台のPCに複数のストレージを積む場合は、コスパ&速度重視のGen3、限界まで速度を重視したGen4と使い分けをすると良いでしょう。
「Samsung 860 QVO 1TB SATA 2.5」
こちらの製品はNVMe接続ではなく、SATA接続のSSDです。
御覧の通り、Gen4のNVMeとは比べるまでもない速度差があり、Gen3とも2倍以上の数値の開きがあります。
価格は手ごろなので、ファイル保管には向いていますが、ゲーミングPCに採用する場合はNVMe Gen3のSSDが望ましいでしょう。
「Seagate ST4000LM016」
最後に紹介するのは、外付けHDDです。
今回測定に使った製品は、購入から4年程度経過し経年劣化しているので、本来の速度は出ていません。
その点を考慮しても、測定結果の通りSDDとの速度差は一目瞭然ですので、HDDはメインストレージとしてはおすすめできません。
SSDと比べて容量単位の価格は優れているので、データ保存用としては優秀です。
ただし、データを移動する際にSSDと比べてかなり時間がかかってしまうことは覚悟しましょう。
SSDとHDDの違いについては、「SSDとHDDの違いをわかりやすく解説」という記事で説明しています。ぜひご覧ください。
CrystalDiskMarkのよくある質問
CrystalDisMarkに関するよくある質問をまとめました。
- CrytalDiskMarkは無料で使えますか?
-
はい、フリーウェアなので無料で使えます。
- Shizuku Editionという女の子のスキンはどこにありますか?
-
こちらのURLで配布されています。
https://crystalmark.info/ja/download/#CrystalDiskMark
機能的には「CrytalDiskMark」と違いはありません。
- Mac用のCrystalDiskMarkはないのですか?
-
https://www.katsurashareware.com/ja/amorphousdiskmark/
作者は違いますが、ほぼ同等の見た目と機能を備えた「AmorphousDiskMark」が配布されています。
- UWP版とは何ですか?
-
UWPとは「ユニバーサルWindowsプラットフォーム」の略で、マイクロソフトが提供元となっているソフトフェアです。
インストーラー版やZip形式のファイルと違い、ストアページからワンクリックでインストール及び削除が行えます。
機能的な違いはありません。
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/crystaldiskmark-5/9nblggh4z6f2?activetab=pivot:overviewtab
- CrytalDiskMarkはストレージの寿命や健康状態を知るのに使える?
-
いいえ。むしろ、「SSDの寿命診断」で紹介している「CrystalDiskInfo」の方が適切です。
CrystalDiskMarkの使い方まとめ
- CrystalDiskMarkはストレージの速度を計測する無料ソフト
- ワンボタンで計測できる簡単仕様
- Shizuku Editionは「Crystal Dew World」で無料で配布されている
- Mac用はなく、類似ソフトとして「AmorphousDiskMark」がある
この記事ではCrytalDiskMarkの測定方法や測定結果の見方を解説しました。
CrytalDiskMarkを有効活用することにより、自身のストレージの速度を把握でき、より快適なものを選択することができます。
「快適な読み込み時間」は、クリエイティブワークにおいてもゲーミングにおいても非常に重要です。
現在ストレージの読み込み速度に不満を抱いている方はぜひ一度CrytalDiskMarkを試してみてください。
「おすすめクリエイターPC」や「おすすめゲーミングPC」で紹介しているPCに搭載されているSSDはほとんどが最低でも高速な「Gen3」世代のSSDを搭載しているので、速度について心配する必要はありません。
こちらの記事にて、当サイトが厳選したおすすめゲーミングPCを紹介しています。ぜひチェックしてください。