ゲーミングPCとは、高性能なパーツが搭載されたPCゲームを快適に楽しめるパソコンのことです。
この記事では「ゲーミングPCってどういう特徴があるのか?」と疑問を抱いた方に向けて、
上記の項目について紹介していきます。
当サイトでは「初心者におすすめのゲーミングPCモデル」もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
ゲーミングPCと普通のパソコンは何が違う?
ゲーミングPCと普通のパソコンの違いはどこにあるのでしょうか?
これから、いくつか具体例をあげて解説していきます。
最大の違いはグラフィックボード
ゲーミングPCと普通のパソコンの最大の違いはグラフィックボードの有無です。
グラフィックボードとはGPU(Graphics Processing Unit)とも呼ばれるパーツで、3Dグラフィックを画面に表示するためには必須級のパーツです。
普通のパソコンにもあるCPUだけでは最新ゲームの美しい映像を処理する性能がたりないため、ゲーミングPCにはグラフィックボードが付属しています。
RTX 3070を搭載したゲーミングPCであれば、ある程度最新のゲームを最高設定で遊ぶことができます。
CPUもメモリも違う
ゲーミングPCは、グラフィックボードだけではなくCPUやメモリも性能が高いものを使っています。
PCで最新ゲームを動かすためには、映像表示だけでなくキャラクターの位置情報や音データ、ボイスチャットなど同時にすばやくデータの処理をしなければいけません。
そのため、ゲーミングPCのCPUやメモリは、より処理能力が高く容量も多く、データのやりとりが早いパーツが使われています。
ゲーミングPCのCPUの処理能力は普通のパソコンの数倍、メモリの容量も2倍以上となるのが一般的です。
冷却機能が違う
ゲーミングPCの高性能なパーツはデータ処理能力にすぐれていますが、そのかわりに発熱しやすくなっています。
そのため、ゲーミングPCは送風ファンの数を増やすなどして冷却機能が強化されています。
またPCケース内のパーツ配置も冷却機能が高まるように設計されています。
パソコンは発熱で壊れてしまうことがあるため、冷却機能が高いことで長く安心して使えます。
値段が違う
ゲーミングPCはさまざまな面で高性能となっています。当然、普通のパソコンとは値段に差があります。
ここで、BTOショップ「ドスパラ」から、「ゲーミングPC」と「普通のパソコン」のモデルをそれぞれ見てみましょう。
モデル名 | 価格 |
---|---|
Magnate MH(ゲーミングPC) | 109,980円 |
Magnate IM(普通のパソコン) | 79,979円 |
グラフィック : GTX 1650
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 500GB NVMe SSD
こちらのモデルは、ゲーミングPCの中でははじめて購入する方におすすめのモデルです。
ゲーミングPCの中ではかなり安めですが、最新ゲームをプレイすることができ、PCゲームの入門としてはぴったりです。
なるべく長くゲーミングPCをつかいたい方は最低限これぐらいの値段のものを選んでください。
「安いゲーミングPC」は以下の記事でまとめて掲載しています。どのくらいのスペックが入門者にとってベストなのか詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。
グラフィック : UHD Graphics 630
メモリ : 8GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 500GB NVMe SSD
こちらが普通のパソコンの値段になります。
このモデルは、会社でパソコンを購入する場合に選ばれる程度の性能になっています。
CPUの性能はそれなりですがメモリの容量が低く、極めつけにグラフィックボードがなく、いわゆる「内蔵GPU」でグラフィックを処理しています。
もちろん、最新ゲームをプレイすることはできません。
ゲーミングPCと普通のパソコンの値段は、安めの価格帯でも2倍違う事がわかります。
ゲーミングPCはカスタマイズできる
ゲーミングPCは主に「BTOパソコン」として販売されています。
多くの「BTOパソコン」では、PCパーツをカスタマイズすることができます。
さきほど紹介をした「ドスパラ」の「マグネイト MH」で、どのようにPCをカスタマイズできるかご紹介します。
メモリに限らず、SSDとHDDそれぞれのストレージ容量やPCケースのサイズ、電源、オフィスソフトの有無まで事細かくカスタマイズできます。
自分なりの予算にあわせてカスタマイズできるので、「良さそうなPCを買ったつもりが、使わないHDDを2TBも持て余してムダ金を払ってしまった」なんて悲劇は起こりません。
ゲーミングPCでゲームをする意味は?
普通のパソコンでも、家庭用ゲーム機でもゲームはできます。ではなぜゲーミングPCを使うのでしょうか?
PCゲームを遊べる
海外の多くの地域ではPCがゲームの主流です。
このところ10年以上は海外のメーカーのほうが日本メーカーより技術力が高く、最新テクノロジーを使ったゲームが多いです。
「Steam」に代表されるゲーム配信プラットフォームでは数万本ものゲームが配信されているので、クオリティの高い多種多様なゲームを遊ぶことができます。
日本のゲームもこぞってSteamなどのPC販売サイトに流入しているので、「洋ゲーはやらない」という人でもSteamくらいは必ずチェックしておくべきです。
「ゲーム別推奨ゲーミングPC」では「どのPCゲームを遊びたいか」に応じてちょうどいいスペックのゲーミングPCを紹介しているので、ここからゲーミングPCを選べば確実に最高の環境でPCゲームをプレイできます。
家庭用ゲーム機より圧倒的な高フレームレートでヌルヌル遊べる
ゲーミングPCと家庭用ゲーム機や普通のパソコンではフレームレートが違います。
ゲーミングPCでは144fps以上、もしくは240fpsでゲームをプレイすることが普通なため、よりよいゲーム体験が得られます。
ただし、144fpsでプレイするためには「144Hz対応モニター」、240fpsでプレイするためには「240Hz対応モニター」が必要です。
PS4で使っていたようなごく普通の60Hzモニターを使ってしまうと、せっかくのゲーミングPCでも60fpsまでしか表示できず宝の持ち腐れになってしまいます。
「ゲーミングPC」と「モニター」は必ずセットで買うようにしてください。
240fpsで遊ぶために必要な240hzモニターは以下の記事で用途に合わせて複数紹介しているので参考にしてください。
ゲーミングPC以外ではあり得ない美麗グラフィック
ゲーミングPCでは、グラフィック処理専用のグラフィックボードがあるので、表示されるグラフィックのクオリティも段違いです。
代表的なものに、RTX20以上のグラフィックボードだけが使える「リアルタイムレイトレーシング」という技術があります。
これはゲーム内で光がどのように反射するかを、リアルタイムで演算し、表示するという技術です。
レイトレーシングとは?
「レイトレーシング」をONにすると自然と水に光が反射し、近くで見ると陰影のクオリティが段違いにアップします。
詳しいレイトレの仕組みは「レイトレーシングとは何か」で解説しています。
リアルタイムレイトレーシングを使用するかしないかで、グラフィックの綺麗さや映像から受ける印象がまったく違うものになります。
ゲーミングPCはゲーム以外にもメリットがある
これまで、ゲームにおけるゲーミングPCと普通のパソコンの違いを解説してきました。
ここでは、ゲーム以外のゲーミングPCのメリットを紹介します。
マルチタスクで作業できる
普通のパソコンでは、同時にいくつもソフトを起動したりブラウザを大量に起動したりするとパソコンの動きが遅くなったり、最悪フリーズします。
しかし、高性能なゲーミングPCなら同時にいろいろなソフトを開いたり、ウェブサイトを開いてもまったく問題はありません。
マルチタスクで作業を同時進行できるので非常に作業向きのパソコンでもあります。
ゲーミングPC=高性能なパソコン
ゲーミングPCはゲームだけしかできないPCではありません。
普通のパソコンができることは、ゲーミングPCならすべてできます。
普通のパソコンよりスムーズに、より早くできる高性能なパソコンがゲーミングPCなのです。
じつは、ビジネスシーンでもゲーミングPCもしくはゲーミングPCと同程度の性能をもったパソコンは活躍しています。
自動車設計、映像処理、動画作成、楽曲制作などあらゆる分野で高性能なパソコンは必要とされています。
ゲーミングPCはゲームだけでなく、プロレベルのビジネスまで対応できるパソコンと言えます。
おすすめのゲーミングPCモデル
ここでは、実際におすすめできるゲーミングPCを紹介していきます。
ドスパラから展開されているゲーミングPCブランドの「ガレリア」は出荷速度も早く、コスパ抜群のゲーミングPCがたくさんあるのでぜひ参考にしてみてください。
PC初心者におすすめの格安モデル
グラフィック : GTX 1660 SUPER
メモリ : 16GB SDRAM
ストレージ : 500GB NVMe SSD
この記事でも紹介した「Magnate MH」より価格は若干高くなりますが、搭載されているGPUもその分パワーアップしています。
初心者におすすめの格安モデルではありますが、どんな最新ゲームでも問題なく遊べることができるスペックをもっています。
512GBのSSDも搭載されているため、ゲームの起動や長いローディングも高速で読み込むことができます。
「ゲーミングPCを初めて購入する」「普通のパソコンからゲーミングPCに移行したい」という方におすすめのモデルです。
売れ筋上位のコスパ抜群モデル
グラフィック : RTX 3070
メモリ : 16GB SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD
こちらはドスパラでも売れ筋上位のコストパフォーマンスが抜群のモデルです。
ほとんどのゲームを最高設定で堪能することができるため、家庭用ゲーム機を遥かに超えた性能でゲームをプレイすることができます。
これだけ高性能であれば、ここ3~4年は買い替える必要はないでしょう。仮に性能不足で悩んだ場合はグラフィックボードを交換することで更に寿命を延ばすことができます。
高性能でコスパの良いゲーミングPCが欲しいという方におすすめのモデルです。
軽量級+高性能スペックのゲーミングノートPC
グラフィック : RTX 4050
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB NVMe SSD
モニター : 144Hz 15.6インチ
重量 : 2.2kg
バッテリー : 6.4 時間
「場所を取りたくない」「手軽に持ち運びたい」という方はゲーミングノートPCも選択肢に入ってきます。
ガレリアのノートPCはゲーミングノートPC特有の「重くて持ち運びにくい」「グラボが古い」「モニターがしょぼい」なんて弱点を完全に克服しています。
さらにこのモデルは144Hz液晶に対応しているため、ゲーミングモニターなどの高価な周辺機器を購入する必要はありません。
一見、高価格に見えるゲーミングノートPCですが、周辺機器をコストカットできるとなるとかなりコスパの良いモデルなのは間違いありません。
ゲーミングPCに関するよくある質問
- ゲーミングパソコンはゲーム以外の普段使いにも使用することはできますか?
-
できます。
高性能なGPUとCPUが搭載されているため、動画視聴も最高画質でサクサク見れますし、ビジネスソフトも快適に動かすことができます。
詳しくは「ゲーミングPCは普段使いにも向いているのか?」で紹介しています。
- ゲーミングPCは自作したほうがおすすめだと聞いたのですが
-
自作の知識がない初心者には自作PCはおすすめしません。
PCを組み立てる時間や、故障時の保証などの観点から初心者はBTOショップで購入したほうが圧倒的にお得です。
「BTO vs 自作どっちがおすすめか?」の記事では詳しくメリット・デメリットを紹介しています。
- ゲーミングPCはデスクトップとノートのどっちがいい?
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安くて高性能なデスクトップの方が良いです。ノートPCは若干割高で、GPUなどパーツの交換などが難しく拡張性に乏しいです。初めて買うなら長く使えるデスクトップからをおすすめします。
- 中古ゲーミングPCを買うのはNG?
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中古PCは寿命が短く、性能も本来のパーツスペックより低く、トラブルの元になりやすいのでNGです。
- PS5とゲーミングPCのどちらを買うか迷っています
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「RTX 3060」以上の最新GPU搭載ゲーミングPCならどれもPS5よりも強力なので、性能重視ならゲーミングPCが有利です。
「RTX 2060」搭載ゲーミングPCはドスパラで約13万円、PS5は転売がなければ約5万円なので、値段重視ならPS5が有利です。ただし、遊べるゲームの数はかなり限られますが。「ゲーミングPC vs PS5 どっちがおすすめ?」の記事では現実的にPCとPS5のどっちを買うべきか、徹底検証しています。
- CPUのAMDとインテルはどっちがおすすめ?
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最近はコスパや性能面でAMDが優勢だと言われていますが、決定的な差はありません。
詳しく知りたい方は「AMD RyzenとIntelの違いはなにか?」の記事を確認してみてください。
「ゲーミングPCとは」まとめ
ゲーミングPCについて簡単にまとめると
- 最新ゲームをプレイするために絶対に必要な高性能なパソコン
- 普通のパソコンにできることはより快適にできるパソコン
- あなたの予算ややりたいことにあわせてカスタマイズできるパソコン
となります。
ゲーミングPCは、ゲームはもちろん普段の生活からビジネスのプロレベルまでが使えるパソコンです。
PCゲームに興味がある方はぜひ購入を考えてみてください。
ゲームライフだけでなく、普段のパソコンライフも快適になることは間違いありません。
こちらの記事にて、当サイトが厳選したおすすめゲーミングPCを紹介しています。ぜひチェックしてください。