現在使用しているパソコンのスペック(性能)は画面上から簡単に確認することができます。
このページでは、PCのスペックの表示方法と、どこを確認すればよいかを解説します。
PCスペックの確認方法(Windows 10)
①スタートボタンをクリックします。
②スタートボタンの上部に「設定(歯車の形をしたアイコン)」が表示されるのでクリックします。
この画面で特に確認したいのは「OS」「CPU(プロセッサ)」「メモリ(RAM)」の3点です。内容については次項で詳しく説明します。
STEP2の「バージョン情報」を選択した画面で「記憶域」を選択します。
この画面で表示される記憶域はOSがインストールされているドライブの記憶域(画像ではCドライブ)です。
他のドライブの容量も確認したい場合は「他のドライブの記憶域利用状況を表示する」をクリックします。
PCではゲームや動画編集など、高度なGPU性能(グラフィック処理性能)が求められることも少なくありません。
上記の画面では確認できないGPUの確認方法もついでに覚えておきましょう。
画面左下の検索欄に「dxdiag」と入力すると検索結果で「dxdiag」という実行ファイルが表示されるのでアイコンをクリックします。
もしメニューバーに検索窓が無い(設定で非表示にしている)場合は、ショートカット(Windowsボタン+R)で「ファイル名を指定して実行」を呼び出して「dxdiag」と入力・実行してください。
「ディスプレイ」タグを選択し、デバイスの「名前」の欄にGPUが記載されています。
PCの性能に関わるキーワード解説
この項ではPCの性能を語るうえで必要不可欠な「OS」「CPU」「GPU」「メモリ」「ストレージ」「電源ユニット」「マザーボード」の7つのキーワードについて解説していきます。
OS
OS(オペレーティングシステム)は、コンピュータを操作するための基本(土台)となるソフトウェアシステムのことです。
私たちが普段扱うPCのソフトウェアは、そのほとんどがOS上で実行されています。
家庭用・一般企業向けPCのOSには現在「Windows 10」「Mac OS」が多く使われており、最もシェアが高いのはMicrosoft の「Windows 10」です。
PCの性能は年代を追うごとに格段に進歩しています。Windowsを例にとると、かつては処理能力の上限が低い「32ビット版」が主流でしたが、現在は上位互換である「64ビット版」への統一が進められています。
CPU
CPU(Central Processing Unit)は、PC全体の制御・演算を担当する装置です。人間の身体に当てはめれば「脳」に該当します。
CPUは消費電力量が多く、発熱しやすいという特徴があるため、CPUクーラーをつける等の熱対策が重要です。
現在はIntel(インテル)製とAMD(Advanced Micro Devices)製のCPUが市場の大半を占めています。
GPU
GPU(Graphics Processing Unit)はリアルタイムの画像処理に特化したパーツです。
GPUはPCのマザーボード(すべてのパーツを接続するための電子基板)に標準装備されていますが、近年は画像処理ソフトウェアやPCゲームの要求スペックが上がっていることから、高性能な外付けGPU(グラフィックボード)を搭載することも多いです。
複雑なパーツだけに、故障したときに初心者が直すのはほとんど不可能です。「GPUの故障の前兆」には注意してください。
代表的な外付けグラフィックボードとして、NVIDIA(エヌビディア)製の「GeForce(ジーフォース)」とAMD製の「Radeon(レイディオン、ラデオン)」が市場をほぼ二分しています。
メモリ
メモリはPCの作業領域のことで、これが多ければ多いほど安定したスピードで作業が可能になります。
目安として、インターネットの閲覧程度の軽作業であれば8~16GB(ギガバイト)、動画編集やPCゲームなど負荷が高い作業であれば16~32GBが必要です。
容量が小さいファイルデータを持ち運ぶために使用される「メモリ」は厳密には「USB メモリースティック」等と呼ばれ、上記で説明したPCに内蔵される「メモリ」とは別物です。
ストレージ(HDD・SSD)
システムファイルやデータを保存するための記憶装置がHDD(hard disk drive)やSSD(Solid State Drive)です。総称してストレージと呼ばれます。
HDDとSSDでは同等の役割を担当しますが、以下のような性能の違いがあります。
装置名 | 読み込み速度 | 価格 | 寿命 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
HDD | 低速 | 安い | 長い | 使用頻度が低い大容量ファイルの保存 |
SSD | 高速 | 高い | 非常に長い | システムファイルや高速アクセスが必要なファイルの保存 |
近年SSDの性能の向上が著しく、従来のHDDの利点だった「コストパフォーマンス」を脅かすスペックのSSDが登場しており、SSDしか積まないPCユーザーも増えています。
電源ユニット
電源ユニットは電源ボックスとも呼ばれ、家庭用のコンセントから供給された電力をPCの全体に分配します。
CPUが人間の「脳」なら、電源ユニットは「心臓」といえるほど大切なパーツです。
電源ユニットは経年劣化が激しいパーツであり、故障の原因となりやすいため、PCを自作する場合は中古パーツは使わないようにしましょう。
マザーボード
マザーボードは文字通りPCの基盤で、すべてのパーツをマザーボード上で接続し、電源をつないでいます。
PCの基盤だけあって、故障したときのダメージは甚大です。詳しく知りたい方は「マザーボード故障診断」を参考にしてください。
マザーボードの規格は大きく分けて3種類あり、
- ATX(エーティーエックス)
- Micro-ATX(マイクロエーティーエックス)
- Mini-ITX(ミニアイティーエックス)
の順にサイズが小さくなっていきます。
これに加えて「Intelマザーボード」と「AMDマザーボード」があり、それぞれ搭載できるCPUが異なっています。
フリーソフトを使ったPCスペックの見方
PCスペックはWindows 10の標準環境では確認すべき箇所が分散していてわかりづらいため、フリーソフトで確認するのが便利です。ここでは「Speccy」と「CPU-Z」を紹介します。
Speccy の使い方
開発元のPiriform社のウェブサイトからダウンロードした「spsetup132.exe」(数字の部分はバージョンなので異なる場合があります)をクリックしてインストールします。
デフォルトでは英語なので、言語は「Japanese」を選択するとわかりやすいでしょう。
Speccyのアイコンをクリックすると、PCスペックの詳細が一目で確認できます(インストール直後は自動でSpeccyが起動します)。
CPU-Z の使い方
開発元のCPUIDのウェブサイトからダウンロードした「cpu-z_1.95-en.exe」(数字の部分はバージョンなので異なる場合があります)をクリックしてインストールします。
セットアップアイコンをクリックすると「契約内容に同意しますか?」の画面が表示されるので、上の「契約内容に同意します」を選択して次へ。
インストールが完了し、デスクトップ上にアイコンが作成されるので、クリックするとPCスペックが確認できます。
また、別のタグをクリックすることで他のパーツの性能を確認することができます。
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