インターネット規制の厳しい中国からでも利用できる「UCSS」ですが、気になるのは使い心地や評判だと思います。
この記事では、「UCSS」の特徴や評判をメインに以下の内容について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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UCSSは中国で利用するには最適ですが、一般的なVPNの利用を考えている方には少し扱いづらいので、VPNを使いたい方には筆者おすすめの「MillenVPN」をおすすめします。
動画重視で利用したい方には「NordVPN」もチェックしてみてください。
サーバー設置国数 | 16ヵ国 |
サーバー数 | 非公開 |
月額料金 | 3カ月:$36~ 1年間:$108~ |
最大同時接続台数 | 3台 |
専用アプリ | Windows/MacOS/Android/iOS/Linux/OpenWrt/Merlin |
他にも当サイトでは「VPNおすすめ」記事にて詳しくVPNサービスを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
UCSSの特徴・基本情報
サービス名 | UCSS |
運営会社 | UCSS |
国 | 韓国 |
公式ホームページ | UCSS公式サイト |
「UCSS」は韓国のセキュリティ会社です。
VPNではなく、中国の方によって開発された「Shadowsocks(シャドーソックス)」という技術であり、中国やインドネシアなどインターネット規制が強い地域での利用に適しています。
中国では、非常に厳しいインターネット規制があるため、GoogleなどのWebサイトやTwitterなどの各種SNSが使えません。
しかし「Shadowsocks」を使うことで、中国からインターネットを楽しめることにくわえ、VPNよりも通信速度の安定性が向上するなどのメリットがあります。
料金が高いなどの意見がTwitter上では多くありましたが、サービスが日本語対応しているなど基本的には評判が高いです。
UCSSはVPNではなく「Shadowsocks」プロバイダ
Shadowsocks | VPN | |
---|---|---|
通信 | 暗号化 | 暗号化 |
通信速度 | 速い | 環境によって異なる |
接続の安定性 | 安定 | 環境によって異なる |
消費電力 | 少ない | 多い |
特徴 | 中国での利用に特化 | 設定が簡単 サービス数が多い |
UCSSはVPNではなく「Shadowsock」プロバイダです。
中国の厳しいインターネット検閲である「グレート・ファイアウォール」を突破するために中国の方が作成した技術で、VPNを使って利用できなかったWebサイトなどの閲覧ができるようになります。
通常、どちらもインターネット接続時の通信が暗号化されますが、VPNの場合はVPN通信であることが容易にわかってしまうため接続できないことがあります。
一方、Shadowsockの暗号化は検知されない技術を用いているため、中国からWebサイトやSNSの利用ができる仕組みです。
また、上記の表の通りに、VPNより通信速度が速いことや接続が安定するといった違いがあります。
UCSSの良い評判・メリット
UCSSの良い評判やメリットを紹介します。
- 中国での利用に特化したShadowsocksを採用している
- 通信速度が速く安定している
- 利用可能なサービスが多い
中国での利用に特化したShadowsocksを採用している
「UCSS」は、中国のGFW(グレート・ファイア・ウォール)を超えるために、VPNとは異なる「Shadowsocks」という技術を採用しています。
VPNとは違ってインターネット規制を受けにくく、VPNよりも安定かつ高速な通信ができるのが特徴です。
通常であれば中国からGoogle、YahooやX(旧Twitter)、instagram、LINEなどが利用できないため、中国からでも日本のサービスや海外のサービスを利用する方には大きなメリットと言えます。
通信速度が速く安定している
「USCC」の特徴はなんといっても通信速度の速さです。
中国から高速で通信が可能なネットワークを提供している専門のプロバイダーなため、VPNよりかなり回線が安定しています。
そのため、「Netflix」や「Hulu」などの動画配信サービスを閲覧する場合や、FPSなどのタイムラグにシビアなオンラインゲームをする場合は快適に楽しめます。
また「Shadowsocks」自体GFWから検知されにくいので、VPNのように途中で接続が切れる可能性も低いです。
利用可能なサービスが多い
「UCSS」は検閲が行われている地域でも多くの動画配信サービスに対応しているのも特徴です。
下記表のとおり、YouTubeやNetflixなど主要なサービスもUSCCを使えば使用できます。
サービス | 対応状況 |
---|---|
Youtube | 利用可能 |
U-NEXT | 利用可能 |
hulu | 利用可能 |
Netflix | 利用可能 |
Disney+ | 利用可能 |
AmebaTV | 利用可能 |
Amazon Prime Video | 利用可能 |
TVer | 利用可能 |
DAZN | 利用可能 |
FODプレミアム | 利用可能 |
dTV | 利用可能 |
ニコニコ静画 | 利用可能 |
Paravi | 利用可能 |
GYAO! | 利用可能 |
特に中国のインターネット規制は厳しく、他のVPNだと視聴できないケースも多々ありますが、USCCは高速な通信によってストレスなく快適に視聴できます。
特に動画配信サービスを利用する方には大きなメリットです。
UCSSの悪い評判(デメリット)
UCSSの悪い評判やデメリットを紹介します。
- 通信容量制限がある
- 他VPNサービスに比べて料金が高い
UCSSは中国で利用するにはとても優秀ですが、やはり普通にVPNを利用したい方にとっては少しネックなデメリットがあります。
「NordVPN」か「MillenVPN」であればYouTubeプレミアムを安くしたり、Netflixでジブリ作品を見れる裏技なども可能です。
通信容量制限がある
「UCSS」にはスマホのような通信容量の制限があります。
一番低いプランの容量は一か月で50GBですが、YouTube動画で換算すると720pの高画質で視聴する場合、約60時間観れる計算です。
動画視聴はそこまでせず、ネットサーフィンやSNSの閲覧、音楽ストリーミング再生などの使用方法であれば50GBでも十分足りる容量です。
実質通信使用量が無制限になるフリーロケーションもあるので、50GB使い切ることはあまりないでしょう。
ただし、地域制限があるYouTubeを含む動画配信サービスは、日本のロケーションに変更したりなど、フリーロケーションが使用できないケースが多いので、動画視聴を長時間利用する方にとってはデメリットです。
他VPNサービスに比べて料金が高い
「UCSS」は、以下の料金表のとおり50GBの3ヶ月プランで36ドルであり、現在では日本円で約5,400円、月額にすると1,800円です。(為替によって変動あり)
UCSSの料金プラン
3ヶ月 | 12ヶ月 | |
---|---|---|
50GB | $36 | $108 |
100GB | $49 | $147 |
200GB | $84 | $252 |
300GB | $126 | $378 |
400GB | $168 | $504 |
500GB | $210 | $600 |
他サービスの料金プラン
Atlas VPN | NordVPN | MillenVPN | |
---|---|---|---|
1ヶ月プラン | 1,398円 | 1,520円 | 1,580円 |
1年プラン | 月額418円 | 月額620円 | 月額594円 |
2年プラン | 月額261円 | 月額470円 | 月額396円 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
VPNサービスの多くは最安で月額400円程度ですのでそれと比べると高めの設定となっています。
実際にX(旧Twitter)などでも料金が高いといった意見も多く、デメリットに感じる方も多いです。
ただし、中国からの高速で安定した通信環境を得られことに対して料金に妥当性を感じるユーザーも多いので、特に中国へ旅行や赴任している方は候補のひとつにあげてみてください。
また年間払いにすれば、ひと月当たり1,350円まで抑えられるので、長期利用を検討しているのであれば長期プランがおすすめです。
UCSSの料金プランや支払い方法
「UCSS」の料金プランや支払い方法について解説します。
UCSSの料金プラン
USCCプラン | グローバルプラン | |
---|---|---|
通信容量 | 50GB~500GB | 200~500GB |
利用期間 | 3カ月/12ヶ月 | 1ヶ月/3ヶ月/12ヶ月 |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 3ヶ月:$36~ 12ヶ月:$108~ | 1カ月:$15~ 3ヶ月:$40~ 12ヶ月:$120~ |
同時接続台数 | 3台 | 3台 |
30日返金保証 | なし | なし |
無料体験期間 | なし | なし |
「USCC」のプランは、UCSSプラン(中国向け)、グローバルプラン(東ヨーロッパ向け)、カスタムオーダーの3種類あります。
中国からの利用であればUCSSプラン一択です。
USCCプランに限り、1ヵ月~はなく、3ヶ月と12ヶ月の2種類の支払いプランがあり、それぞれ通信量によって料金が変動していきます。
またUCSSプランと同じ中国向けのUCSS Low Pingプランがありますが、こちらはオンラインゲームを快適にプレイしたい人向けに提供されているサービスです。
UCSSの支払方法
「UCSS」は以下の支払方法に対応しています。
- クレジットカード(Master Card/VISA/JCB/American Express)
- アリペイ(AliPay)
- ビットコイン
- 韓国電子マネー
UCSSの支払い方法の種類は多く、アリペイや暗号通貨での支払いに対応しているので、セキュリティ的にも安心です。
返金保証や無料期間がない
「UCSS」には、VPNサービスにあるような返金保証や無料お試し期間がないため、お試しで使いたい方には向きません。
しかし、口コミなどはWebサイトやTwitter上に上がっているため、サービスが気になった方は確認してみるのがよいでしょう。
UCSSはこんな人におすすめ
以下に当てはまる方には、UCSSの利用をおすすめします。
- 中国で利用したい方
- 通信速度や安定性を重視したい方
- 日本語のサポートを利用したい方
中国で利用したい方
中国では厳しいインターネット規制のため、WebサイトやSNSの利用ができません。
しかし「UCSS」の「Shadowsocks」は、インターネット規制を突破するために開発された技術であるため、中国でWebサイトやSNSを利用したい方におすすめです。
通信速度や安定性を重視したい方
「Shadowsocks」は通信速度や通信の安定性が非常に高いため、オンラインゲームや動画配信サービスの利用で、タイムラグなどが気になる方におすすめできます。
日本語のサポートを利用したい方
VPNのほとんどは海外で運営されているため、日本語対応ができないサービスが多いです。
しかし「UCSS」では、日本人のサポートスタッフが対応してくれるため、翻訳が苦手な方におすすめできます。
UCSSについてよくある質問
「UCSS」の契約を検討中、もしくは現在使っている方のよくある質問をまとめました。
- 中国で「UCSS」が繋がらない時はどうしたら良いですか?
-
前提としてUCSSのサーバーは中国の規制に合わせ定期的にサーバー情報が更新されます。
そのため一番の原因としては自動更新が切れているか、更新されていないかの2パターンです。
PC版のUCSSは自動更新されますが、スマホ版のshadowrocketアプリは自動更新されないのでサーバーを手動で更新する必要があります。
そのほかの対処法としては以下を参考にしてみて下さい。
繋がらない時の対処法- ネット環境に問題が無いか確認
- VPNの繋ぎなおし
- サーバー接続先の変更
- 時間をおいてから再接続
- デバイス・アプリの再起動
- 通信量がゼロになっていないか確認
- 「UCSS」は複数年プランの購入は可能ですか?
-
契約プランは最長で1年のため、複数年分の購入はできません。
- 「Shadowsocks」と「VPN」の違いはなんですか?
-
「Shadowsocks」は中国の厳しいインターネット規制を通ってWebサイトなどを使えるように開発された技術です。
一方「VPN」は滞在国から離れた海外のサーバーを利用する用途や、ネット利用時のセキュリティ面向上などをさせるための技術です。 - 中国で「Shadowsocks」の利用は可能ですか?
-
可能です。
中国でインターネットを利用できるようにするために開発されているため、中国でも使えます。
- 「UCSS」の料金は最安プランでいくらですか?
-
3ヶ月プランで36ドルとなっており、日本円で約5,400円です。(為替によって変動あり)
- 「UCSS」にクーポンやプロモーションコードはありますか?
-
2023年現在、「UCSS」で利用できるクーポンやプロモーションコードはありません。
UCSSの特徴・評判まとめ
サーバー設置国数 | 16ヵ国 |
サーバー数 | 非公開 |
月額料金 | 3カ月:$36.00USD~ 1年間:$108.00USD~ |
最大同時接続台数 | 3台 |
専用アプリ | Windows/MacOS/Android/iOS/Linux/OpenWrt/Merlin |
- UCSSはVPNではなく「Shadowsocks」プロバイダ
- 中国でWebサイト閲覧や通信速度を安定させたい方におすすめ
- 利用料金が高く、返金保証もないため、口コミなどを参考にするのがよい
「UCSS」はVPNサービスではなく、中国でWebサイトなどを利用できるように開発された「Shadowsocks」プロバイダです。
中国で利用する際の通信速度や安定性は非常に高いため、オンラインゲームや動画配信サービスを利用したい方におすすめです。
また、利用料金が高いことや返金保証、無料お試し期間がないといったデメリットもありますがGoogleやTwitterなどネット上に口コミが多く上がっているため、契約を検討している方は確認してみるのがよいでしょう。