VPNサービスはパソコンだけではなくAndroidなどのスマートフォンからでも簡単に利用することが可能です。
この記事では、AndoroidにおすすめのVPNアプリを紹介するほか、以下の内容について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、当サイトでは目的別の利用やサービスの比較点などをまとめた「おすすめVPN」についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
VPNとは何か?

VPNとは「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略で、ネットワーク上に仮想の専用回線を構築する技術を指します。
VPNは主にセキュリティリスクを軽減する目的で用いられることが多く、低価格でお手軽に導入できることから、利用者が増えています。
また、個人利用にとどまらず、昨今のテレワークを推奨する流れからビジネスユースにも用いられている注目の技術です。
もちろん、Androidを利用した通信にもVPNを適用することが可能で、セキュリティに優れた通信を行えます。
Androidにおすすめの無料・有料VPNアプリ
この項目では、有料・無料のそれぞれのおすすめのVPNアプリを紹介します。
どのVPNアプリもメリット・デメリットがありますので、自分の目的に合ったものを見つける参考にしてください。
【動画視聴向け】NordVPN
サーバー数: 5,000台以上
月額料金 : 1,620円
最安価格 : 2年プラン 月額460円
最大同時接続台数 :6台
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android/iOS
Playstation/Xbox
「NordVPN」はパナマに籍を置くTefincomが運営するVPNサービスです。
知名度や人気がトップクラスのVPNで、多くの動画サービスに対応している点が最大の特徴です。
そのため、Androidなどのモバイル端末を使って各種動画サービスを利用している方に特におすすめのVPNサービスとなっています。
また、長期契約時の割引率が非常に高いので、腰を据えて利用するつもりなら、1年以上のプランでの契約を推奨します。
\日本語対応で使いやすい/
【業界最速】ExpressVPN

サーバー数: 3,000台以上
月額料金 : 約1,747円
最安価格 : 1年プラン 月額約900円
最大同時接続台数 :5台
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android
iOS/ルーター
「ExpressVPN」は英領バージン諸島に本拠地を置くVPNサービスです。
同サービスは、業界最速クラスの通信速度を実現しているので、少しでもストレスなくVPNアプリを利用したい方におすすめです。
VPNは二重の通信を行うため、どうしても普通の通信より速度が落ちてしまうのが難点ですが、ExpressVPNによるVPN通信はそんなことを感じさせません。
また、カスタマーサポートが丁寧と評判で、日英自動翻訳のチャットが利用できるので、初心者でも安心して利用できます。
\業界最高水準の通信速度/
【日本製】MillenVPN
サーバー数: 1,300台以上
月額料金 : 1,628円
最安価格 : 3年プラン 月額968円
最大同時接続台数 :5台
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android/iOS
「Millen VPN」は日本のアズポケット株式会社が提供するVPNサービスです。
日本の企業が運営しているので、当然ながら公式ホームページや各種アプリは完全日本語対応しているので、英語に馴染みのない方や苦手な方にとって親しみやすいVPNサービスです。
また、中継サーバーが日本に多く存在するため、海外のサービスより速い通信が行えます。
Millen VPNが提供しているモバイルアプリは、日本語であることを差し引いても非常に直感的に扱いやすいので、初めて使うVPNアプリにぴったりです。
\完全日本語対応で初心者も安心/
【台数無制限】Surfshark

サーバー数: 3,200台以上
月額料金 : 約1,639円
最安価格 : 2年プラン 月額309円
最大同時接続台数 制限なし
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android
iOS/ChromeOS/Firefox/Playstaion
「Surfshark」は英領ヴァージン諸島で運営されているVPNサービスです。
業界内では類を見ない、デバイスの同時接続数が無制限なのが、Surfsharkを利用する最大のメリットといえます。
そのため、家族で複数の端末を利用している方や、仕事でパソコン+モバイル端末を使っている方など、少しでも接続数が多い方におすすめのVPNアプリです。
さらに、30日間返金保証に加えて、7日間の無料お試しがあるので、初心者でも気軽に利用できる点も見逃せません。
\ 接続台数無制限のVPNサービス /
【高度なセキュリティ】ProtonVPN

サーバー数: 1,200台以上
月額料金 : 約1,394円
最安価格 : 2年プラン 月額約703円
最大同時接続台数 :1~10台(加入にプランによる)
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android
iOS/ChromeOS
「ProtonVPN」は、スイスに本拠地を置くProton Technologiesが2017年より運営されているVPNサービスです。
ProtonVPNはセキュリティの高さにおいて定評があり、独自のSecure Coreサーバーの存在がほかのVPNサービスより高度なセキュリティを提供することを可能にしています。
したがって、少しでもセキュリティの信頼性の高い通信を行いたい方にうってつけのVPNサービスです。
なお、ProtonVPNには完全無料で利用できるFreeプランがあるのも特徴のひとつで、VPN通信がどんなものか試してみたい初心者にもおすすめのVPNアプリといえます。
\Freeプランでお試しに最適/
【無料プランあり】TunnelBear

サーバー数: 非公開
月額料金 : 1,345円
最安価格 : 3年プラン 月額449円
最大同時接続台数 :5台
専用アプリ:Windows /MacOS/Linux/Android/iOS
Playstation/Xbox
TunnelBearはカナダに籍を置くVPNサービスであり、通信量に500MB制限があるものの、完全無料で利用できるFreeプランが利用できる数少ないサービスです。
また、無料版にも関わらず利用可能な国が多く、好きな国のインターネットサービスを閲覧できるため、VPNとはどんなものか試すのにうってつけといえます。
なお、万が一解約するとなった場合、TunnelBearは他社と違い、解約手順が非常に分かりやすく楽なものになっています。
\無料で使えるFreeプランあり/
AndroidにおすすめのVPNアプリの選び方
VPNアプリは日本を含め、世界中でサービスが提供されています。
この項目では、VPNアプリを契約する際に重視したいポイントを解説します。
- アプリの使いやすさ
- 長期契約の割引率を含む月額料金
- 通信速度
- セキュリティの高さ
- サポートの充実
アプリの使いやすさ

AndroidのVPNアプリを選ぶ上で、もっとも重視したいポイントのひとつに操作性が挙げられます。
海外のVPNアプリであっても、完全に日本語に対応しているものもありますが、中には非対応のものあるため、英語が苦手な方は注意が必要です。
なお、多くのVPNアプリは、直感的に接続・切断がワンタップで行える作りになっており、難しい知識がなくても利用できます。
長期契約の割引率を含む月額料金

どのVPNサービスも、1カ月のみの短期契約より、半年~1年以上の長期契約をすると30%以上のお得な割引を行っています。
割引率はVPNサービスごとに大きく異なるため、コストを重視する方は長期契約時の割引率に注目しましょう。
長期利用でコストパフォーマンスが最も高いのは「Surfshark」で、2年契約時の月額料金はわずか300円です。
ただし、VPNアプリの利用は海外へ行く数日だけでいいという方は、無理に長期契約を行わず、単月の料金が安いアプリを選ぶのが賢明です。
通信速度

VPNは仕組み上、どうしてもインターネットを単体利用するより通信速度が低下します。
安全性の高い通信を行えたとしても、通信速度が大きく低下してしまうのであれば、快適にインターネットを利用できません。
通信速度に関しては「ExpressVPN」が業界最高クラスと評判で、アプリ内に回線速度を計測するスピードテスト機能もあるため、どれぐらいの速度がでているか確認したい人にもおすすめです。
セキュリティの高さ

VPNの導入目的で最も多いのは「安全性の高い通信を行いたい」からです。
そのため、セキュリティの高さは最も重視したいかつ重要なポイントであり、軽視はできません。
単純なセキュリティの高い通信を確保できるのは当然として、不意のVPN接続の切断時でも、情報漏えいを未然に防ぐ「キルスイッチ」が搭載されているかにも注目しましょう。
有料VPNアプリは、どれも安全性は高いのですが、なかでもSecure Coreサーバーを導入している「ProtonVPN」がセキュリティの強さに定評があります。
サポートの充実

サポートが充実しているかどうかは、VPNを初めて使う初心者にとって重視したいポイントです。
VPNは海外の企業が運営していることがほとんどで、カスタマーサポートが日本語に対応しておらず、英語が苦手な方は非常に苦労するケースがあります。
その点、「Millen VPN」は日本の企業が運営しており、カスタマーサポートも含めて完全日本語対応なので、初心者でも安心して利用することが可能です。
AndroidでのVPNアプリの接続の手順
この項目では、「NordVPN」のAndroid用アプリを例に、接続の手順を紹介します。
VPNアプリをインストールして、ワンタップで簡単に接続できる仕様となっており、説明も日本語なので、初めて使う方でも迷うことなく接続の完了まで行えます。

ログインをしてアプリを開くと、国名のリストが表示されるのでVPN接続したい国をタップします。

接続が完了すると、上部に「〇〇に接続されています」の表記がでるので、しっかりと接続されていることが確認できます。

VPN接続を解除したい場合は、ページ上部にスクロールして、「一時停止」または「切断する」をクリックすることで解除可能となります。
VPNの仕組み

VPNは接続経路や使用するサーバーによって種類が分けられますが、この項目では個人で使用されることの多い「インターネットVPN」を例に、VPNを支える3つの技術を解説します。
仮想経路を構築する「トンネリング」
トンネリングとは、ユーザーのデバイスとVPNサーバーとの間に構築される仮想の経路のこと。
インターネットは通常であれば、不特定多数の利用者がいますが、トンネリングで構築された経路は、クローズドなものになり、外部からのアクセスをシャットアウトします。
外部からの参照を防ぐ「カプセル化」
トンネリングによって構築された経路上で行われる通信データは、再パッケージ化されます。
これをデータの「カプセル化」といい、ハッカーなど悪意のある第三者の目からデータの性質や状態を隠すため用いられる技術です。
「トンネリング」と「カプセル化」により、VPNを用いた通信は非常に安全性の高いものになっています。
情報漏えい対策の「暗号化」
VPNは「トンネリング」と「カプセル化」により、通常のインターネット回線と比べて非常に高いセキュリティ性を持ちますが、ネットワークの性質上、100%安全ではありません。
万が一、セキュリティを突破されてしまった場合でも、データが暗号化されていれば容易に解析することができず、情報漏えいを防ぐことができます。
VPNアプリに危険性はないのか?
VPNについて検索すると「VPN 危険性」が候補に挙がることがあり、VPNは本当に安全なのか?と疑問に思っている方が多いことがうかがえます。
結論から言えば、VPNは安全で、むしろ危険性を排除するために導入するサービスです。
この項目では、なぜVPNが安全と言えるのかについて解説します。
トンネリング技術により外部から参照されない

VPNは、「トンネリング」というユーザーのデバイスとVPNサーバーとの間に構築される仮想の経路を作り、外部からの参照を防ぐ技術が用いられています。
トンネリングされた経路上のデータは「カプセル化」され、悪意のある第三者からデータの性質や状態を隠し、安全性が高められています。
また、不意にVPN接続が切れた場合でも、「キルスイッチ」という機能により、インターネット通信自体を切断し、情報漏えいを未然に防がれます。
ログを残さないノーログ
「ノーログ」とは、VPNサービスを利用した際のトラフィック(IPアドレス、閲覧記録など)を記録しないことを指します。
ログが記録されなければ、情報漏えいすることもないので、プライバシーが保護されます。
無料VPNアプリは使わない
有料アプリは前述のセキュリティ技術により、匿名性の高い通信を実現できますが、無料VPNアプリに備わっていないことが多々あります。
そのため、VPNアプリの利用目的の大半である「匿名性の高い通信」を行いたい方は、無料VPNを避け、この記事で紹介した有料VPNアプリの利用を強く推奨します。
AndroidにおすすめのVPNアプリについてよくある質問
AndroidにおすすめのVPNアプリについてよくある質問を掲載します。
- VPNアプリは無料で使えますか?
-
無料で利用可能なVPNアプリも存在します。
ただし、セキュリティ面が弱かったり、有料VPNアプリと比較するとどうしても劣る部分が多いのでおすすめできません。
どうしても無料VPNを利用したいなら、有料VPNアプリでも無料のプランを提供している「ProtonVPN」は「TunnelBear」を利用しましょう。
- VPNアプリに危険性はありませんか?
-
有料VPNアプリを利用すれば危険性はほぼありません。
ただし、無料VPNアプリはセキュリティ面が弱いので、危険性がないとはいいきれません。
詳しくは「VPNアプリに危険性はないのか?」をご覧ください。
- 筑波大学のVPN GateはAndroidで使えますか?
-
筑波大学のVPN Gateはモバイルアプリを提供していません。
ただし、設定さえ把握していればAndroidでもVPN接続が可能です。
詳しくは「VPN Gateの使い方(Android/iOS)」をご覧ください。
- 海外のVPNアプリは怪しくないでしょうか?
-
VPNアプリは海外製が多いですが、今回紹介した有料のVPNはどれも安心して利用できるアプリです。
どうしても海外製VPNアプリに抵抗がある方は、日本の企業が運営する「Millen VPN」を利用しましょう。
- 日本でVPNを利用するのは合法?
-
合法です。
一部ではVPNを法律で禁止されている国がありますが、日本では問題なく利用することができます。
詳しくは「日本でVPNを利用するのは合法か」の記事にて詳しく掲載しています。
AndroidにおすすめのVPNアプリまとめ
- VPNはインターネット上に仮想の専用回線を構築する技術
- PCだけではなく、専用アプリを使うことでAndroidなどモバイル端末でも利用可能
- VPNを用いて行われる通信は暗号化され、第三者から盗みむることができないため、安全な通信を行える。
- 無料のVPNは安全性に欠けるので「おすすめのVPNサービス」で紹介した有料VPNの利用を推奨
VPNはユーザーのデバイスとサーバーとの間に仮想の専用回線を構築する技術です。
専用回線上で行われる通信は暗号化されるので、普通にインターネットを利用するより安全性の高い通信が行えます。
VPNはPCだけでなく、Androidなどのモバイル端末用のアプリが提供されているので、場所に関わらず安全な通信を行うことが可能です。
また、無料のVPNアプリがありますが、セキュリティ面で劣るため、今回紹介したおすすめの有料VPNアプリの利用をおすすめします。